皆さんこんにちは!
最北端獣医師のノスケです。僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で牛の獣医師をやっています。
そんな僕も、数年前は獣医師を目指して勉強する受験生でした。
とはいえ勉強を殆どしなかったためあえなく浪人…
僕は1年間余計に受験勉強をすることになりました(笑)
まあその1年間は自分にとってとても意味あるものであったため、今ではして良かったと思っています。
それに獣医学科は浪人生が半分以上を占めているので、そこまで珍しい話でもないですしね。
とはいえ、何も考えずなんとなくで浪人生活を送っていると、2年3年と簡単に浪人生活が長引いていきます。
そのまま獣医学科受験を諦めざるを得ないという状況になりかねないので、この記事を読んで浪人生活でどう行動すればいいのか、しっかり確認して下さい!!
今回の記事の内容!
・浪人生が獣医学科に合格するためにやるべきこと!
・多浪しがちな人の特徴!
・僕の失敗とそこから学んだこと
などについて書いていこうかなって思います。
実は以前に僕は、”浪人生が獣医学科に合格するために知っておくべき10のこと”という記事を書きました。
そこでは僕が身をもって感じた獣医学科受験のことをたくさん書いています。

今回はそんな記事を基に、実践編という名目で記事を書いていきます。
この記事を書いているのは3月なのですが、ほとんどの人は受験の結果が出ている頃でしょう。
そして浪人が決まった人は、これから長いようで一瞬な辛い辛い浪人生活がスタートします。
何をしたらいいのか分からず、いきなりつまづいたり、気づけば月日が経ってしまったということの無いように、まずはしっかりやるべきことを確認しましょうね!!
ではいきましょう!!
Contents
浪人して獣医学科に合格するためにすべきこと!
①どうして落ちたのか、原因を探る!
なんだよ!そんなの当たり前じゃんか!
って思うかもしれませんね(笑)
でもこれって意外とできてない人が多いです。
これを読んでいる人がどういった成績で、どういった経緯で浪人したかは多種多様ですが、不合格になった最大の理由がそれぞれあるはずです。
獣医学科に限らず、受験で失敗してしまうと、現役時代は何もかもダメだったから落ちたんだ!って思ってしまいがちです。
もはや現役時代は黒歴史で、振り返りたくもない!!
みたいなね(笑)
でも、しっかり目を向けてみると、ちゃんと成績が上がった科目や、成長している部分もたくさんあるはずです。
そしてその中で、足を引っ張った科目や、習慣、これだ!となる原因が絶対にあるはずです。
自分の過去を全否定するのではなく、しっかり分析することがまず大切です。
僕の場合を例にとってみましょう。
僕の現役生時代の成績は、
国語 152点/200点
英語 164点/200点
数学 125点/200点
生物 92点/100点
化学 95点/100点
地理 60点/100点
計 688点/900点 (76.4%)
という結果でした。
まあ、そこまで悪くないと言えばそうなのでしょうが、国公立獣医学科合格には程遠い成績です。

当時の僕は前期の岩手大学、後期の大阪府立大学、滑り止めの私立獣医学科に全落ちしました(´;ω;`)
ちなみに大阪府立大学の後期試験についての記事はこちらになります。
参考までにどうぞ!

