皆さんこんにちは!
最北端獣医師のノスケです!
僕は獣医師として働きながら、こうやって獣医学部受験のことだったり獣医師のリアルについて包み隠さずにどんどん発信しています。
数ヶ月も更新をサボっていましたごめんなさい…笑
ということで今回は、
2022年の私立の獣医学科受験において、合格しやすい大学の受験方式を5つ紹介しようと思います!
これは単純に受かりやすい大学というわけではなくて、
”受かりやすい大学の試験日程”まで詳細に解説するということです。私立の獣医学科は多くの受験生が受けることになります。
その中で受験校を絞っていくことが求められますが、受かりやすいかどうかというポイントはとても重要な要素となるのです。
なので今回の記事をぜひ参考にしてもらって、受かりやすい大学やその試験日程を把握した上で受験校決定をして行ってください。
最大8日連続で受験することになる私立獣医学科ですから、計画性はとても大切ですよ!!
今日の記事の内容!
・受かりやすい獣医学科のポイントとは?
・受かりやすい獣医学科の試験日程5選!
・僕が受験生ならこうやって受験校を絞るというアドバイス!
になります。
ちなみに最近ブログだけでなく、よりいろんな人に獣医学科受験のことや獣医師のことを知ってもらおうと思って、Youtubeを始めました!笑
実はこっちにかまけててブログが疎かになっていたのですorz
う〜ん、ブログ以上に手間と工夫が必要ですね!(笑)
悪戦苦闘中ですが、少しずつ見てくれる人が増えてきたので、挫けずに頑張ろうと思います。もし興味を持ってもらえたら、チャンネル登録とか高評価とかお願いしますね!
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Contents
受かりやすさを左右する要素ってなに?
まあこの辺は大体予想がつくかもしれません。
まずは倍率ですが、これは単純ですね。
倍率が低い=競争が穏やかということです。
2倍の試験と20倍の試験なら2倍の試験の方が当然受かりやすいわけです。これだけなら話は簡単なのですが…
でもさらに2つの要素である試験科目や問題の難易度などが絡むと少し複雑になります。
例えば、試験科目の数が多かったり問題が難しいと、受験する意欲がなくなりますよね?ちょっと面倒くさくなります。
それは多くの人が同じで、受験のハードルが高いと倍率も下がる傾向にあったり、受験のハードルが低いと倍率が上がったりもします。
現在の獣医学科は受験方式が増えて色々とチャンスが増加しています。その分受験日程間で明確な差が生まれてきています。
最近の傾向として、
受験科目が多い&問題が難しい=多くの人が敬遠して倍率が低い
ということが言えるので、こうした傾向をまずは頭に入れておきましょう!!
ではこのことも踏まえた上で、実際に2022年合格しやすい大学の受験日程5選を紹介しますね!
受かりやすい獣医学科の受験方式5選!
①麻布大学 一般試験 第1期(2/3)
科目
数学 ⅠA・ⅡB
100点
英語
100点
理科 生・生基or化・化基
100点
計
300点
合格者数/受験者数(2021年)
第Ⅰ期 182/916 倍率5.0倍
麻布大学は最近合格者の最低点や倍率が低下している傾向にあるようです。
一般試験の合格者最低点があまり当てにならないという話は常々してはいるのですが、共通テスト利用方式の合格者最低点も低下してきています。

共通テスト利用方式(旧センター試験利用方式)において、
僕が受験生だった時は87〜88%程度あった合格者最低点も、最近は最近は83〜84%程度に落ち着いてきています。
それに伴い倍率も8〜10倍だったのが、5倍前後に落ち着いてきています。
その中で最も合格者数が多く倍率が低いのがこの一般入試の第1期です。
最近では物理受験もできないように変更され、より生物選択者にとってありがたい環境ができています。
確実にかつてよりも合格しやすい状況であるといえるでしょう。
②日本獣医生命科学大学 一般試験 第2期
科目
※数学と外国語は共通試験の結果を使用
※理科のみ大学の独自試験を採用
数学(ⅠA・ⅡB)
100点(200点満点を100点満点に圧縮)
外国語(英語の筆記のみ)
100点
理科(生・生基or化・化基)
100点(物理は選択不可)
計
300点満点
合格者/受験者(2021年)
71/284 倍率4.0倍
日本獣医生命科学大学の一般入試は全部で3種類あります。その中でこの第2回だけがずば抜けて倍率が低くなっています。
「どうしてこの日程だけ極端に倍率が低いんだろう?」
答えは至ってシンプルでした。
それは数学と英語が共通テストの点数を利用するからです。
私立の獣医学科は基本的にその大学の独自試験さえ受けておけば良いわけです。それが普通なのですが、
日獣のこの試験だけは、共通テストも大学独自試験も両方受験しなくてはならないのです。
こりゃ〜面倒くさい!
