皆さんこんにちは!最北端獣医師のノスケです!
僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端で牛の獣医師をやっています。
長い大学生活を終え、現在社会人1年目を迎えているわけですが、獣医学科を目指したときのビジョンと、今の現実に少々差異が生じているなってのが本音です(笑)
なのでこれから獣医学科を目指す人にぜひ知っておいてほしいこと、そしてそれをしっかり考えたうえで獣医学科を目指してほしいという思いを込めてこの記事を書きたいと思います!
今回の記事の内容!
・獣医師の社会的地位とは?
・それと待遇はマッチしているのか?
・これからの獣医師の展望と、どのように変わっていくのか
などについて書いていこうかなって思います!
ではいきましょー!!
Contents
獣医師の社会的地位は?
最初に結論から言います。獣医師の社会的地位はかなり高いです!!
これは昔より今の時代のほうが高いように思いますし、これからも続いていくと思います。今の時代では専門を持っていることはとても強みですし、獣医師に対する信頼と尊敬はとても高いです。
これは実際に働いてみて感じたことですが、新人であろうと獣医さんは獣医さんとして見られますし、飼い主さんも絶対的な信頼を置いてくれています。
それに子供たちのあこがれの職業ランキングでも常に上位にランクインする職業ですので、多くの人から称賛される職業でもあります。
また毎年1000人程度しかなれないこと、受験の難易度なども加味すると、獣医師は世の中の職業の中でかなりトップクラスの社会的地位を確立していると言えるでしょう。
つまり働いているときの充実感や達成感、そして業務の専門性など、やりがいに関して言えばかなり高いのではないかと感じました。
働いていて、その貢献感は色々な仕事の中でもトップクラスだなって感じます。
・獣医師の社会的地位はかなり高い!
・現代ではさらにその傾向が高く、希少性も相まっている
獣医師の待遇は?(給料、求人など…)
これがガチな真実です。獣医師の平均年収は40歳で600万円台と言われています。これってどう思いますか?
ぶっちゃけかなり少ないですよね?確かに開業してる人はもっともらっているんですけど、雇われているなら、まじでこれくらいが平均だなって思います。
特に小動物病院に勤めているなら、これより少ない金額の人はざらにいます。あんなに頑張って勉強したのに、給料は日本の平均レベルってこともあるんです。
なのにめちゃ激務だったり。
動物を愛しているから、それでも良いんです!やりがいさえあれば!って思うかもしれません。僕も受験生の時はそう思っていました。
でもそれは責任がないからです。僕も実際に社会人になって自分で働き給料をもらうと、やっぱり頑張りに対する給料は欲しいと思います。
僕が勤めているNOSAIという組織は、獣医師の中でも給料は良いほうです。初任給でも30万円くらいはもらえます。これに夜勤が加われば、1年目でも35~40万くらいはいくと思います。
でも税金によりかなり持ってかれます(笑)
皆さんはまだ分からないかもしれませんが、税金によりかなりの額を持っていかれます。
僕のもらっている給料は、支給額が29万円です。でも僕の手に入るのは23万円です(笑)
社宅に住んでいるので、家賃はほぼ掛かりませんが、これが都心で働いている小動物獣医師は、リアルに生きていくので精一杯だと思います。
医者なんて1000万円以上貰っているのに不公平だ!って思うかもしれません。でもどんない思ってもやっぱり獣医師の給料はなかなか上がりません。
獣医師の給料はこれからも中の上レベルで推移していくと思います。
獣医師ほどやりがいと充実感に満ちた職業はなかなか無いって思います。でもそれと同時に、給料が見合わない仕事もそんなにないよなとも思います(笑)
ならば開業するしかない?
だったら開業すればいいって思いますよね。特に小動物獣医師になるつもりの人は、ゆくゆくは自分の病院を持ちたい人も多いでしょう。
でも、動物病院はすでに飽和状態です。特に都心では獣医師の数がどんどん増えてきているため、ただでさえ激戦です。そこにただ新規参入しても、大手の病院には勝てません。
新規開業の獣医さんで、院長なのに年収が300万とかの人もざらにいるようです。これではせっかく獣医師になれたのに、お金に困ってしまうという、なんとも悲しい結末になります。
打開策はあるのか?
