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獣医学科の受験情報

【2022年】岡山理科大学獣医学科の完全受験攻略ガイド!

皆さんこんにちは!

最北端獣医師のノスケです!
僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地において牛の獣医師2年目をしています。

 

日々忙しいですが、充実した毎日を送っています!

 

さて僕は以前までの記事で、私立の獣医学科の受験情報(主に受験日程や合格者最低点、倍率など)をご紹介してきました。

 

センター試験が共通テストとなったのをきっかけに、実に多くの点で私立の獣医学科も変わってきました。

 

その変更点についても以下の記事ではまとめているので、良ければ参照にしてください!

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そして試験方式や受験科目などが変更されたということは、当然それに合わせて対策もアップデートしなくてはなりません。

 

僕が受験生だった時の対策法では、必ずしも完ぺきとは言えなくなってしまいました。

 

僕がここ数年の変更によって感じたことは、

・単純に受験機会が増えて、チャンスが増大した
・物理での受験が不可となった大学増え、生物選択者有利になった
・受験方式が増えた分、戦略的な受験戦略が必要となった

 

といったことです。

僕が受験生だった頃は、実はもっと受験様式は少なく、もはや用意されたチャンスにほぼ全て乗っかってればよかったのです。

 

 

ですが今は受験様式が増えまくり、盲目的に出願しまくると、体力的にも金額的にもしんどくなってしまいます。

 

岡山理科大学だけでも8つくらいの受験方式がありますからね(笑)
凄い時代になりました。

 

なので!
各私立獣医学科の攻略ガイドをご紹介していこうと思います!!

 

 

かつて私立獣医学科をすべて受験し、そして現役獣医師として働く僕が、

”もし自分が今受験生だったらどんな対策をするか、どういった戦略をもって臨むか”を紹介していきます!

 

最後となる第6回は、岡山理科大学編になります!

 

6校目の私立の獣医学科として新たに設立されてまだ日が浅いため、受験についてそもそも何も知らないという人もいるのではないでしょうか。

 

実際僕自身も、受験生だったころにはない大学だったので、イチから調べ研究しました(笑)

その成果とそこから自分が考えた受験戦略等を皆さんにシェアしていきたいと思います!

 

ではいきましょう!!

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岡山理科大学の受験方式について!

①一般入試 前期A日程

岡山理科大学の一般入試の前期日程では、数英理の3教科で300点満点の”スタンダード3科目型”と、数学の得点が200点となり400点満点で判定する”指定科目重視型”の2種類が存在します。

 

 

基本的にはスタンダード3科目型の出願することになり、希望者のみ10,000円の追加受験料を払うことで、指定科目重視型も受験できます。

 

 

また試験日は1/31と2/1の2種類が存在し、受験料さえ払えば両日受験することも可能です。その際には割引があるようです。

 

 

日程

1/31、2/1
(※一方の日を受験するだけでなく、2日連続で
受験することも可能)

 

科目

スタンダード3科目型

数学 ⅠA・ⅡB(Bはベクトル・数列のみ) 100点
英語                   100点
理科 物・物基or生・生基or化・化基       100点
計                    300点満点

指定科目重視型

数学 ⅠA・ⅡB(Bはベクトル・数列のみ)
200点
英語
100点
理科 物・物基or生・生基or化・化基     
100点


400点満点

合格者数/受験者数(2021年) 

スタンダード3科目型 102/816 倍率8.0倍
指定科目重視型 46/405 倍率8.8倍

 

 

②一般入試 B日程

このB日程も、スタンダード3科目型と指定科目重視型の2種類の方式が存在します。

受験料の割引等のシステムも同じなようで、すこし早めの一般試験中期といった立ち位置でしょうか。

 

日程  2/6

 

科目

スタンダード3科目型

数学 ⅠA・ⅡB(Bはベクトル・数列のみ)
100点
英語
100点
理科 物・物基or生・生基or化・化基     
100点


300点満点

指定科目重視型

数学 ⅠA・ⅡB(Bはベクトル・数列のみ)
200点
英語
100点
理科 物・物基or生・生基or化・化基     
100点


400点満点

 

2021年度から新たに始まるため、昨年のデータなし。

この日程に関しては、2021年度入試から新たに始まるようで、昨年までのデータがないです。

 