ってことで多くの受験生が敬遠するわけです。
確かに共通テストを受験するのは、私立専願の人にとっては特に面倒くさいことですよね。
対策範囲を狭めて集中することで合格率を上げようとしているのに、共通テスト対策なんてできないよ!!って。
でも実はやらなきゃならない科目は数学と英語くらいのもので、しかも英語に関しては共通テストはかなり点が取りやすいです。
ぶっちゃけ対策なしでも合格ラインは突破できる人も多いでしょう。
数学は特殊な誘導や解き方、時間制約との戦いがあるので1ヶ月くらいは対策をしないといけませんが、それでもそこまでのロスにはなりません。
精神的なハードルは高くても、実際はそこまできつくはないのです。
でもそれをするだけでかなり有利に獣医学科受験を進めることができます!
これからの時代、たとえ私立専願であっても共通テストの受験は必須となってくるかもしれません。
より時代に対応していくことが求められているようです!
ちなみに次に紹介する大学の試験も全く同じ理由でランクインしています。
そして他の試験との落差がさらにすごいことになっています笑

③酪農学園大学 共通テスト併用型試験 (第1期A日程)
※英語と数学は共通テストの点数、理科のみ大学の独自試験を受験
科目
英語
100点
数学ⅠA・ⅡBの合計(ベクトル・数列のみ)
100点
理科 生・生基or化・化基
100点
計
300点満点
合格者数/受験者数(2021年)
第1期 279/509 倍率1.8倍
合格者最低点(2021年)
191点/300点
(理科は較正点(偏差値)を使用)
ご覧くださいこの倍率の低さ!!
獣医学科とは思えないほどの倍率の落ち着きです。
僕はこのことを知り、それを得意げに周りの獣医仲間に話しましたが、みんな一様に驚き、そして羨ましがっている人もいました笑
どうでしょうか?
共通テストを少しだけ頑張るだけでこれだけの恩恵を受けることができるのです。
まあ流石に2022年の試験からはもう少し倍率も上がるでしょうが、それでもこれだけ恩恵を受けられるというのは、共通テスト対策をした方がいいかなって思うほどです。
そして酪農学園大学は、理科の点数が素点ではなく較正点なるものを採用しています。
これは簡単にいえば受験生内での偏差値のことです。
仮にこれを60とすると(受験生内でのものなので結構大変)、数学と英語は素点で130点くらい取れば合格していたという計算です。
数学と英語が65%の得点率で受かっていた人がいた?
