皆さんこんにちは!最北端獣医師のノスケです!
今回の記事ではこんな風に思っている人たちに向けての記事になります!
この記事の内容
・実際に社会人から獣医学科に合格した人たちの成功例
・具体的に掛かった時間はどのくらいなのか
・そういった人たちに向けた入試制度
僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で牛の獣医師をやっています。浪人も経験しましたし、私立の獣医学科もすべて受験しました。
まさに獣医学科マスターです(笑)
そんな中で今回は、社会人から獣医学科に入った人たちとの出会いについて書いていきます。
確かに獣医師というものは子供たちに人気の仕事でいつもランキング上位です。しかし実際になれる人は一握りです。
そこで夢を諦めてしまった人も多いのではないでしょうか。そして一度は諦めてしまって他の大学や他の道に進んだという人も多いでしょう。しかし獣医学科にはそれでも夢を諦めずに挑戦し、獣医学科に入った人がたくさんいます。
またそういった人たちに向けた入試制度も存在します。
今回の記事で僕が最も伝えたいのは、
獣医師を目指すのに年齢や学歴など関係ないこと。
挑戦して、夢を叶えた人がたくさんいること。
です。これを読んで少しでもその熱が再燃してきたのなら、迷わず挑戦あるのみです!!
Contents
社会人から獣医学科に入った人達の特徴
一度社会人になってから獣医学科に入る人たちには、共通する特徴がいくつかあるなあって僕は感じました。
例えば
①とにかく努力が出来る
②多くの人たちから好かれている
③分からないことは、年齢に関係なく素直に質問できる
などです。
まあ①とか②に関しては、僕たちより長く生きているわけですから、自然と身についているのかもしれません。
でも③に関しては限られた人しかできないのではないでしょうか。自分より何個も下の人に疑問を素直に聞くことはそんなに簡単なことではありません。
しかし実は3つ目が一番大事なのではないかなって思います。ただでさえ少ない獣医学科の情報の中で、社会人から獣医師になった人の情報なんて、ほとんどありません。
だからこそ聞き逃さない、見逃さない姿勢、そして相手が誰であろうと敬意をもって接することが出来るかが重要なのだと思います。
なので社会人入試では面接や小論文が重要視されるんだと思います。
そしてここで僕が強調したいのは、学力に関しては全く触れていないということです!
自頭の良さは、ほとんど関係ないということです。皆もとは有名高校出身だとかそんなことは一切ないのです。
だから僕がそういった人達を見て、社会人から獣医学科に入るために必要な資質は、挑戦をおそれないハートと、人間性だと感じました。
ぶっちゃけ獣医学科の授業やテストは、協力プレイで乗り切っていくもんです。だから歳をとって衰えが多少あろうが、協力し合える仲間がいれば余裕です。
それに社会人から入ってきた人たちは、成績が良い傾向にあります。
~社会人から獣医学科に入った人たち紹介~
元農家!ニラの全滅から獣医学科を志望?
この方は、最初は実家の農家を継いでいたそうです。しかし農作物が病気なってしまい全滅…。
途方に暮れているときに、ふと今度は獣医に挑戦してみようとおもい、働きながら予備校に通い2年かけて獣医学科に合格。
単位を落とすことも、留年することもなく順調に進級。現在もたくさんの人に囲まれながら充実した学生生活を送っています。
元DJ!?人生の大先輩な同級生!
この方はもともと放射線技師の仕事をしながら、DJもやっていました。年は僕たちのほぼ倍くらいです!
知らない人がいないってくらい皆から慕われ、そして豊富な知識や経験から、多くの人から頼りにされていました。時には先生がその人に獣医学の質問をするくらいです(笑)
好きなDJとしての活動を続けつつ、獣医学生としても日々頑張る姿は、みんなの憧れでした。
現在は獣医師としてとても立派に仕事をされています!
大学イチの陽キャ!情報の多さですべて乗り越えた人!
