皆さんこんにちは!!最北端獣医師のノスケです!僕は2020年に麻布大学獣医学科を卒業、獣医師国家試験に合格し、現在は日本最北端の北海道稚内市で牛の獣医をやっています!
やっとなることが出来た獣医師ですが、大変な日々が続いています(笑)
行く大学によって就職に差とかあるのかなあ?
こんな疑問にお答えしていきます!!
今回の記事の内容!
・大学間で学歴はあるのか?
・就職、国家試験合格率に差はあるのか?
・結局第一志望を目指すべきなのか、受かったところへ行くべきなのか?
こんな感じで語っていこうかなって思います!!
大学間で差があるのか気になるポイント!
①就職に有利不利はあるのか?
これに関しては全くありません!!
確かに〇〇大学はこの分野に行くならおすすめというのはあるかもしれませんが、他の大学に進学したからと言って不利になるわけではありません。
単純にその分野に詳しい先生がいるとか、卒業生が多いなどといったことがあるだけです。
自分の進みたい分野において権威となる先生がいる、もしくは卒業生を多く輩出している大学に行けば、その分野についてより多くの知見を得られるということはあります。そういった面では大学間で多少の差はあるかもしれません。
しかしだからと言ってそれが大きな差になることは全くありません!
どの大学に行こうが、希望の職種に問題なく進むことが出来ます!
ですのでどの大学であろうが就職の面で気にすることは何もないのです!
実際とても倍率の高いJRAや国家公務員、水族館や動物園の獣医などの就職先でも、いろんな大学の出身の人が入り混じっています。結局のところどの大学に進むかではなくて、そこでどんな生活を送るかにかかっているということです。
当然学歴フィルターなんてのもないですよ!!(笑)
②国家試験合格率は変わるの?
ここが気になるポイントという方も多いでしょう。
例えば薬学部や歯学部といった学部は、大学間の偏差値差がとても大きく、その結果国家試験合格率もかなりの差が出ているという現状があります。100%近い合格率の大学がある一方で、50%程度の大学も存在します。
しかし獣医学科はそんなことはありません!
以下に示すのが僕が受けた2020年の国家試験合格率です。(単位は%)
北海道大学 | 95.6 | 宮崎大学 | 96.7 |
---|---|---|---|
帯広畜産大学 | 100.0 | 鹿児島大学 | 96.9 |
岩手大学 | 94.4 | 大阪府立大学 | 95.3 |
東京大学 | 92.3 | 酪農学園大学 | 82.9 |
東京農工大学 | 94.4 | 北里大学 | 96.6 |
岐阜大学 | 100.0 | 日本獣医生命科学大学 | 96.8 |
鳥取大学 | 93.9 | 日本大学 | 97.5 |
山口大学 | 84.8 | 麻布大学 | 95.6 |
お分かりいただけるでしょうか。黄線が最高合格率、ピンク線が最低合格率なのですが、どの大学もとても高い合格率を誇っています。確かにこの年は例年に比べると高い合格率を出していますが、それでもやはり各大学合格率が80%を切ることはほとんどありません。
こんな学科は他には存在しないんです。普通は大学間で格差が大きいのが普通じゃないですか。でも獣医学科だけは例外なんです!
このことから、どの大学に入ったとしても、国家試験において有利不利が生じることはないと言えるでしょう。
③学歴の差を感じる時はあるのか?
獣医学科に僕が6年間在籍していて、学歴の差などを感じたことは一度もありません。確かに東大や北大の人は頭がいいと感じることはあります。
ですが出身大学が違うからなにか不都合が生じるかというと全くそんなことはありませんでした。就職してみればもはやどの大学出身かなんて関係がなく、完全に一人の獣医師として見られるだけです。
とはいえ地方に行けば、地元の大学出身のほうが親しみを持たれることはあるかもしれません。しかし獣医師のサービスを受けに来る方々はどこの大学かなんてそれこそまったく気にしませんし、職場でもそれは同様にだれも気にしません。
ですのでそこに関しても全く気にすることはないのです!
あまり第一志望にこだわらず、受かった大学に行くべき
先の説明より、獣医学科では就職・国家試験・学歴など重要な部分において、大学間で差がほとんどないことが分かったと思います。
ということは受験ではあまり大学にこだわる必要はないのではないかと僕は思います。確かに私立と国立では授業料に大きな差があるので、そこでのこだわりはあって然るべきだと思います。
ですが特に併願可能な私立の獣医学科において、大学にこだわることはあまり意味のないことだと6年間過ごして、そして就職して思います。それこそ場所と名前の違いくらいのものだと思います。
とはいえ多くの人が大学に対して華やかな、楽しそうなイメージを持っており、そして同時に都心の大学に通いたいと思っているでしょう。当然都心に近いほうがキラキラしてて楽しいんではないか、って思ってるでしょう。
だから地方にある酪農学園大学や北里大学、岡山理科大学にはできれば行きたくない…なんて思っているかもしれません。
ですがそれはあまり気にすることではありません。地方には地方の楽しさがありますし、t酪農学園大学なんかは札幌が近いので楽しみは十分あります。それに都心に近い大学だからって、そんなに頻繁に遊びに行くかといったら、そうでもないです(笑)
それに大学があるところなんて普通に田舎ですから、周りにはどの大学も同じような景色が広がっています。まあ交通の便に関しては大きな違いがありますが…。
結局大学周辺での飲み会や、むしろ地方へ旅行に行ったりすることも多いので、僕は関東圏に住む恩恵をそこまで感じませんでしたよ(笑)
生活費がかさむだけだなって。
それに多くの人が獣医師になりたいという思いがあって受験しているので、普通の大学生と違って目的意識がはっきりしています。その夢を叶えることに関して、どの大学でも不足はないので、ぜひ合格した大学に胸を張って進むことをお勧めします!!
入ってみたらみんな楽しいんですよ!結局どこの大学かが重要ではなくて、そこで出会う人たちが重要なのです。
ちなみに僕は渋谷も新宿も人が多くて大嫌いです。
バイトとかでもない限りほとんど行ってませんでした(笑)
まとめ
いかがだったでしょうか?獣医学科ってほんと面白い学科だと思います。こんなに大学間で差がない学科って存在しないんじゃないでしょうか。
これはとってもプラスですよね!ですからたとえ第一志望でなかったとしても、安心して合格した大学に進み、自分の夢に向かって走り出してほしいと思います!
やっぱり第一志望に!といってもう1年浪人するのはあまり得策ではないと思います。結局差があまりないのであれば、損失のほうが大きいと思うからです。受験生がその先を見据えるのは中々難しいと思いますが、第一志望の国立大学に落ちて、麻布に進学した僕でも、結果的に良かったと思えているので大丈夫です!!
・獣医学科は就職・国家試験・学歴においてほとんど差はない。
・特に私立の大学間ではほとんど差はない。
・学費などの面でどうしてもという場合以外は受かった大学に行くべき!
・それで1年無駄にするほうが損失である。