皆さんこんにちは!
最北端獣医師のノスケです!
僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で牛の獣医師をやっています。
そんな僕も7年前は受験生として獣医学科を目指していました。
まあ高校3年間ほとんど勉強しなかったので、あえなく浪人したんですけどね(笑)
そして獣医学科を受験して、そして実際に入ってみて気が付いたことがあります。
「獣医学科受験って、高校受験の段階である程度結果決まってね??」ってことに(笑)
僕の場合、中学受験はせず(と言っても田舎過ぎて私立中学校さえないレベル…)、高校受験が人生最初の受験でした。
そして大学に入ってみて、獣医学科にいる大半の人が、有名私立の中高一貫校出身という事実を知ることになります。
そのことについては以下の記事でどうぞ!

なので、今回は獣医学科を目指す中学生、その中でも高校受験をする人達に向けて、
”実はもう獣医学科受験って始まっているんだよ”
って話をしようと思います。
まあ現在高校生の人にも、ある程度は参考になるかなとは思いますが…
今回の記事の内容!
・現在の獣医学科の学生の出身校の実態
・少しでも高いレベルの高校に行くべき理由
・高校に入ってからどうするべきなのか?
ではいってみましょう!!
獣医学科を取り巻く実態!~出身校のおはなし~
これに関しては、以前にも取り上げてはいるのですが、
獣医学科に入ってくる学生の大半は、名前を聞けば誰でも知っているような中高一貫校出身です。
僕みたいな田舎代表わんこそば君でさえ、さすがに聞いたことがあるレベルです。麻布高校、桜蔭高校、筑駒、学習院大学付属高校、etc…
僕は改めてその不公平さに驚きました。
地方出身の学生はおろか、そもそも公立高校出身の人が少ない‥‥
皆高校ではなく中学校を受験し、そして恵まれた環境で勉強してきた言わばエリートたちです。僕みたいな高校受験勢はマイノリティだったのです。
そして関東や関西・九州などの都会から来る人がほとんどなので、勉強する環境も整っています。
それは何も都会にキャンパスがある獣医大学に限ったことではないです。それこそ岩手大学などの地方国公立でも同様です。
僕が聞いた話では、北海道大学の獣医学科において、北海道出身の人はほとんど居ないそうです。という話を千葉出身のOBから聞きました(笑)
だからそもそも獣医学科受験は公平ではないですし、嫌な話ですが高校受験をしている時点で、すでに出遅れている可能性さえあるのです!!(まあ必ずしもそうではないですが)
そして次の章では、どうして高校受験において少しでも高いレベルを目指したほうが良いのかについてお話していきます。
少しでも高いレベルの高校を受験するべき理由!!
先ほどの章でもわかってもらえた通り、獣医学科に入ってくる人の多くは中学受験経験者であり、高校が初めての受験の人に比べて経験が豊富です。
そして勉強する環境も恵まれているので、差が生まれています。
中学入学の時点で選抜を勝ち抜き、そして中学生の時から勉強に対する意識が高い環境で勉強している…
その一方で、高校受験が初めての受験という人は、いくら頑張っているとはいえ本気になるのは受験の数か月前ですよね?
極端な話、ほぼ3年間の遅れということになります。
そして中高一貫校は、特に進度が決められているわけではないので、中学生の時点ですでに高校の範囲まで履修していることがほとんどです。
もうどのくらい差が生まれてしまっているかお分かりいただけますか?
ってことは、高校受験はとにかくレベルが高いところを受験する以外、ライバルとなる彼らに追いつく手段はないのです!!
県内トップの高校を目指すしかないのです!
