日本最北端の獣医師ブログ!
ケトジェニックダイエットについて!

獣医学的観点から考えるケトフルーと対策法!

 

皆さんこんにちは!最北端獣医師のノスケです!

僕は獣医師として働きながら、ずっと筋トレを続けています。そんな筋トレ好きが高じて、去年はフィジークのコンテストに出るまでになりました。

before               after

 

 

 

 

 

 

もともとぽっちゃりさんだった僕ですが、筋トレと出会い、81キロあった体重を65キロまで落とし、コンテストに出場しました。

 

 

そんな僕が行っていたダイエットの1つにケトジェニックダイエットがあります。

 

このダイエットは簡単に言うと、ご飯やパスタ・パンなどの糖質をエネルギー源としているのを、脂肪をエネルギー源として使うほうにシフトさせ、体脂肪を燃えやすくするダイエットです。

 

このダイエットは短期間で高い効果を得られるため、最近特に注目を集めています。

 

そのやり方やお勧めの食べ物、そして僕自身の体の変化のレビューはこちらの記事でご紹介していますので、よろしければ参照してみてください!

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今回はそんな効果の高いケトジェニックダイエットのマイナス面である

”ケトフルー”

について解説していこうと思います。

 

ケトジェニックダイエットを行う人が体験する可能性の高いケトフルーという症状。

 

今回の記事では、獣医師である僕が、ケトフルーの原因とその解決法について獣医学的観点から解説していこうと思います

 

みなさんのお悩みの参考に少しでも役立てればと思います!

ではいきましょー!!

 

 

そもそもケトフルーとは?

 

ケトフル―とは、ケトン体ダイエットのスタート時に、一部の人に起こる症状です。ケトン体ダイエットでは、通常のブドウ糖の代わりに、体脂肪から作り出すケトン体を燃焼させることで、体のエネルギー源とします。

 

このように切り替わったエネルギー生成のサイクルをケトン体回路と呼びます。

 

このケトン体回路は、炭水化物の摂取を1日50g未満にまで減らすことによって切り替えることができるといわれています。

 

こうして極端に炭水化物の摂取を減らすことは、長年糖質をエネルギー源にすることに慣れている身体に負担を与えることになり、意識がもうろうとしたり、頭痛や悪寒、めまい、不眠症、下痢のような消化器系のトラブル、過敏性などの症状が起こってしまうのです。

 

 

つまり、ケトジェニックダイエットを開始した時やダイエット中に、体に起こる色んな不調のことを総称してケトフルーと言います。

 

 

その中で実際に僕に起こった症状として、

・便秘
・倦怠感、脱力感
・意識がもうろうとする
・頭痛

などでした。

これらの症状は僕の場合、ケトジェニックダイエットを開始して10日くらい経ってから起こりましたが、開始してすぐに起こる人や、全く起きない人など様々のようです。

 

このケトフルーの原因と、解決法について解説していきます!

 

そしてこのケトフルーですが、原因によって

・便秘などの消化器症状
・頭痛や倦怠感などの神経症状

の2種類に分けられると思っています。

 

なので今回はその2つについて順番に解説していこうと思います!

 

 

ケトフルーの症状別の原因と対策法!

 

便秘の原因

便秘が起こる大きな理由の1つとして、食物繊維が不足することが挙げられます。

 

ケトジェニックダイエットは脂質をメインのエネルギー源とするため、脂肪の多い肉や魚などを多く食べます。野菜は糖質が高いものもあるため、どんどん食べるというわけにもいかず、野菜不足になりがちです。

 

 

その結果、繊維質のものをあまり食べなくなり、便秘になりやすくなります。
この便秘は思っているより辛く、僕もかなり悩まされました。

 

とはいえこの便秘に関して言えば、食物繊維をしっかり摂ってあげれば、大概解決します。なのでそこまで深刻な症状ではないでしょう。

 

 

便秘の対策

上記より、便秘に関しては、食物繊維をしっかりと補ってあげることが解決法ということになります。

 

僕が実際に行ったこととしては、

・食物繊維の多い野菜を食べる
・キノコ類をたくさん食べる

ということです。

 

