皆さんこんにちは!
最北端獣医師のノスケです!僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で牛の獣医師をやっています。
さて、今回は僕の記憶が新鮮なうちに国試の色々をお伝えしようのコーナーです。
今回は”薬理学”についてお話しようかなって思います。
この科目は、僕が獣医師国家試験で最重要と考える、”3つの理”の科目の1つです。
3つの理ってなんぞ?ってなった人はこの記事を読んでみてください。

この薬理学は、定期試験においては学生を苦しめる科目の代表かもしれません(笑)
僕も当時は本当に嫌いでした。薬の名前、作用機序、同じような作用を持っていても微妙に異なっていたり…
覚えるのがとにかく大変で、しかもカタカナばっかりで頭に残らない…
泣きそうになりながら、無理やりにゴロでも作ってなんとか試験を乗り越える…
そういうイメージの人のほうが多いんじゃないでしょうか。
でも実は獣医師国家試験においては、この薬理学は点取り科目として位置づけられ、満点を狙いに行く人がたくさんいます。
だからこそこの科目は重要性がとても高く、そして他の科目との相関性も高いため、絶対に対策をしておきたいのです。
なので今回の記事ではそんな薬理学の重要性、対策法などをしっかり理解してもらって、獣医師国家試験を有利に進めてもらいたいのです!
今回の記事の内容!
・国家試験における薬理学の重要性
・どうして薬理学はそこまで重要なのか?
・どうやって対策したらいい?
薬理学を制する者は国家試験を制する!
僕はそう思います。嫌なイメージをしっかり払拭して、得意科目にしちゃいましょうね!
ではいってみましょう!
Contents
獣医師国家試験における薬理学の重要性!
出題数
A問題:10問程度
B問題:5問程度
CD問題:合計で数問程度(薬理学単体ではなく、臨床科目との複合問題)
合計:20問程度/280問(7%程度)
薬理学という科目は、AB問題での出題がメインであり、CD問題ではほぼ出題されません。
CD問題では、薬の名前を聞かれることはありますが、それはあくまで臨床分野に絡めた出題なので、薬理学は単体の出題はほぼありません。
となると、画像問題対策は不要であり、とにかくAB問題での対策を行うことが重要です。
そして薬理学というのは、AB問題にだけ限って言えば、10%を占める科目なのです。
国試の合格はAB問題の出来でほぼ決まると言われている中、10%を占める科目なのですから、どれだけ大切なのかは言うまでもありません。
だからこの科目に対してしっかりとした理解をもって、きちんと対策する必要があるわけです。
ではそんな薬理学の特徴について見ていくことにしましょう!
薬理学の特徴!
①聞かれるのは、薬の名前がほとんど!
まずは薬理学では、体に薬が入りそれがどういう風に作用していくのか、というものを理解することが必要になります。
薬の名前はあくまでも最後に覚えるべきものであって、その前に生理学をしっかりと理解して、そしてその薬がどういう機序で作用していくのかを学ぶことが重要です。
でも国家試験において、その作用機序が問われることは少なく、薬の名前を聞かれることがほとんどなのです。
意外ですよね。作用機序のほうが理解が難しく、試験としては問われそうなものですが。
でも国家試験においては、○○作用を持つはどれか。
みたいな文章があり、全く関係ない薬の名前が4つと、正解となる薬が1つ選択肢にあるという感じの問題がほとんどです。
実際勉強してみればわかるのですが、間違いようがないんですよね(笑)
最初のうちは、薬の名前とかもごっちゃになってて、整理が付いていないから難しく感じるんですが、
国試直前になると5択の選択肢のうち、正解が土屋太鳳に見えて、残りの選択肢は森三中とイモトアヤコに見えてきます(笑)
これはガチです。
だから、そこまで恐れる必要はないですし、多少薬の名前を忘れても、選択肢を見れば思い出します。
じゃあ作用機序を全く勉強しなくてもいいのか?