 

とはいえこの日程は、前年度までの一般試験C日程の位置づけに近いと思われます。
参考までにC日程の前年度の受験結果を載せておくと、

一般試験C日程(2021年 2/27)

合格者数/受験者数(2021年)
26
/190 倍率7.3倍

こんな感じでした。
なので、2021年度のB日程も似たような状況になるのではないかと予想できます。

 

 

一般入試 後期

日程 3/7

科目

英語(共通テストのリーディングを使用)
200点

数学 ⅠA・ⅡB(Bはベクトル・数列のみ)
100点
理科 物・物基or生・生基or化・化基     
100点

計        
400点満点

合格者数/受験者数(2021年)
10/57  倍率5.7倍

※獣医学科の合格者ではなく、獣医学部全体の合格者数です

 

 

④共通テスト利用方式 Ⅰ~Ⅲ

科目

必須科目 
英語   200点(リーディング150点 リスニング50点)
数学ⅠA  200点
ⅡB    200点

 

選択科目理科から1科目

理科 物理        200点
   生物        200点
   科学        200点  ※理科は基礎は選択不可

計      800点満点

 

 

合格者数/受験者数(2021年)
Ⅰ:39/276 倍率7.1倍
Ⅱ:30/76 倍率2.5倍
Ⅲ:6/29 倍率4.8倍(Ⅲは獣医学部全体として)

※合格者最低点数は非公表(下で予想を述べてます)

昨年の麻布大学の合格者最低点が83%ちょっとで、酪農学園大学・北里大学の合格者最低点が80%程度なので、その中間くらいなのではと考えられます。

 

麻布大学より高くなるとは思えないので、

 

80~82%くらいが去年のボーダーラインだったのかなと予想します。

 

以上が岡山理科大学の受験様式です。

では次の章で、岡山理科大学の受験の特徴について見ていくことにしましょう。

 

 

岡山理科大学受験の特徴!

 

①一般入試では、数学の配点が2倍になる方式が存在する

私立の獣医学科は、一般入試において傾斜配点は行っていないところがほとんどです。
基本的に数学と理科と英語を課し、配点は同じです。

 

ですが岡山理科大学に関しては、通常通りの配点である”スタンダード3科目型”と、数学の点数が2倍の200点となった”指定科目重視型”の2種類が存在します。

 

獣医学科を受験する人の多くは数学を苦手としていて、数学が得意というだけでかなりのアドバンテージになるということは、僕が再三言ってきたことです。

獣医学科に合格した僕が苦手な数学の偏差値を20上げた方法!みなさんこんにちは!最北端獣医師のノスケです!僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で牛の獣医師をやっています...

 

そしてそのアドバンテージをさらに重要視してくれるのが、この指定科目重視型なのです。
もし僕の時代にこういうシステムがあったら、迷わず出願していたでしょう。

 

 

受験料も10000円の追加のみで良いので、出願する価値は十分にあります。

 

 

とはいえ倍率がスタンダード3科目型が8倍で、指定科目重視型が8.8倍と、なかなかに高倍率でもあります。

 

もしかすると獣医学科を第一志望にしていない中で数学が得意な人が、腕試し的な感覚で出願しているかもしれません。

 

 

合格者最低点が公表されていない以上、どのくらいの差があるのかは分かりませんが、それでも数学が得意になればこんなアドバンテージもあるってことです!!

 

 

②試験日程が他大学の獣医学科と被りがち

岡山理科大学が登場する前は、私立の獣医学科は一般入試を連日行うことで被らないように調整してきました。

 

 

ですが、近年はどうにもならないようで、大学間で受験日が被るようになってきました。
特に岡山理科大学は他大学と日程が被ることが多いです。

 

具体例を挙げると、

前期A日程が行われる2/1は、日本大学獣医学科のN方式試験&北里大学の一般試験前期も行われます。

 

また前期B日程が行われる2/6は、日本獣医生命科学大学の一般入試第2回(共通テスト併用方式)も行われます。

 