この人はとにかくコミュ力が高く、すべての試験を情報の多さで乗り越えてきました。
皆が正攻法でやろうとしヒーヒー言っている中、最強のまとめや過去問をもってきて皆を救うヒーローでした。
国試の当日も緊張を全く感じさせず、みんなリラックスさせてくれました。現在は獣医師として立派に働いています。
40歳からの挑戦!女性獣医学生!
この方は40歳くらいから獣医学科に入って、しっかり6年間授業についてきて、国家試験も一発で合格していました。
勉強はあまり得意ではないといっていましたが、とにかく頑張る人でした。わかるまで、出来るようになるまで食らいつき、その諦めない姿勢から多くのことを学びました。
努力し続ければ、どんなこともできるようになるということを教えてくれました!!
このようにたくさんの人が社会人から獣医学科に入学しています。他にもたっくさん居るんですが、特に印象に残っている人達を紹介しました。
社会人から獣医学科に入学するのにお勧めな受験方式とは!?
もしあなたが社会人から獣医学科に入ろうと思うなら、学士試験という区分がお勧めです!
この入試制度は、一度他の大学を卒業していることが前提ですが、倍率もそこまで高くなく、学力よりも面接や小論文重視です。
年によっては2~3倍程度の時もあり、かなり入りやすい入試区分であることが分かります。
ただしすべての大学で学士試験を実施しているわけではないので注意が必要です!
私立大学なら、麻布大学・北里大学・酪農学園大学がこの学士試験を導入しています。
また普通の一般試験も受験できるので、学力を伸ばしながら、大卒の社会人にしかない特権を利用しちゃいましょう!!
また学士編入でなくとも、一般試験で合格している人もたくさんいます。学士試験はあくまでツールの1つで、それでなければだめというわけではないです。
ちなみに国立大学よりも私立大学のほうが難易度は低いので、お勧めです。

みんなどのくらいの期間かけて合格したのか?
僕は気になっていろんな人にどのくらい時間をかけて準備し、合格したのか聞いてみました。
すると多くの人が2年~3年程度だと言っていました。やはりいきなり獣医学科受験をするといっても、本気度はすぐには上がりませんし、情報も少ないです。
だから1年目にとりあえず受験し、その後修正しながら、合格に向けて努力するということでした。とにかく一回行動してみて、それから修正していく人が成功していました。
だから最低2年はかかるものだと思っておいたほうがいいです。
結局一番大事なのは学力ではなく、行動力!
ぶっちゃけると、獣医学科はどんな人でも2~3年しっかり努力出来たら確実に合格できると思います。
正直獣医学科の偏差値は、才能とかいらずに到達できます。普通に高校を卒業して入ってきた人たちも皆もともとは勉強がそこまで得意ではない人が多いです。
一般試験で受験するにしろ、学士試験で受験するにしろ、努力できるかどうかを問われているため、才能なんて全くいらないんです。
実際、社会人から獣医学科に入ってきた人たちも、もともとは勉強がとても苦手だったけど、人より努力することでそれをカバーしています。
それが出来る人だから、学士試験において面接でも評価され合格したんだと思います。
そしてそうやって夢を実現した人は思っている以上にたくさんいます。麻布大学でさえ僕が知る限り20人くらいいます。全国にはもっとたくさんいるんです。
だからそのためのノウハウも世の中にはたくさんあります。
それに沿って迷わず努力し挑戦した人は、夢を叶えられるってことなんです。
そうはいっても実際に行動できる人って限られているんですけどね。でもそれで行動できた人達はその時点でかなり合格に近づいています。
だってあとはもう倍率5倍前後の試験にうかるだけですから!!
そしてそのような人たちは、他の大学生以上に日々を楽しんでいます!誰よりも大学生です!
だから、やるかやらないかでモヤモヤしてるのはとても勿体ないです。
獣医師になることを諦めないでくださいね!
では!!