食物繊維の多い野菜で、かつ糖質が低い野菜の代表として、僕は豆もやしをお勧めします!
豆もやしは、普通のもやしより栄養価も高く、しかもタンパク質も含まれています。

 

ビタミンも一緒に補給できますし、なにより便通が驚くほど改善します。

 

 

他にも、キノコはお勧めです。理由は豆もやしと同じで、食物繊維が豊富でしかも糖質が低いため、便秘をしっかり改善してくれるからです。

 

またキノコにはキノコキトサンという脂肪燃焼に役立ってくれる成分が含まれているため、さらなるダイエット効果を見込めるんです!

 

 

だから、ケトジェニックダイエット中に、便秘に悩まれた時には、豆もやしとキノコは本当にお勧めです!

 

 

他にも青菜系や海藻なんかも便通改善には役立ってくれます。
サプリでも食物繊維は補えますが、食材から摂るほうが個人的には良いように思います。

 

 

 

倦怠感・脱力感・めまい・頭痛・意識のもうろうの原因

 

ケトフルーの症状の中で、もっとも僕が悩まされ、そしてケトジェニックダイエットを断念せざるを得なかった理由となったのが、これらの症状でした。

 

いわゆるケトフルーというのは、こちらを指す場合が多いように思います。

 

なので今回の記事でも、ケトフルーはこちらの神経症状を指すことにします。

 

 

これらの症状は日常生活に支障をきたすレベルだったため、さすがに中断しなければと思いました。それくらい僕の場合は重症だったようです。

 

そしてこれらの症状の原因はすべてこの1つにあると思っています。

 

 

それは”ケトアシドーシス”です。

 

ぽちゃ男
ぽちゃ男
ケトアシドーシスって何ですか? 

 

ケトアシドーシスというのは、ケトジェニックダイエットを行っているとき、体がアシドーシス、つまり酸性に傾いている状態のことを指します。

 

 

本来人間の血液は、ややアルカリ性になっています。

 

しかしケトジェニックダイエット中に、酸性の物質であるケトン体が増えると、血液が通常より酸性に傾きます。

 

これにより体に色々な不調をきたすようになるのが、ケトアシドーシスです。

 

 

僕は普段牛の獣医をやっており、その時にしばしばこのアシドーシス状態の牛を診療します。それは子牛が下痢をしているときや、餌が食べられずに体にケトン体が増えたときです。

 

子牛が下痢をすると、体からアルカリ性の物質がどんどん外へ出て行っていまい、アシドーシスになります。つまり体が酸性に傾くってことです。血液を見てみても、それは明らかです。

 

また下痢をしているため、ミルクが飲めなかったり、餌を食べられず、その代わりとして体中にケトン体が増えていきます。
つまり糖質ではなくケトン体をエネルギーとして使うんです。

 

 

そしてその時の症状として一番よく起こっているのが、見出しにあるような神経症状です。

 

神経症状って何かというと、例えば、

・立てない
・立てても力が入っていない、ふらつく
・脱力
・意識の混濁

などです。

 

あれ?これってまんまケトジェニックダイエット中の俺に起こった体の不調じゃん!!

 

って僕は気づいてしまったんです。
意識的にケトーシスを引き起こし、体がアシドーシスになっている自分と、下痢によりアシドーシスになっている子牛。全く症状が同じだったのです(笑)

 

 

牛も人間も通常時は血液がややアルカリ性に傾いているのは同じです。
だからケトアシドーシスにより同じ症状が出ても何ら不思議ではないです。

 

 

つまり、いわゆるケトフルーの原因は、

 

ケトン体が増えてケトアシドーシスになり、体が酸性に傾くこと

 

なんです!
これは獣医学的観点からの僕の考察です。
おそらく僕の血液も酸性に傾いていたんだろうと思われます。

 

じゃあそんなケトアシドーシスをどうすれば治療できるのか。
もう少し獣医学的観点からみていきましょう!

 

 

獣医学的観点から治療するケトフルー!

 

ぽちゃ男
ぽちゃ男
じゃあ牛が実際にケトアシドーシスになった時はどんな治療をするんですか?