それぞれを倍率等で比較してみると、

2/1

北里大学 一般入試前期
合格者数/受験者数(2021年) 
219/817  倍率3.7倍

日本大学 N方式
合格者数/受験者数(2021年) 13/191  倍率14.7倍

岡山理科大学
合格者数/受験者数(2021年)
スタンダード3科目型 102/816 倍率8.0倍
指定科目重視型 46/405 倍率8.8倍

 

 

2/6

日本獣医生命科学大学 第2回
合格者/受験者(2021年) 71/284   倍率4.0倍

岡山理科大学 B日程
合格者数/受験者数(2021年) 26/190 倍率7.3倍
※同じ試験ではないですが、似た日程の試験を参考として載せてます。

 

いかかがでしょうか。

岡山理科大学が他の大学に比べて入りやすいという認識はもはや過去の話となり、今ではほかの大学よりも高倍率となっています。

 

 

2/1なら北里大学の一般試験のほうが圧倒的に低倍率、2/6なら日獣のほうが圧倒的に低倍率です。

 

 

これが単純な試験難易度を示しているわけではないのですが、

他の大学の試験を犠牲にしてまで岡山理科大学を何回も受験することに、果たしてどれだけの意義があるのかは、考える必要がありそうです。

 

 

③一般試験の後期は、共通テストの英語のウェイトが高い

3/7に行われる、一般試験後期。

ここでは、共通テストの英語(リーディングのみでリスニングは含まない)を使用します。そして数学と理科が大学独自試験です。

 

 

ですが、ここで気を付けたいのがこの方式でも傾斜配点が存在するということです。
数学と英語は100点ずつですが、英語は200点の配点があり、全体の半分を占めています。

 

数学が得意なら有利なA日程に対して、こちらは英語が得意なら有利な日程と言えそうです。

 

 

共通テストの結果を使うという点で、私立の獣医学科専願の人にとっては少々面倒くさいと感じられるかもしれません。

 

ですが共通テストの英語はそこまで対策が必要ではないので、英語が得意ならこちらに出願するのが良いでしょう。

 

 

また公表されている倍率は、獣医学科単体ではなく獣医学部全体のものになります。
つまり獣医学科+獣医保健看護学科の倍率となります。

 

獣医学科単体となるとまた少し変化するとは思いますが、それでも他の日程に比べると倍率は低いでしょう。

 

 

3月に試験があるので、気力面での問題が生じてくるでしょうが、それでも共通テストの英語の結果が良ければ、大きなねらい目となるでしょう!!

 

 

④共通テスト利用方式は3日程もある!

これも驚きなのですが、岡山理科大学は共通テスト利用方式が3日程あります。

しかもこの3日程は、科目数や配点などはどれも同じで、合格発表の日が違うだけなのです。普通は対象科目が違ったりするのですが。

 

 

そのおかげで、他の私立の獣医学科の結果を見てから出願したり、国公立大学の結果を見てからの出願も可能になっています。

 

倍率は日程間で大きく変化しており、ここから読み取れることはいくつかあります。いくつか挙げると、

・有利な日程が存在する?
・3つ出願したほうが有利?

 

 

といったことでしょうか。これについては対策編で触れていくことにします。

 

 

また英語の配点で、こちらはリーディングのみではなく、リーディング150点でリスニングが50点となっています。

 

普通はリーディングとリスニングを両方圧縮して200点にする大学が多いのですが、岡山理科大学はリスニングにウェイトを置いているようです。

 

 

数学と理科に関してはベーシックな配点であり、国語等は使わないようですね。

 

 

 

ではこれから具体的な対策編に入っていくことにします!

ぼくならどんな戦略を立てていくのかを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください!!


 

岡山理科大学獣医学科の受験戦略!!

 

①一般入試A日程は1/31のみ受験したほうが得!

