皆さんこんにちは!最北端獣医師のノスケです!僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本の最北端で牛の獣医師をやっております。
つい先日まで大学生で、しかも受験もそこまで昔のことではないので、獣医学科の受験や学生生活について皆さんにアドバイスできることを日々書いています!
ところで皆さんは、獣医学科の浪人生比率をご存知ですか?普通の大学であれば浪人生なんてマイノリティ(少数派)であることがほとんどでしょう。ですが獣医学科は浪人生の比率がとっても高いんです!!
ですので気を付けないと、獣医学科を目指すあなたも浪人してしまう可能性が大いにあります!!
なので今回は、
”獣医学科に浪人生が多い理由と、浪人しないために実践すべきこと”
をご紹介します!!
ストレートで獣医学科に合格して、楽しいキャンパスライフを送りましょう!
Contents
獣医学科の浪人生比率ってどのくらい??
そうなんです。僕が通っていた麻布大学の獣医学科を例にとると、現役:浪人=4:6くらいで構成されていました。そして他の大学ではもっと浪人生が多いところだってあります。
しかも!!現役生の半分は、推薦やAOなどの特別入試で合格した人たちなので、いわゆる一般入試で合格した人の比率で言えば、最低でも現役:浪人=3:7くらいには差が広がっているということになります。
どうしてこんなに浪人生が多いのか?
ではどうしてこんなに浪人生が多いのでしょうか?僕が思う理由を3つほど述べようと思います。
①獣医学科に関する情報が少ないため、現役生にとってはかなり不利
現役生の方で予備校に通う人ってあまりいないんじゃないでしょうか?。小さい塾に通っていたりする人はいても、受験のプロや多くの情報が集まる予備校に通うのはやはり大半が浪人生でしょう。
現役生は浪人生と違って、受験だけに向かっている人は少ないです。たくさんの楽しいことがあるため、本気で受験を考えるのは高校3年生になってからです。
ですが本気なって獣医学科を目指したとしても、いかんせん情報が少ない獣医学科ですから、学校の先生もあまりいいアドバイスが出来ません。
それに先輩にも合格した人があまりいない高校がほとんどだと思います。
しかし浪人生は違います。
大手予備校や獣医学科専門の予備校に通い、日々有力な情報をゲットしています。となると、そこですでに大きな差が出来てしまうわけです。
何をすべきかさえ分からない現役生より、多くの経験や情報が手に入る浪人生が有利なのは言うまでもありません。
実際、大学の同級生でも獣医学科専門の予備校に通っていた友達は、羨ましいぐらい獣医学科の情報を受験生の当時からもっていたことが判明しました(笑)
②現役生は受験に必要ない科目まで勉強しなくてはならない
これは特に地方の”進学校”と呼ばれる、偏差値65前後くらいの高校に多いのですが、受験校や科目が決まっていてもなお、受験に必要ない科目をやらされるんですよね(笑)
「受験の幅を狭めるな!!」とか言われて。もう進路を決めているのに…。
これは特に私立の獣医学科で顕著なのですが、獣医学科って受験科目少ないんですよ。
私立なら英語と数学ⅡBまで、そして理科を1科目だけで受験できちゃいます。
国立も、数学はⅡBまでしか使わないところがほとんどです。二次試験も科目数は1~2科目のところがほとんどです。
となると、やらなくていい科目や範囲がたくさん出てきます。浪人生ならば、本当に必要な科目のみをガンガンやって、獣医学科対策を進められます。
しかし現役生はそうもいきません。必要ない科目でもやらなくてはいけないことが多々あります。それが学校教育なのでしかたのないことではありますが…。
そのため本当に必要な科目に時間をさけなくなっていきます。
実際僕自身も、絶対に受験で使わないはずの、化学や数学ⅢCを秋あたりまでやらなくてはならず、集中して受験対策が出来た期間は、ほとんどありませんでした。
③そして浪人生が有利な状況は毎年繰り返される
そんでもってこの状況は毎年繰り返されるんですよね。浪人生が有利で現役生が不利な状況が。
そしてこれは覆りません。
だからこそずっと獣医学科には浪人生が圧倒的多数で存在しているのです。やはり受験勉強のみを必死にやっている浪人生には、勉強量でも、情報量でもかなわないのです。
とはいえ少数派ながら、獣医学科に現役で合格することが出来ている人はいます。その人たちに共通することをこれから述べていきます!!
それを参考にしてもらえれば、獣医学科に現役で合格する確率が上がるのではないかかと思います!
獣医学科に現役で合格するためには?