 

代表的な治療としては、まずは体をアルカリ性に戻すような治療をします。

 

代表的なのは輸液です。

アルカリ性の物質が入った輸液をします。例えば重曹が入った輸液です。

 

これを行うと大概の牛は一気に回復します。そしてしっかり立てるようになり、体にも力が入るようになってきます。

実際これが一番です。

 

 

またケトーシスを治療する目的で、糖質を輸液してあげます。ブドウ糖やキシリトールなどの輸液を行います。

やはりこれもかなり効果が高いです。

 

 

そして人体においても、糖尿病によるケトアシドーシスの治療は同じようなことをします。

 

 

ってことはですよ!
人によっては、もはやケトジェニックダイエットによるケトアシドーシスは、病気のレベルで深刻な症状が出るってことなんです!

 

しかしケトジェニックダイエットってそもそも糖質を摂らないダイエットですから、仮にケトアシドーシスにより体に不調をきたしたときに、糖質を体に入れてしまっては元も子もないってわけです。

 

 

じゃあどうすりゃいいのさ!!

ってなりますよね(笑)

 

これから僕がケトフルーの対処法についていくつか考えたことをご紹介します。
あくまでこれは医学的に考えたもので、実際に効果があるかは皆さんでお試しください!

 

 

僕が考えるケトフルーの対処法!

 

①アルカリ性物質をたくさん摂る

実際これは僕がアシドーシスになった牛を治療するときにやっていることで、効果も高いことです。

 

ぽちゃ男
ぽちゃ男
なるほど!アルカリ性のモノを摂取すればいいんですね。でもアルカリ性の物質ってなんですか? 

 

先ほども少し触れましたが、例えば食用の重曹です。
これはそのまんまアルカリ性ですし、普通に食用として売られているので、基本的に毒性はないです。

 

実際にアシドーシスの人のための輸液としても用いられていますし、効果は明らかです。

 

これをケトジェニックダイエット中に摂取すれば、ケトーシスを抜けることなく、ケトアシドーシスのみを改善することが出来ます。

 

 

下痢でアシドーシスが重度の子牛でも、重曹を2~3日輸液してあげるだけで一気に回復するのを僕は何回も見てきました。

 

 

人間は牛ほど強くはないでしょうが、効果はしっかりあると思います!

 

そして僕はこれが一番おすすめなんじゃないかって思います。

 

 

また、摂取量は体重1キロあたり0.1~0.2グラムと言われているので、体重70キロなら7~14グラムくらいで良いと思います。

 

最初は少なくして、徐々に増やしていけばいいと思います。


 

 

またもう一つお勧めのサプリとして、”クエン酸”があります。

これは体内でアルカリ性物質に変わり、体をアルカリ性にしてくれます。つまりケトアシドーシスの改善に一役買ってくれるというわけです。

 

また疲労物質である乳酸の発生を抑えて、疲労回復効果も見込めます。そして乳酸は酸性ですので、やはりその点からもケトアシドーシスに効果があると思われます。

 

結局ケトアシドーシスの原因は体に酸性の物質であるケトン体が蓄積することなので、体をアルカリ性にもっていけばいいのです。

 

なのでこの2つはお勧めですし、実際に効果は高いです!


 

 

そしてさらにアルカリ性の食べ物としてキノコや海藻が良いという話もあります。

 

僕はそれを見て、海藻やキノコを毎食食べていましたが、ぶっちゃけあんまり改善されませんでした(笑)

これも個人差があるんですかね。

 

 

②水をとにかく飲みまくる

 

体が酸性に傾いているのなら、水をたくさん飲んでそれを薄めようって作戦です。またケトジェニックダイエット中は体から水がどんどん抜けていってしまうので、それを補うという意味もあります。

 

しかしこれは原因の改善にはあまりなっていないので、ケトフルーの改善というよりは、脱水を防ぐという目的で行うといいかもしれません。

 

 

しかし水ばっかり飲んでいては、体にとって大切な電解質(ナトリウムやカリウム、マグネシウムなど)は補給できませんし、しかもおしっこと一緒に出て行ってしまうだけです。

 

 

だから食事に意識的に塩をたくさん入れたりして、なるべく電解質を摂りつつ、水もたくさん飲むというようにしないと、さらに悪化してしまう可能性があります。

 

 

またカリウムが体からなくなると、力が入らなくなってしまうので要注意です!

