皆さんこんにちは!最北端獣医師ノスケです!
私は日本の最北端である稚内市で牛の獣医をやっています。今年一年目の若造ですが、日々精進です!
そんな私ですが、つい最近やっと第71回目の国家試験に合格し、獣医師としての資格をゲットしたばかりです。獣医師を志すものとして避けては通れないのがこの国家試験。合格率は80%以上、時には90%近く行くことだってある国家試験。
普通に考えれば、まあ落ちないよな!!って思うじゃないですか?確かにそうです。蓋を開けてみればほとんどの人が受かってる。
試験前の心配事は大半が杞憂だったってなるのが毎年のことだと思います。(まあ僕も一回しか受けてないのでわかりませんが…(笑))
でもやっぱりこれから国家試験を迎える人にとっては、不安なんです。入試以上になんならプレッシャーを感じる人もいるでしょう。
だって夢への切符なんですから。6年間という長~い長い期間を経て、やっと獣医師になれる。そりゃ思いも強くなりますし、心配だって思います。
とはいえ大半の人が国家試験について真剣に考えだすのは6年生になってからだと思います。
まあ確かに獣医学科でもCBTが導入され以前よりはハードルが増えたとはいえ、やることがたくさんある獣医学科ですから、そんなに前から国家試験のことを考えてる暇はありません。
僕のまわりもそして僕自身もそうでした。
「そろそろ国家試験について真剣に考えなきゃな~」て思ったのが6年生の10月くらいだったので(笑)まあそれでも全然遅くない!!
だからこそ絶対に合格するために、私の経験をフルにお教えしますので、これを参考にして勉強に励んでください!
国試は絶対に1回しか受けちゃだめですよーーー!!(笑)
2回も3回も受けるもんじゃありません!!
では今回は獣医師国家試験の概要についてまずは知ることから始めていきましょう!
ちなみに僕の国家試験の経験をもとにした、国家試験対策はこちらです!!ぜひ参照してみてください!

そもそも獣医師国家試験ってどんな感じなの?
獣医師国家試験は大体2月の中頃に2日間に分けて行われます。具体的な日付が割と後になってからじゃないと分からないんです。
とはいえ2月の15~20の間の火・水曜日で行われることは確かです。
合格発表は大体3週間後ぐらいに行われます。
そして試験内容ですが、
・必須問題
・A~D問題
の2つに大きく分けられます。試験方式はすべて5択のマークシート方式です。
1日目に
A問題→必須問題→B問題の順に行い、
2日目に
C問題→D問題の順で行います。
そしてそれぞれに合格点が定められていて、
7割、A~D問題は合計で6割が合格点となっています。
必須問題は両方を満たして初めて合格となるので、例えば必須問題が満点でもA~D問題の合計が6割に届かなければ不合格です。
逆もまたしかりで、A~D問題で9割取れても必須問題が7割に届かなければ不合格になるのです。
ではそれぞれどんな問題なのか、そして配点について解説していきますね!
獣医師国家試験の内容!
必須問題ってどんな内容なの?
まず必須問題ですが、配点が50点です。合格ラインが7割であるため合格点は35点となります。試験時間は50分です。
なんでこれだけ合格ラインが高いのかっていうと、まあ名前からも察しがつくと思いますが、”必須”だからです!できて当たり前なんです。
試しに時間がある人は過去問を見てみるといいですが、今のレベルでも解ける問題が何問かあるはずです。国試に向けて特に勉強をしてなくても合格点を取れる人が割といるんじゃないかなと思います。
だから国試にむけてしっかり勉強した人たちにとっては、ちょちょいのちょいのお茶の子さいさいのさいって感じなんですね。まあたまに1~2問なんだこれってのはありますが、ほとんどの問題が牛の胃袋って何個?くらいのレベルに感じられるんです。(笑)
しかーし!なぜか71回の必須問題はこれまでにないくらい難しかったんです!!なんだこれ問題が5問以上でてきたのです。それに加え、本番のど忘れなどが重なり、私は39点/50点というわりと危うい点数を取ってしまったのです(笑)
まあ傍目には、まだあと4点あんじゃんって思われるかもしれませんが、それはその日の夜に答え合わせをしたときに分かった点数であり、試験中は32~33点くらいかも…って思ってました。普段48~50点取れてる問題だったので、その焦りはずっと続きました(笑)
71回は必須落ちが例年以上にいたと聞きます。まあこんなことはあまりないと思いますが、必須対策も”それなりに”しておくことをお勧めします(笑)
・必須問題は配点50点で合格点は35点。
・毎年めっちゃ簡単だけど、たまに謎問が出ることも。
・71回の必須問題は割と難しく、必須落ちした人も…