①余計な勉強はせず、必要なことだけを集中して行う
ただでさえ時間がない現役生ですから、余計なことをしている暇はありません。となると早いうちに受験校や受験科目を定め、その科目だけに特化してやることが必要不可欠です。
現役で合格している人はそこに関して無駄がほとんどありません。国語とか社会なんて、国立以外では使いません。センター利用でも使いません。
ですので使わない科目は学校の試験前に少しだけ、あとは必要な部分を徹底的にやっていたと、合格者は言っていました。
そしてその結果を模試でしっかり確認する。
多くの受験生がないがしろにする模試を、現役で合格する人たちはきっちり活用していました。
浪人生より圧倒的に時間がない以上不要なことをやる暇はありません。
必要なことを徹底的に、そしてその結果を定期的に確認する。簡単なように見えて、それが出来る人はかなり少ないです。まして予備校などに通ってないなら、なおさらです。
とはいえこれはあくまで一般試験やセンター利用方式などで受験する人に関しての話です!推薦やAOなどを狙っている人は別です!内申点がものを言う世界なので、そこはきっちり取りましょう!
②推薦やAOなどの特権を活用する!
獣医学科には推薦やAO試験などがあり、そしてその合格者はほとんどが現役生です。
1浪までなら受験可能としている大学もありますが、合格者は現役生が占めます。現役生のために席を確保しているのかはわかりませんが、実際そうなのです。
また私立の獣医学科においては、現役生の合格者のうち、半分程度はこの特別入試で合格しています。
となるとやはりこれを活用しない手はないでしょう。
そして面接などの対策はむしろ高校のほうが予備校などより充実していると思います。それにたくさんの人と触れ合う現役生のほうが、誰とも会話しないことも多い浪人生より、面接力はあると思います。
推薦入試で不可欠な面接力は、浪人生より現役生のほうが優れていますし、それを養う環境も整っています。ですのでここに活路を見出しましょう!!
またそのためには、学校の内申点が高いことが不可欠です。推薦やAOなどを受験する人にとって、学校の内申点は何よりも大切なので、しっかり取りましょう。提出物や学校の定期試験もぬかりなく!
そして面白いのが、浪人生って内申点がボロボロな人が多いんですよね(笑)
内申点が悪いから浪人したのか、たまたまなのか分かりませんが、現役で受かっている人たちは一般であれ、内申点は高い人が多いです。
だから現役で合格したいなら、内申点にも気を使いたいところです。
ちなみに僕の内申点もカス同然でした。(笑)
③私立獣医学科は選り好みせずとにかく全て受験する!
獣医学科は他の学科と異なり、大学間で偏差値や国家試験合格率にあまり差がないことが特徴です。
私立獣医学科なんて大学間で偏差値に差はほぼありませんし、国家試験合格率に関して言えば、国公立も私立も80%を超えています!!
つまりどの大学に進もうが、獣医になる目標を叶えるために、なんら不足がないってことなんです!!違うのはそれこそ場所と名前くらいのモンです(笑)
そこについてはこの記事で詳しく紹介しています!!

となると、私立獣医学科はすべて受けるべきなのです。
確かに連続で試験を受けるのはしんどいですが、それでも科目は少ないですし、1週間くらいならなんとか頑張れます。今では岡山理科大も増えて、さらにチャンスが広がりました。
私立獣医学科は定員よりも多く学生を合格させますし、補欠合格が出ることだってあります。受けなければそもそもチャンスはないわけですから、多少きつくても全大学受けましょう!!
それに意外なところで引っかかったりするもんです。
僕の同級生にも全大学不合格で、浪人のために予備校の手続きをしていたところに、補欠合格の連絡がきたって人もいたくらいですから(笑)
私立獣医学科の受験をする方には、こちら!!の記事がお勧めです!!

そして全てにおいて行動を早く起こそう!
今までの説明通り、現役生には時間が圧倒的にありません。そして誘惑も多いです。
そのため獣医学科に現役で合格するためにはとにかく時間が大切です!
獣医学科に現役で合格する人たちは、ほとんどが早いうちから獣医学科に狙いを定め、そしてそのために必要なことを積み重ねてきた人たちです。
3年生になってからでいいや~って人はほとんど不合格になっています。それは内申点が必要な推薦やAO組だけではないです。一般試験で合格した人たちも同様です。
大学に入ってからも、現役で合格した人たちは行動が早いです。何をするにも先んじて行い、そしていい結果を手にしています。
これは一朝一夕では身に付きません。ですので現役生の皆さんはぜひすぐに行動する癖を身に着けてほしいのです。
※ちなみに僕は、3年生の夏から本気になり始め、見事に浪人しました。受からないパターンの王道ですね(笑)
まとめ
・獣医学科には浪人生が圧倒的に多い!
・その理由は浪人生は時間がたくさんあり、獣医学科対策に集中できるから。
・しかし現役生にも強みはあるから、それを活用する。(AOや推薦入試など)
・私立獣医学科は全大学受けるべし!
・獣医学科に現役で合格する人は、すべてにおいて行動が早い!