 

 

③我慢する

 

ぽちゃ男
ぽちゃ男
なんですかそれは!!(笑) 

 

ケトジェニックダイエットって短期間で効果があることや、普通のダイエットで停滞した時に行うと効果があるため、割と短期間で行うことが多いです。

 

長くても1か月くらいです。

 

だったらもはや我慢するというのも手かなって(笑)

 

一日中ケトフルーになっているわけではないので、1日の数時間我慢するのを何日間か続ければ、なんとかなります。

 

ダイエットはきついもんだって言い聞かせて、期間中は耐えるんです。
そして結果がある程度出たらやめる。

 

それでもいいのかなって個人的には思います。

 

 

④糖質を摂る

 

①~③の対策法を試してみて、それでもだめだった場合は、糖質をもはや摂ってしまうのもありだと思います。

 

仮にケトーシスを抜けてしまうとしても、です。

 

 

実際僕は3週間ケトジェニックダイエットを行い、その中でケトフルーがひどくなってしまいました。もともとは1か月くらいは継続しようかなとも考えていたのですが。

 

 

しかしそこで糖質を摂ったところ驚くことに、また減量が加速したんです!

 

ずっと低脂肪ダイエットを継続しており、何をしても体重が落ちなかった状態から、3週間のケトジェニックダイエットを挟んだところ、元のダイエットに戻したときに、また効果が現れたんです!

 

 

つまり仮にケトアシドーシスがひどくなり、そこで糖質を摂ってケトジェニックダイエットが中断されたとしても、その後のダイエットにいい影響を与えてくれるってことです!

 

だから、ケトジェニックダイエットを中断して糖質を摂るというのも、その後のダイエットをより効果的に行うという意味では良いと思います。

 

 

ケトジェニックダイエットには確実に向き不向きがあります

 

これは確実に言えることなのですが、やはりケトジェニックダイエットには人によって向き不向きが存在します。

 

僕の友人でも、ケトフルーが重症な人、全く弊害が出ない人など様々でした。
やり方も大して変わりませんし、食べているものも大体一緒です。

 

とはいえ普段とは全く違う栄養バランスになるわけですから、体に不調をきたす人がいてもおかしくないのです。

 

だれでもできる低脂肪ダイエットと違い、ケトジェニックダイエットはうまくいきやすい人とそうでない人が分かれるようです。

 

 

自分が向いているならばいいのですが、向いていない人はやはり割り切ることが重要なような気がします。

そして先ほど挙げた解決法を試してみてください!(③は解決法ではないですが(笑))

 

 

そして向いていないと感じる人は、ケトジェニックダイエットは、ダイエットの停滞を打破するため、もしくは短期間だけ我慢して効果を上げようって考え方をするしかないのかもしれません。

 

 

実際僕もそうでしたし。
向いている人は割と長い期間ケトジェニックダイエットをやっても、健康上問題ないかもしれません。

 

 

でも向いていない人は、色んな不調をきたすので、対症療法を行いながらやっていくしかありません。

 

 

そればっかりは個人差があるのでどうしようもないのです。それでも、①で紹介したアルカリ性の食べ物やサプリなどを摂ることは、医学的にも効果があると思います!

 

これはぜひ試してほしいです!確実にケトフルーの症状は軽くなります!あと水分摂取も効果ありです!

 

そしてケトジェニックダイエットをやるかどうかで迷っている人は、とりあえず1回試してみてほしいです!

 

試してみると色んなことが分かりますし、そしてダイエットの幅も広がります。もしケトフルーの症状が起こりにくいなら、普通の低脂肪ダイエットよりも効果が高いケトジェニックダイエットはとても強い味方になってくれるでしょう!

 

 

百聞は一見に如かず。

 

ですよ!

 

では!