皆さんこんにちは!
最北端獣医師のノスケです!
気付けばもう12月も半分が終わりました。僕が国試を終えて就職してから早8か月が経とうとしています。
もう後輩が国試に向けて勉強をはじめ、そしてそれなりに勉強も進んできた時期でしょう。
なんて月日が経つのが早いんだろう。
毎日が濃すぎて、2年分くらい生きたような気持ちです(笑)
さて、そんな僕も今月の22日に行われる、NOSAI道央の内定者説明会を行うことになりました。
ここでは国試のことをメインに話します。
去年僕が先輩から同じように内定者説明会を受けて、「俺もこれやりたい!!」って思ってたら、本当に叶っちゃうんですね(笑)
当時知りたかったことをすべてお伝えするつもりでございます。
まあそんなことは置いておいて、僕の記憶が新鮮なうちに国試の色々をお伝えしようのコーナーです。
今回は”寄生虫学”についてお話しようかなって思います。
なんだかとっつきにくいような気がするこの科目。覚えることが莫大で、しかも全部同じように見えるのが寄生虫です。
北大まとめでもページ数こそ少ないですが、その中に所狭しと表が並び、勉強する気を奪っていきますよね(笑)
だからそんな寄生虫学について、ぼくなりの考えと勉強法をお伝えしていくので、参考にしてみてください!
今回の記事の内容!
・獣医師国家試験における寄生虫学の重要性
・寄生虫学の特徴!
・どうやって勉強したらいいの?おススメ法!
なかなか気乗りのしない科目ではありますが、出題数も多く、かなり重要度は高い科目でもあります。
もしなんとなく敬遠しているのなら、この記事を読んで少しでも何か参考にしていただけたら幸いです!
ではいきましょう!
ちなみにこれを読む前に、こちらの記事を参照していただければ、さらに理解は深まると思います。


Contents
獣医師国家試験における寄生虫学の重要性!
これを見てどう思いますか?
ぶっちゃけめちゃくちゃ出題数多いですよね。
北大まとめではせいぜい30ページくらいしかないのに、この出題数です。もし仮に8~9割の正答率で解答できたなら、かなりのアドバンテージになります。
寄生虫学は基本的に独立している科目なので、あまり他の科目との関連はありませんが、それでもこれだけの出題数があるので、捨てるという選択肢はないでしょう。
また出題されるのは、吸虫・条虫・線虫・原虫・外部寄生虫が主です。この中で、頻出項目はなく、どの分野からも満遍なく出題される印象です。
そして基本的に北大まとめに記載されている表を覚えさえすれば、ほとんどの問題は解けるようになります。
覚える量もそうなのですが、どれも似たような見た目、そして似たような名前、そして特に因果関係もないので、苦痛な暗記となるでしょう(笑)
僕の中では、解剖よりはマシな暗記科目といった印象でした。それでも少ないページ数、そして出るところが決まっているという点で、割と真剣に勉強する価値はあると思います。
寄生虫学の特徴!
そんな感じで、全体の10%近くの配点を担っている寄生虫学ですが、どんな特徴があるのでしょうか。
まずはそれを知っておくことが大切だと思うので、いくつかご紹介します。
特徴①覚えるべき分量は少なく、覚えるべき項目も決まっている
寄生虫学は、基本的に寄生虫の名前が出てきて、それの中間、終宿主・寄生部位・病原性・形態をひたすら覚えるという学問です。
これは一貫してそうであることが多く、どうして?っていう因果関係はそこまでないように感じます。
「この虫は、この動物のこの部位に寄生して、こんな病気を起こすよ。そして似たような仲間にはこんなのがいるよ。虫卵と成虫の写真はこんな感じ。」
これの繰り返しです(笑)
本当にひたすらこれを繰り返すのです。
そしてこれを北大まとめでは表にまとめてくれています。だからほとんどの人はその表を丸暗記するのです。
当然一回では覚えられないので、何回も何回も覚えては忘れて…の繰り返しです。その拷問のような作業をひたすら繰り返して本番を迎えるのです。
ただ、覚えるべき量はそこまで多くないです。
特徴②異なった切り口で分類され、出題される
これが寄生虫学の厄介なところでもあるんですが、
先ほど説明した通り、寄生虫は大きく分けて、吸虫・条虫・線虫・原虫・外部寄生虫に分類されて、北大まとめでも教科書でも章が分かれています。
だから、そういう分類のみで出題されてくれればいいのですが、実はそうでもないことが多いのです。