というとそうでもないのです。
その理由については次の項目で説明します。
②他の科目(生理学・臨床科目等)との相関性が高い
作用機序をしっかり勉強しなくてはならない理由として、薬理学はほかの科目との相関性がとても高いということが挙げられます。
例えば生理学とは密接に関わってきます。
まあ生理学ありきの薬理学なので、当然と言えば当然なのですが、薬理学の基礎となる部分をしっかり押さえておけば、生理学も理解しやすくなります。
また生理学だけではなく、臨床科目との相関性もとても高いです。
例えば、病気の治療にはもちろん薬を使うわけですが、どうしてその薬を使うのか、作用機序を理解していなければ、頭に入りません。
臨床科目の参考書には薬のことはあまり細かくは書かれていないので、薬理学でしっかりと理解しておくことが必須なのです。
また以外にも臨床繁殖学でも薬理学は重要なので、やはり作用機序はしっかりと理解しておくべきでしょう。
また少ないですが、薬理学の問題でも作用機序が聞かれることはあります。
③教科書が一番分かりやすく覚えやすい!
僕は国家試験の勉強において、一番のお勧めテキストとして”北大まとめ”を挙げています。
これに勝るものはないと感じましたし、正直他の大学のまとめや教科書では、国試に頻出でないところまで載っているので、大変です。
でも薬理学に関しては、教科書が最高のテキストなんですよね。
とにかく分かりやすいし、簡潔にまとまっているし。
僕を含むほとんどの人が、薬理学に関しては最初は教科書で勉強していました。
まあ最後の薬を暗記するときになったら、まとめとかを利用することにはなるのですが、最初のうちはとにかく教科書で勉強することをお勧めします!
どうやって勉強したらいい?対策法!
そんな薬理学ですが、実際はどうやって対策していくのがいいのでしょうか。
僕が思うに、薬理学は2つのステップに分けて勉強していくことをお勧めします。
①薬の名前は後回しにして、生理学と絡めて作用機序をしっかり学ぶSTEP
②ひたすら薬を覚えていくSTEP
の2段階です。
まずは国試勉強を開始したてのころは、①のステップです。薬の細かな名前だったり、ちょっとした違いによるグループ分けは置いておいて、
まずはどういう作用機序でその薬が作用するのか、どこをターゲットにしているのかをしっかり時間をかけて覚えていきます。
そしてある程度理解できたら、どんどん進んでいきます。とにかく一回全体を見通してみることが重要です。
そしてすぐに忘れてしまうでしょう。でもそれで良いんです。
とにかくここで大切なのは、一回理解できたという事実です。
疑問点がないようにします。疑問点はそこでしっかりと解決させて、一回ちゃんと理解するということが重要です。
忘れてしまっても、他の科目を勉強しているときや、薬の名前を憶えていく作業の中で、自然と頭に定着していきます。
そしてそれが終わったら、残りの期間でゆっくり時間をかけて薬の名前を憶えていきます。
何周もして、忘れては覚えてを繰り返していきます。1日0.5章~1章とかで良いので、薬の名前と、細かい分類などを覚えていきます。
とはいえ薬理学は本当に忘れやすいので、本番は2月に入ってから!くらいの気持ちでいると良いです。
あんまり最初から全暗記するという気持ちでいると、病んじゃいますから(笑)
最後の追い込みで覚えきる!くらいの気持ちでいましょう!
最後に!薬理学は隙間時間とかに皆でやるとGood!
そして最後に僕からのアドバイスなのですが、薬の名前の暗記は、皆で雑談くらいのノリで覚える良いです。
皆でクイズ形式でやると、集中しますし、答えられなかったときの悔しさが記憶として一緒に残るので印象付けることが出来ます。
また、意外なところで面白いゴロだったりを教えてもらえるので、とてもいいです。
なんせ退屈な暗記ですから、いかに印象付けて覚えていくかが大切になってきます。
そこで、薬理学に関しては、昼や夜ご飯を一緒に食べながら覚えると効果が高いです。
ストレスがたまりやすい暗記作業ですので、楽しくやりましょう!
国試は1人ではなく、皆で乗り越える試験ですので、友達の力を大いに借りて頑張ってくださいね!
では!!