先ほども触れた通り、A日程は2日間連続で行われ、両日受けることも可能になっています。

ですが、2/1は北里大学の一般試験と日本大学のN日程が重なっており、選択が迫られます。

 

 

もしあなたがどうしても岡山理科大学に進みたいという強い意志があるのなら、2日連続で受験することは悪くないでしょう。

 

ですが多くの人にとって当面の目標は、”獣医学科に合格しておくこと”だと思われます。第一志望がどこであれ、どこかの獣医学科に受かっておくことで、精神的にかなり楽になります。

 

 

そして北里大学は私立の獣医学科の中でも比較的合格しやすい大学です。
ここでその後の受験に弾みをつける意味でも、受けておきたいです。(倍率は4倍弱)

 

また倍率はかなり高くとも日大のN方式を受験しても良いでしょう。

 

 

とにかく私立の獣医学科はたくさん受けておいた方が良いというのが僕の経験談です。

 

それに2日連続で受験してもあまり結果は変わらないような気もします。

 

 

岡山理科大学にはB日程や後期試験もあるので、2日連続で受験するくらいならそちらに出願することを考えたほうが得策でしょう。

 

 

②数・英・理の共通テスト対策はしておこう!

岡山理科大学の後期試験において、共通テストの英語が必須であることはさきほど紹介しました。

 

しかも英語は配点が他の科目の2倍あり、重要性が高くなっています。
後期試験は倍率も低いため、かなりねらい目であると言えます。

 

 

というのも、普通後期試験というのはかなりの高倍率になります。10~20倍がザラにあるのが獣医学科の世界です。

 

ですが2021年の岡山理科大学の後期試験の倍率は5.7倍。これは獣医学科単体の結果ではないものの、それでもかなり低いと言えます。

 

 

これはおそらく共通テストの結果が必要なことが大きく関係していると思われます。
やはり私立の獣医学科専願の人は、共通テストを受験しない人が多いのでしょう。

 

 

ですが今の時代の流れとして、私立の獣医学科でも共通テストを重要視する傾向があります。

 

例えば酪農学園大学は、一般試験でも共通テストの結果が必須ですし、日本獣医生命科学大学も共通テストを併用する日程があり、そこが一番低倍率です。

 

 

つまり、共通テストを受験していれば、私立の獣医学科合格のチャンスが大きく広がる時代ということです!!

 

別に5教科7科目やれってわけではありません。

 

少なくとも数学と英語はやっておいて欲しいのです。
これは理科のみ大学独自試験という併用スタイルを採用している大学が多いからです。

 

 

酪農学園大学と日本獣医生命科学大学は理科のみ大学独自試験です。
また岡山理科大学は紹介の通り、英語で共通テストを使用します。

 

 

 

共通テストの数学と英語さえやっておけば、かなりチャンスは広がります。
それに共通テストの英語は、そこまで対策に時間は掛からないでしょう。

センター試験の頃から英語はかなりベーシックで、特に変な問題もありませんでした。

 

 

数学は独特な誘導があり、かつ時間制約も厳しいので、それなりに対策を積まなくてはなりません。
それでも、そこまで大きな負担とはならないでしょう。

 

 

数学の偏差値をしっかり65~70くらいまで上げられたら、2~3週間の対策で十分です。

 

 

そして理科も1科目で良いのでやれたなら、共通テスト利用方式にも出願でき、更にチャンスは広がります。

 

 

生物マスターの皆さんなら、共通テストの生物なんて朝飯前でしょう(笑)
9割越えも簡単にできると思います。

 

 

要するに、数学と英語と理科1科目の共通テスト対策が出来たなら、チャンスは倍増するってことです!!

 

 

時間があるなら、仮に私立専願だとしても対策すべきだと思います。
特に今の時代は!!

 

 

共通テストを受けるなら、2/6はB日程より日獣優先!?

実はB日程もほかの大学と被っており、それが日本獣医生命科学大学の第2回試験です。

 

以下にその日獣の試験の詳細を載せておきます。

 

日本獣医生命科学大学 第2回試験

数学(ⅠA・ⅡB)      100点(200点満点を100点満点に圧縮)
外国語(英語の筆記のみ)   100点
理科(生・生基or化・化基)  100点(物理は選択不可)
計              300点満点

 

※数学と英語は共通テストを利用
※理科のみ大学独自試験

 

合格者/受験者(2021年) 71/284   倍率4.0倍

 

いかがでしょうか。
岡山理科大学の倍率は7~8倍と予測されるので、こちらの日獣のほうが倍率的には低く有利に思えます。

 

 

単純な倍率だけで難易度を測るのは無理がありますが、それでもかつて日獣がここまで低倍率となることはありませんでした。

 

これも共通テスト受験が必須であることが関係しているのでしょうか。

 

 