半年間の急ピッチでの勉強だったため、穴だらけではありましたが、自分なりに頑張ったつもりではいました。
しかし、全落ちし、かな~りの挫折を味わいました。正直これまでは本気を出したら勉強面ではなんとかなっていたからです。
だからしばらくは、現役時のころはすべてがダメだった!!
とにかく何もかも足りなかった!
としか思えませんでした。
でもちょっと落ち着いて冷静に振り返ってみると、不合格の理由は明らかでした。
そう”数学”ですね(笑)
だって理科は9割超えてて、英語も8割超えているのに、数学は6割ちょっとですよ(笑)
もはや全国平均と大差ないです。
まあ地理も低いですが、配点や二次試験のことも考えると、やはり数学が足を引っ張っていたことは明らかです。
それをしっかり認識できたこと、それが僕が浪人して獣医学科に合格することができた第一の要因だったと思います。
皆さんも今一度現役時代の成績を見返してみて、本当に足を引っ張っていた科目は何だったのかをしっかり明らかにしましょう。
そしてそれが英語or数学ならば、気合を入れて対策しなければ、現役時代の二の舞になってします可能性が高くなってしまいます!!
②苦手科目の対策に1日の大半を充てる!!
①の段階で自分の弱点をしっかり認識したら、あとはそれを克服するだけです。
そしてその克服は生半可な対策ではいけません。
それは高校3年間を通じて苦手意識をもってしまった科目なのですから、毎日ちょっとずつとかではいつまで経っても苦手なままです。
もはや1日のすべてをその科目に使うんだ!!
くらいの気持ちでいても良いくらいです。
「え、でもそんなことをしたら他の科目はどうなるんですか??」
って思うかもしれませんね。
でもここで大切なのが”苦手科目で突き抜ける経験をする”
ってことです。一回でも、たとえまぐれかもしれないとしても、苦手科目で突き抜けるという感覚を味わうということがとっても重要なのです。
苦手科目ってのは、どうやって勉強したら点数が上がるのかさえ分からない状態です。つまり努力の量以前に方向が間違っていることになります。
だからとにかく時間を割き、試行錯誤を繰り返して、「この勉強法を続けたら成績が一気に上がった」という感覚を得ることが大切です。
1度でもそれを掴んだなら、再現可能ということです。たとえ忘れてしまっても、その時と同じように勉強すればまた点数を取れる。
得意科目と苦手科目の大きな違いは、どう勉強すれば点数を取れるのか知っているかどうかということです。
偏差値で言うと、15以上伸ばせたら合格でしょう。5~10くらい上がっても、それは得意なったとは言いません。
一度突き抜けて、初めて苦手科目を克服したということです。そしてそのためにはとにかく時間をかけることです。
僕の場合は数学が大の苦手でしたので、5~8月くらいまでは1日の8割を数学に充てました。その結果偏差値は55→72まで伸びました。
その方法は以下の記事に載せておきますね!

やはり苦手科目でしたので、時間は掛かります。でも一度感覚を掴んでしまえば、再現可能なんですよね。
だから現在の得意科目は多少勉強しなくても、すぐにまた思い出せますし、そのための勉強法をすでに会得しているはずです。
苦手科目の克服にまずは全力を注ぎましょう!!!
③いつまでに、どのくらいの点数を取りたいかを明確にする
浪人生活は、現役時代と違って時間がたくさんあり、予想外の出来事も少ないです。
勉強にとにかく集中できます。
だから、「いつまでにこのくらいの点数を取っておきたい」
という目標を立ててそれを達成することが大切です。
「いずれ出来るようになればいいなあ」って気持ちだと本気になれません。
きっちり期限を設けることで、未来が定まり、そして現在の行動が変わるのです。
これは僕自身も実際に行ったことであり、お勧めなのは”模試”を活用することです。
模試は定期的に行われ、難易度もそこまで上下せず、自分がどのくらい成長したかを客観的に把握できるからです。
特に重要な模試が8月と10月の全統模試なので、その模試までに絶対に苦手科目の偏差値を15以上は上げる!!という風な明確な目標を持つと良いでしょう。