僕は青森県でトップと言われる八戸高校に進学しましたが、それでもやはりライバルとなる彼らとは差があったと感じました。
地方の公立トップ校でさえ、私立の中高一貫校には環境でかなりハンデを背負っていると言わざるをえません。
それでも少しでも自分を高いレベルに持っていくためにも、高校受験は最大限レべルの高いところにすべきなのです。
これは必須条件と言っても過言ではないように思います。
ただでさえ獣医学科受験は情報が少ないのが現状…
高校受験組は、少しでも情報が多い進学校に行くしか獣医学科合格への道はありません。
厳しいですが、これが獣医学科受験の現状でした。
不平等でも戦うしかないのです。
高校受験後はどう過ごすべきか
とはいえ、高校受験はそこまで倍率は高くありません。
どんなに進学校と言われるようなところでも、1.2~1.5倍くらいのモノでしょう。獣医学科の10倍に比べたら簡単なものです。
だから、自分の意志を曲げず、そして諦めずに頑張れば高校受験は意外と何とかなります。
僕の場合も10月までA~D判定の中でD判定しか取れませんでしたが、最終的には第一志望の高校に合格できたので。
だから高校受験は頑張って乗り切っていただきたいのですが、大事なのは入ってからです!
高校生になると、まわりの環境はガラッと変わります。そして自分以上に賢い人なんて山ほどいます。
ですが、その中で自分は絶対に獣医学科に進むんだという目標をブレずに持ち続けてほしいのです。
例えば進路希望で獣医師と書くこと、模試では獣医学科を書くこと、面談でもその旨を先生に伝えること…
自分の成績に関わらず、獣医学科に進むという意志を確固たるものとし、退路を絶っていくことが重要です。
獣医学科というモノは、憧れる人は多いですが、諦めてしまう人もたくさんいます。僕の高校時代もそうでした。目指す人はいても、受験した人はあまりいませんでした。
そしてその意志を明確にし、できれば塾や予備校に通って欲しいのです。学校だけでは得られる情報も、授業の質も限界があります。
現代はオンライン授業で、質の高い授業が、どこにいても・いつでも受講できます。もはや授業の質に関しては地域差はなくなってきているのが現状です。
なので、僕はそういった予備校や塾に通うことを強く勧めます!!
僕の場合はそれが東進であり、苦手な数学や生物を何回も何回も受講して得意科目にしていきました。
ぶっちゃけ、ライバルたちとの差を埋めるにはそれしかないような気さえします。
だから、ぜひとも自分が獣医学科を目指していることを公言し、そして質の高い授業が受けられる環境に自分の身を置いてほしいのです!!
最後に・・・
これまでに言ったことをまとめると…
・皆さんのライバルとなるような人たちは、中学受験経験者が大半で
・勉強する環境がとても整っている
・高校受験が最初の受験という人は、出遅れているという事実
ということです。厳しいのですが、これが現実です。僕も獣医学科に入ってから知った残酷な事実です。
それでも獣医学科に合格することは可能です。僕にもできたんですから(笑)
でもそのためには、高校受験でまずはベスト以上の結果を残すことが必須になってきます。自分の思っている以上の高校に合格しましょう!
具体的には県内トップの高校です。
それが割と必須条件なのかなって思います。
そして入った後も、質の高い授業が受けられるような予備校や塾に入ってほしいのです。得られる情報も段違いだからです。
そうして初めて、あなたたちのライバルとなるような人と同じ土俵に立てるってことです。高校受験組はそれくらいハンデを負っているということを自覚しなくてはなりません。
僕もそれで1浪しました。
ここまで格差があることを今知れた皆さんはとても幸運です。僕はそれを獣医学科に入ってから知りましたから(笑)
たまたま高校受験を必死に頑張り、そして東進という予備校に通っていたから同じような土俵に立てましたが、それがなかったら一生合格していなかったかもしれません…。
この記事を読んで、どんなことを感じるかは人それぞれですが、もしあなたが獣医学科を目指している中学生なら、高校受験はとにかく高いレベルの高校に挑みましょう!!
ビビるくらいの高校に。それが最低条件です。獣医学科受験はもっと厳しい戦いになります。だから高校受験は攻めなければなりません。
獣医学科受験はもう始まっています。
健闘を祈ります!!
では!!