皆さんこんにちは!
最北端獣医師のノスケです!
僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で牛の獣医師をやっています。
今回の記事の内容!
・現在の獣医学生の男女の人数とは?
・現在の獣医師業界での女性の活躍ぶり!
・これから獣医師業界は、どのように変わっていくのか?
などについて語っていきます!
動物好きと言えばやはり女性のイメージが強いような気がします。
それに伴い、獣医師を志す人も女性が多くなっています。現在の獣医学科、そして獣医師業界における女性の立ち位置、そしてこれからどう変わっていくのかについて、
僕なりの考えを述べていこうかなって思います!!
では行きましょう!!
現在の獣医学生は女性のほうが多い??
僕もこれは獣医学科に入って知ったことなのですが、実は現在の獣医学科は男女比がほとんど1:1であり、大学や学年によっては女性のほうが多かったりすることもあります。
僕がいた麻布大学の獣医学科も、男女の数にほとんど差はなく、むしろ女子のほうが少し多かったような気がします。
僕が最近聞いた話だと、北海道大学の獣医学科のある学年において、全体で40人弱のうち男子は10人もいないとのことでした。
つまり残りの30人弱は、女性ということになります!
それくらい現在は、獣医学科に女性が増えてきているのです。
どうして女性がここまで多いのか?
ではどうしてこんなに獣医学科では女性の比率が高いのでしょうか。
理系の学部学科ではかなり珍しい例だと思います。
僕が思うに、その理由の一つとして受験科目に生物があるからではないでしょうか。
理系はそもそも男性が多い傾向にあります。その中でも物理を選択するのは大半が男性です。女性で物理専攻の人はそこまで多くないのではないでしょうか。
ですが生物となると、理系でも女性が選択している割合が多くなってきます。
そして獣医学科において、生物はとても重要な科目であり、大学によっては物理での受験を認めていないところさえあります。
だから単純に絶対数が多いということも理由の一つです。
しかしそれ以上に重要な要因なのが、女性のほうが動物への愛が強く、絶対に獣医師になるんだ!!という意志が強いからではないでしょうか。
大学に入って気づいたのが、女性の動物への愛情です。そして知識の豊富さです。また獣医師への強いあこがれも男性より強いように感じました。
浪人をしたくない人はとても多く、特に女性は避けて通ろうとする人がほとんどです。
ですが、獣医学科に入ってくる女性は、多くが浪人経験者で、たとえ辛い思いをしても絶対に獣医師になるんだ!という強い意志を持っています。
つまり、女性のほうが動物への愛、そして獣医師への強い憧れが、男性よりも大きいということが最大の要因ではないかと僕は思うんです。
獣医師業界で、女性が不利になりうる職種はあるのか?
確かに獣医師は本当に色んな動物を相手にします。
犬や猫といった、いわゆる小動物は女性の力でもそこまで苦労することはないでしょう。
でも馬や牛といった大きな動物なら?
背の高さや腕の長さ、力などでどうしても男性のほうが有利です。女性にはきついのでしょうか?
僕が大学6年+獣医師として1年働いて得た答えは、
「むしろ女性のほうが活躍してんじゃん!!!」でした(笑)
そして女性が大動物臨床で活躍する機会は、ここ最近で特に増えてきています。
かつては牛や馬などの大動物臨床は男性の仕事でした。50代以上の先生は、ほとんどが男性です。
しかし20~30代になると、女性がかなり増えてきており、特に20代では女性が半分、もしくはそれ以上を占めています。
体力勝負と言われる大動物獣医師でさえ、女性が半数を占めるように時代は変わってきています。
正直言って、体力的にはそこまで差はありませんし、それに体格の不利は道具や技術によってカバーできています。
そしてそういった創意工夫は女性のほうが圧倒的に優れていると感じます。また農家さんからも人気なので、正直言って女性中心になりつつあります…(笑)
もちろん小動物獣医師や公務員獣医師では、女性獣医師の進出はかなり前から起こっており、そして多くの場面で活躍しています。
単純にカッコいいですし、動物への愛情の深さ、獣医師という仕事への責任感の強さなど、多くの点で優れているというのが、僕の率直な感想です。
なので、女性獣医師は不利どころか、むしろ獣医師業界を引っ張っていく存在になっているのです!!
これからの獣医師業界!!
現在の獣医師業界は、もうわかってもらえた通り、女性がさらに活躍していくようになっていくでしょう。
それは本当にどの分野においても、です。
もはや、獣医師業界において性別の差はなくなっていきます。そしてむしろ女性獣医師の割合がどんどん増えていきます。
そしてそれに伴い、女性が働きやすい環境もどんどん整備されつつあります。
僕がいる牛や馬などの産業動物獣医師の世界でも、女性がどんどん進出してきているので、産休や育休など、色んな部分が整備されてきています。
ここ数年で、新卒の女性の割合は5割前後になっているので、女性が働きやすい職場を作ることはもはや必須なのです。
学位取得や、留学、様々な研修制度などさらに勉強をしたい人に向けての制度もたくさん存在します。
それこそ、都会で言うキャリアウーマンのような人が、獣医師業界でもどんどん増えてきているのです。
これからの獣医師業界は、もはや女性中心で成り立っていくでしょう。
それは現在の学生を見ていれば明らかです!!
男性諸君!ぼさっとしていると席をすべて取られてしまうよ!!
とか言ってる僕も頑張らないと!!
これからの獣医師業界はさらに明るい未来が待っていそうですね!!
では!!