浪人生ならば、8月までには結果を出しておきたいところです。
苦手科目は2~3か月は克服までに時間がかかると思っていたほうが良いです。
なので、たとえ4月から対策していたとしても割とギリギリなんですよね。
当然最初から勉強法を確立することは難しいと思うので、あちこち回り道をすることになると思います。
だからこそ、明確な期日を設けて、どうすれば達成できるかを真剣に考えましょう!
④最初はゆっくり~なんて考えない!最初こそ全力でスタート!
浪人生活はほぼ1年間あります。
スタート地点に立った瞬間は、ものすごい時間を手にしたような気持ちになり、なんだか最初から飛ばすのは体が持たないんじゃないかと思いがちです。
当時の僕も同じように思ってしまい、9時過ぎにゆっくり予備校に到着し、17時には帰ってYoutubeを観るみたいな生活をしていました。
でも最初にこの楽な習慣を身に着けてしまうと、抜け出すのがとても大変になります(笑)僕も1か月近くこの生活をしてしまいました。
その結果、成績はあまり伸びず、親とも喧嘩になり、最悪のスタートとなりました。(笑)
でもここで僕は自分がいかにぬるい生活をしていたのか気づき、すぐに、8時半に登校、23時まで勉強というスタイルに変えました。
確かに最初こそしんどかったですが、でも習慣化しちゃえばきつくないです。
ぬるい環境に身を置くと、キツくしようとしても難しい。
逆にキツイ環境に最初から身を置けば、それが普通になり、パフォーマンスも向上する。
合格する人はペース配分なんて考えず、とにかく突っ走ります。
ぬるい考えは一度もってしまうと厄介です。
だからこそ最初が肝心です!
きつくとも何日か頑張ればきっとそれが普通になっていますよ!!
⑤受験大学、受験科目は早めに決めておく!
獣医学科は幸いなことに、ほとんどの大学において受験科目が同じです。
だからそこまで気にする必要はないのですが、”数学”に関しては注意が必要です。
基本的に獣医学科では、数学はⅠAⅡBまででいいのですが、国公立大学の獣医学科の一部(北海道大学、東京農工大学、東京大学、大阪府立大学)ではⅢCまで必要になってきます。
もしこの大学を受験しようと思うなら、対策ももちろん変わってきます。
早めに受験大学を決めて、必要な科目を把握しておきましょう。
また理科の科目でも、最近は物理受験が認められていない大学も出てきています。
私立の獣医学科なら、酪農学園大学、麻布大学、日本獣医生命科学大学ですね。
これには注意が必要ですので、気を付けてください!
まあほとんどの人が生物or化学で受験するでしょうから心配はいらないとは思いますが…

宅浪は辞めておいたほうが無難かも…
ここまでで、浪人生活が決まった人が、獣医学科合格を勝ち取るために必要なことを紹介してきました。
そして僕が思うに、浪人生は予備校や塾などに通って勉強をすることをお勧めします。
宅浪はあまり勧めません!!
その理由として、浪人生は1日の大半が自分の時間です。高校生の頃のように決まった時間に授業があるわけでも、イベントがあるわけでもないです。
そんな中で自分を律しながら毎日勉強するのは簡単なことではありません。
だからこそ強制力が働く予備校で、管理してもらいながら勉強するほうが良いのです。
だってほとんどの人が現役時代に甘えがあって浪人しているわけで…
それに苦手科目の勉強法も、自己流では危険です。きちんとその科目のプロから教わり、ヒントを得たうえで演習を重ねるほうが絶対に良いです。
僕自身も、苦手な数学の演習をがむしゃらにやる前に、東進でしっかり講座を受けながら、勉強法のヒントを得た中で進めていきました。
また周りに同じような境遇の仲間がいるというのは、とても刺激になります。
弱気になった時には励まされますし、逃げそうになった時は頑張っている仲間を見て、もうひと頑張りすることが出来ます。
僕は勉強を教わること以上にメリットがたくさんあると感じました。
親にお金を払ってもらって勉強しているわけですから、当然責任も重くなり、より真剣に取り組むことが出来ます。
僕の大学の同級生には2浪3浪の人もたくさんいますが、1浪目を宅浪で過ごし、いい結果が得られず予備校に通った人もたくさんいます。
20歳前後の自己管理能力なんてたかが知れています。
だったら1年間だけ強制的に勉強する環境に身を置いて、頑張ってみましょう!!
結果的にそっちのほうが早く結果が伴うことが多いですから!

最後に
浪人生活は辛く暗い期間になるでしょう。
日々押し寄せてくるプレッシャーと戦い、模試の結果に一喜一憂し、現役生や大学生になった友達に負の感情が湧いてくることも多いでしょう。
でもあなたは、目標とする大学、学部にどうしても受かりたいから、あえてその道を選んだのです。
それはとても勇気ある選択ですし、誰でもできることではありません。ここでもう一回頑張ると決めたなら、あとはそれを実行するだけです。
きっとその後の人生でもその経験は大いに役立ってくれます。
僕も実際にそうでしたから!!
そしてその経験が自分にとってプラスだったと胸を張って言えるようになるためには、大学受験を成功させることが必須です。
辛い道を選んだのに、中途半端な結果や努力では意味がありません。
辛くとも自分の嫌な部分(苦手科目)と向き合い、それを克服して、目標を叶えてください!!
今の時代そのための方法は揃っています。ありすぎて迷っちゃうくらいです。
あとはあなた次第!!
健闘を祈っています!!
では!!