A問題とB問題について
A問題とB問題はそれぞれ80問ずつあり、合計で160問です。試験時間はどちらも120分です。試験内容は単純に知識問題です。
基本的には、○○といえば?って感じの問題であり、問題文は1~2行程度で、それについて5択で答えるといった具合です。AとBで全範囲を網羅するので、Aにしか登場しない分野(解剖とか)、Bにしか登場しない分野(公衆衛生とか)が存在します。
そうなんです。国家試験は科目によって問題数が大きく異なります。例えば解剖なんかはA問題の最初にあり、12問は毎年出題されます。逆に生化学とか発生学とかなんて1~2問程度です。大学によってはメチャクチャ試験大変な科目が国試ではカスみたいな扱いを受けてたりするんです(笑)
僕が通ってた麻布大学では、生化学は再履修者がたっくさん居るめっちゃ大変な科目なのに、国試ではノー勉で挑む人が殆どです(笑)
だから後輩たちよ。生化学が辛いのは今だけだ!(笑)
ようするに出題数が多い科目をまずは勉強しておけば、国試合格はぐっと近づくのです。逆に好きだからといって、出題数が少ない科目ばかりやっていては、受かるもんも受からないのです。
まあ獣医学科に通うレベルの人は、そこらへんはよくわかってると思います!!
皆もやりたくない科目のオンパレードですよね(笑)
まあでも配点が多い以上、避けては通れないのがここらへんなのです。
といったところかな。ここら辺は出ても1~2問だから余裕があればやる程度で良いと思う。俺はちなみに組織以外は最後までやらなかったよ(笑)
そして意外にも魚病学や毒性学は4問程度は毎年出題されているので、これらは絶対やったほうが良いです!しかも範囲が狭いのでコスパ良し!!
・AB問題は合計で160問。シンプルな1問1答形式。
・科目によって問題数が大きく異なる。大学の試験がきつくても国試ではカス扱いされている科目も…
・意外な科目が高配点だったりすることもある。


C問題、D問題はどんな感じ?
C問題とD問題は一言で言えば写真問題です。色んな写真が出てきてそれに対する問題に答えていきます。配点はそれぞれ60問ずつで、合計120問です。試験時間は120分です。
詳しくは別な記事で紹介しますが、画像問題と言いつつ、問題文で解けるものも多くあります。病気には、発症しやすい年齢や、動物種、好発部位があります。
それらを知っておくと写真を見る前から、答えが分かったりします。写真はあくまで答えの確認に使うといった問題も数多くあります。
だからわざわざ画像問題対策をそこまでしなくても、普通に教科書などで勉強しておくだけで、不思議と解けてしまう問題も多いのです。
・CD問題はそれぞれ60問で合計120問。
・画像を見ながら答える問題で構成。
・画像を見ずとも、解ける問題も数多く存在する。


国試の必勝パターンとは!?
ここで配点がそれぞれで違うことに注目してください。画像がない普通の知識問題であるAB問題は160問あり、配分が多くなっています。
つまり、重要度が画像問題より高いのです。このことからも画像問題が、そこまで重要でないことが分かります。
例えばABで7割、つまり112点取れたとすると、168-112=56となり、CDで56点さえ取れればいいのです。これはCDで5割取れれば受かるということです。画像をみんな必死でやりますが、重要なのはABであり、大半の人はここで合格を確信するレベルまで、取っちゃいます。
画像を極めたりすることも良いですが、まずはみんなが知っている知識についてひたすら詰め込み、AB問題で合格確実ラインにまでもっていくことこそが合格への黄金ルートなのです。

今回のまとめ
とりあえず国試についての概要を学んだ皆さん!これだけでも実はかなり前進したんです。なんとなくデカい試験としか認識がなかったところから、国試の配点や試験内容など知れたので、あとは実際に勉強を進めていくだけです。
次の記事では必須の教材や実際に私が思う必要な試験対策期間について
お教えします!

では!!