明確なことは言えませんが、もしかするとそれくらいでも受かっていたのかもしれませんね。
④北里大学 一般入学試験 前期
科目
数学ⅠA・ⅡB
100点
英語
100点
理科
100点
(物・物基or生・生基or化・化基)
計
300点満点
合格者数/受験者数(2021年)
前期 219/817 倍率3.7倍
合格者最低点(2021年)
前期 211/300
これは特に理科の選択科目の制限も、共通テストの受験もありません。
単純に低倍率ということです。
北里大学は、予定定員よりも多めに合格者を出すので、毎年のように合格者の数が他の大学よりも多くなっています。
そしてこの日は、日本大学の一般試験N方式と、この後紹介する岡山理科大学の一般試験の前期A日程と試験日が被っています。
一番合格しやすい(倍率が低い)のはこの北里大学の試験なので、もし受かりやすさで決めるのなら、北里一択かなと思います。
ですが、岡山理科大学は2日間試験があり(どちらかだけでもOK)、両方受けられるので、頑張れば2大学受験できます。
なので体力や気力とも相談してプランを練る必要がありますね。
※参考までに
2/1
北里大学 一般入試前期
合格者数/受験者数(2021年)
219/817 倍率3.7倍
日本大学 N方式
合格者数/受験者数(2021年)
13/191 倍率14.7倍
岡山理科大学 一般入試 前期A日程
合格者数/受験者数(2021年)
スタンダード3科目型 102/816 倍率8.0倍
指定科目重視型 46/405 倍率8.8倍
⑤岡山理科大学 一般入試 前期A日程
日程
1/31、2/1
(※一方の日を受験するだけでなく、2日連続で受験することも可能)
科目
スタンダード3科目型
数学 ⅠA・ⅡB(Bはベクトル・数列のみ)
100点
英語
100点
理科 物・物基or生・生基or化・化基
100点
計
300点満点
指定科目重視型
数学 ⅠA・ⅡB(Bはベクトル・数列のみ)
200点
英語
100点
理科 物・物基or生・生基or化・化基
100点
計
400点満点
合格者数/受験者数(2021年)
スタンダード3科目型
102/816 倍率8.0倍
指定科目重視型
46/405 倍率8.8倍
さきほども軽く紹介しましたが、これが岡山理科大学で一番合格しやすいと思われる試験です。
そして数学が得意な人に有利な”指定科目重視型”というものが存在します。
これに出願すると、数学の点数が2倍となり、数学が得意な人にとっては願ってもないチャンスとなります。
数学が苦手な人が8割を占める獣医学科受験ですから、もし数学が得意ならかなり有利に受験を進めることができます!
おまけ 日大はどうなのさ!!!
実はそうなんです笑
今の私立の獣医学科受験において、日大はむしろ難化しているとさえ言えるのです。
というのも共通テスト利用方式がなくなったことや、受験の様式がかなり少ないことがあるからです。
日大の獣医学科受験には合計で3日程存在しますが、その中で2つの日程が倍率10〜20倍くらいあるんです(>_<)
唯一まとも(?)な倍率なのが、一般試験のA日程第1期なのですが、試験問題が割と簡単なので差がつきにくいんです。
僕が受験した時も、かなりひしめいていたのを覚えています。
全く受からない訳ではありませんが、今回紹介した5日程に比べるとどうしても受かりづらいと言わざるを得ないのが現状です。
それでも日大に強い憧れや思いがあるのなら、日大の対策を優先してそれ中心の受験プランを練ることで合格可能性を上げることができます!
まとめ
ということで今回は受かりやすい私立の獣医学科5選を紹介していきました。
具体的には
- 麻布大学 一般試験 1期
- 日本獣医生命科学大学 一般試験 2期
- 酪農学園大学 一般試験 共通テスト併用型試験 (第1期A日程)
- 北里大学 一般試験 前期
- ⑤岡山理科大学 一般入試 前期A日程
の5つです。
もし受かりやすさで受験校を探しているのなら、これを参考にしてみてください!!
ぶっちゃけ獣医さんになってしまえば出身大学なんて全く関係がありません。誰も気にしないので、受かっちゃったもん勝ちです。
共通テスト対策をしなくてはならないという煩わしさはあるにせよ、その価値は大いにあるのです。
みなさんの頑張りを期待しています!!!
あ、ちなみに僕も来年4月から新しいステップに飛び込みます!!
具体的には世界を回って、世界の獣医さんを紹介できたら面白いなって。
フォーマットだったり媒体はまだ思案中ですが、おそらくはこのブログを通してより獣医さんのことを世の中に広められたらなって!!
楽しみにしててくださいね!
では!