例えば、分類的には線虫と原虫で異なっていても、感染様式が同じだったりすると、そういう切り口でさらに分類されます。
具体的には、経乳感染する寄生虫は?とか、中間宿主を取る寄生虫は?とか
そういった感じです。この場合、線虫とか吸虫とかの分類ではなく、その時々の切り口によって覚え方が変わってくるのです。
だから、頻出の切り口でも覚えておかないとならないのです。
すくなくとも切り口の違いで覚えなくてはならない分類が10通りくらいはあったように思います。
特徴③見たことも聞いたこともない問題が絶対出る
これは完全な僕の偏見なのですが、寄生虫を専門に研究する人って、恐らくかなりの変人だと思うんです(笑)
少なくとも僕が関わってきた寄生虫学の教授は皆そうでした。
だからなのか分かりませんが、絶対にこんなの解けないだろ(笑)って問題が絶対に出題されるんですよね。
教科書にも載っていないような。
他の科目では、基本的にそんなことはありません。教科書や北大まとめに記載されていることがほとんどです。
でも寄生虫学は、不適だろ!!って叫びたくなるような問題が絶対毎年出ます。これは問題を作成する教授陣が変人だからなのではないかと僕は思っています(笑)
なんにせよ、全問正解は諦めて8~9割の正解率を目指しましょう。
特徴④やれば誰でも絶対に出来るようになる。8~9割は誰でも取れる。
確かに寄生虫学は、とっつきにくく、そして覚えるのが苦痛です。
表を隅々まで覚えて、そして忘れて…
そんな自分に嫌気がさして…
それを本番まで繰り返します。前日、いや当日になってもそれは変わりません。それがメンタルを削ってくることも少なからずあるでしょう。
でも本番になるとほとんどの人が得点源になっています。不思議と(笑)
確かに一瞬で答えなくてはならない友達同士の雑談中とかなら、すぐに出てこないことのほうが多いでしょう。
でも、いざ本番になると、時間はいくらでもあります、なのでそれこそ色々な切り口から覚えているので、それらを駆使して選択肢を削ることが出来ます。
そして苦労しながらも、ほとんどの問題は正答できるようになっています。
表の隅々まで覚えることは不可能です。最後までそうです。覚えたそばからすぐに別なことを忘れます。
でも当日は理不尽な問題以外はちゃんと解けます。だから安心してください!!
寄生虫学のおすすめ勉強法!
そんな感じで、ひたすら苦痛を強いられる寄生虫学ですので、勉強中はなるべくストレスを溜めたくないものです。
だから僕がお勧めする勉強法は、基本的事項を一周したら、あとは友達と一緒にやることです!
そして過去問を解きまくりましょう!
最初に言った通り、寄生虫学は何周しようが覚えては忘れての繰り返しです。そして教科書や北大まとめの切り口とは違った切り口で出題されます。
だからいつまでも表とにらめっこしていても無意味なのです。過去問を解いて頻出の切り口を覚える。
そしてそれを友達とワイワイやる。その時に自分たちでゴロを作りましょう!これはかなりお勧めです。
北大まとめにもゴロは存在しますが、それよりもオリジナルのゴロを作成したほうが、はるかに頭に残ります。
そしてそれを頻繁に確認しあうのです。寄生虫学そうやって楽しく、そしてなるべく頭に残すように工夫すると良いです。
くだらない、そして無理やりなゴロでも、自分たちで作ったものは忘れません。そして何より苦痛じゃなくなります。ゴロを作っているときでさえ、無意識に反復しているので、その情景とともに記憶に定着します。
一番良くないのは、孤独に表とにらめっこすることです。
なので、僕がお勧めする勉強法は、
①過去問で、色々な切り口での分類による出題法を知る
②友達どうしでオリジナルのゴロを作り、頭に定着させる
③定期的に確認しあって、頭に残す
これです!
寄生虫学は、表を覚えることももちろん大切なのですが、それ以上に国試流の分類を頭に入れることです。
あくまで教科書や参考書の分類は、その1例に過ぎないということです。
そしてそれをなるべく頭に残るように工夫する。その最善策は、友達と一緒にゴロを作成する。僕の経験上、これが最善策です。
ちなみに僕のゴロは、唯一無二のクオリティで、寄生虫学のゴロにおいて、北大まとめを超えたと自負しています。
もう忘れちゃいましたが、国試終了後、多くの人から感謝されたのを覚えています(笑)
おススメは全身使って覚えることです!
少しは参考になれたでしょうか?
寄生虫学は絶対に出来るようにして、得点源にしてくださいね!!
では!!