とにかく、もしあなたが共通テストの英語と数学を受験するのなら、日獣に出願したほうが良いように思います。

 

日獣は他の日程は大学独自試験のみで受験できる分、倍率が高くなっています。(第1回は7倍、第3回は18倍)

 

 

つまり日獣を受験するなら2/6が一番いいという訳です。
ここを捨ててまで岡山理科大学を受験するかどうかをしっかり考えましょう。

 

 

もしこれを読んでいる皆さんが

・共通テストも受験する
・獣医学科合格を第一に考え、その可能性を最大化したい
・岡山理科大学にどうしても進学したいわけではない

 

という状況ならば、ぜひ2/6は日獣受験を優先してください!!

 

岡山理科大学は他の日程もたくさんあるので、そちらで出願すればいいのです。

 

 

④共通テスト利用方式で、複数日程出願する意味はない?

岡山理科大学には共通テスト利用方式だけで3日程存在します。

 

科目数や配点は全く同じで、出願の日と合格発表の日が異なります。これだけならば、1日程だけ出願すればいいのかなって思うでしょう。

 

でもここで受験生を悩ませるのは、

・日程間で倍率が大きく異なること
・合格者最低点が公表されていないこと

の2点ではないでしょうか。僕が受験生だったら、この2点が理由で戦略について大きく悩むことになるだろうなと。

 

 

まずは倍率について。

Ⅰ:39/276 倍率7.1倍
Ⅱ:30/76 倍率2.5倍
Ⅲ:6/29 倍率4.8倍(Ⅲは獣医学部全体として)

 

このようになっており、「あれ、これならⅡで出願するのが一番得策?」って感じるでしょう。

 

でも共通テスト利用方式において、倍率が低いから必ずしもイージーなのかと言うと、そうでもないのです。

 

 

例えば北里大学。北里大学には共通テスト利用方式に2種類あり、3教科方式と5教科方式の2パターンがあります。

3教科方式

合格者数/受験者数(2021年)  94/443 倍率4.7倍
合格者最低点数(2021年)     487点/600点満点(81%)

5教科方式

合格者数/受験者数(2021年) 72/238 倍率3.3倍
合格者最低点数(2021年)   723点/900点満点(80.3%)

 

 

 

また酪農学園大学も同様に。

3教科方式

合格者数/受験者数(2021年) 42/183  倍率4.4倍
合格者最低点数(2021年) 481点/600点満点 (80%)

5教科方式

合格者数/受験者数(2021年) 49/152  倍率3.1倍
合格者最低点数(2021年) 483点/600点満点 (80.5%)

いかがでしょうか。

 

倍率が低い=合格者最低点が低い

という図式は成り立たず、むしろ倍率が低いのに合格者最低点が高いときだってあります。

共通テスト利用方式で科目数や配点が違ってもこの結果なのです。

 

 

ましてや、科目数や配点が同じなら、倍率が低いから有利とはならないように思います。

 

 

そしてその合格者最低点が公表されていない以上、

倍率が低い日程≠有利である

ということです。それに来年はもしかするとⅠが低倍率になってⅡに殺到するかもしれません。

 

 

だから3日程すべてに出願してもあまり意味はないように思います。
きっと合格者最低点は大差ないでしょうから。

 

なら金額的な面を考えても、1日程のみの出願でも良いと思います。

 

もしどこも受からずに、ダメもとでという意味で出願するのはありかもしれませんが、それでもたくさん出願することが有利になるとは言い切れないですね。

 

まとめ

・岡山理科大学の受験は年々変化している。
・一般試験では傾斜配点が実施されている。
・共通テストを受験していると有利になる。
・他大学と受験日が被るので、注意が必要!
・共通テスト利用方式は、日程間で有利不利はなさそう?
・数学や英語が得意なら、岡山理科大学はかなり有利になる!!

 

岡山理科大学はこれからの獣医学科に変革をもたらす存在となるでしょう。

 

その先駆けとして受験様式も他大学とは一線を画しています。
ぜひそのチャンスを最大限に活かしてください!!

 

では!!

【獣医師が語る!】岡山理科大学獣医学科のメリットとは?皆さんこんにちは! 最北端獣医師のノスケと申します。 僕は、2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、その後は日本最北端の...