これからの獣医師業界はこれまでのように、ただ開業してみても稼げないって思います。でも全員の親が開業してるわけでもないじゃないですか。
獣医師である僕の親だってそうです。だから学生のうちから考えるんです。ただなんとなく獣医師になるんではなく、
・どういう獣医師になりたいのか
・どのくらい稼ぎたいのか
・そのためにはどうすればいいのか
などについてです。ぶっちゃけ獣医師の仕事は充実してますし、とってもやりがいがあります。でも給料を見るとがっかりします(笑)
最初のうちはいいかもしれませんが、徐々に絶望します。こんなもんなのかって思ってしまい、途方に暮れます。
みなさんも、獣医師になった時に、中の上で頭打ちで良いって思いますか?
僕は絶対嫌です。
あんなに頑張ったのに、普通より少し上で終わるなんて絶対嫌です。だから獣医師になった今のほうが、学生時代より多くのことを学び、行動し、そして将来について可能性を探っています。
僕もどうしたら獣医師として満足のいく存在になれるか、日々考えています。自分にしかできないことをやってみるんです。
その第一歩がこのブログでもあるんですけどね(笑)
多くの受験生や獣医学生のためになればと思い、記事を書きまくっています(笑)
いつかもっと多くの受験生に見てもらって、そして自分の存在価値が高まるようにいろんなことに挑戦しています。
これからの獣医師はどうなっていくのか
これからの獣医師業界は大きく変わっていくと思います。獣医師の待遇について不満がある人はたくさんいます。そして多くの人が動き出しています。
また新しい業界へどんどん進出しています。これまでみたいに、獣医師だから動物を診療しなければならないというわけでもないです。実に多くの職域があります。
僕の友達でも既存の概念にとらわれず、新しい分野に飛び込んでいる人はいっぱいいます。ただ漠然と過ごしていては置いていかれます。
だから自分の頭で考えるんです。獣医学科って想像以上に閉鎖的で、考え方が古いです。
安定してるし、社会的地位も高いから、獣医学科に入って終わりになってしまいがちで、それ以外のことに目を向けない人がとても多いです。
とりあえず一生懸命やればなんとかなるって思っているかもしれませんが、そんなことはありません。
1000万くらいはただ雇われていても稼げるようになるかもしれません。でもそこが頭打ちです。それでもいい人は大丈夫でしょう。
でも僕は嫌です。
獣医師免許は無限の可能性を持っている!だから活用しよう!
色々と獣医師の過酷な運命を語ってきましたが、実は獣医師免許は無限の可能性を持っています。他の仕事や、資格より圧倒的に強いです。これは揺るがないです。
だからこそ、この免許を診療するためだけに使わないことが大切なのかなって思います。僕もまだうまくは言えませんが、獣医師免許にはもっと多くの可能性があると思っています!
活用次第で強くなるため、まさに遊戯王に出てくる”レッドアイズブラックドラゴン”のような存在だなって僕は勝手に思っています(笑)
僕はこれからその可能性を探していきます。そしてどんどん挑戦していきます。それをシェアして、獣医師業界をどんどん盛り上げて、よりよいものにしていきたいです!
これを読んでいる人も、いろんな方向にアンテナを張って、獣医師という仕事をより良くしていきましょう!!
これは学生でも受験生でも出来ます!もっと獣医師という職業について深く考えて、どうすればいいのか一緒に見つけていきましょう!
なんか僕の胸の内を暴露するような内容になってしまいましたね(笑)
でもこれが本音なんです。学生のころに薄々感じていたんですが、なんとかなるだろうって思っていました。
でもやっぱり自分で何とかしないとならないんです。そのことに僕は就職してから向き合いました。その事実に学生のうちから、何なら受験生のうちから目を向けられたなら、きっと充実した人生になると思います!
獣医師は無限の可能性を持っています!
一緒に獣医師という仕事をより良いものにしていきましょう!では!!