日本最北端の獣医師ブログ!
獣医師国家試験奮闘記

獣医師国家試験に「落ちるかも…」と不安を感じる人が読む記事!

みなさんこんにちは!

最北端獣医師のノスケと申します!

僕は2020年に麻布大学を卒業、国家試験を無事通過し、現在は日本最北端の地で牛の獣医師をやっています。

 

早いもので僕の国家試験が終わってから丸2年が経とうとしています(笑)

 

そしてもうすぐ第73回の獣医師国家試験です!

 

ということで、この記事は今国試直前の人たちだけに向けて、

少しでも不安な気持ちを軽くしてもらおうと思い書いています。

 

今回の記事の内容!

・獣医師国家試験が不安な人に知っておいて欲しいこと
・直前期にやるべきことリスト

 

のすけ
のすけ
直前期にこの記事を読んでくれた人は、何かしらの縁を感じるね!勉強の合間とかに読んでください!

 

では行きましょう!


国試が不安になる理由とは?

まずはどうして国家試験が不安に感じるのでしょうか。

 

問題が難しいから?受かりにくいから?試験範囲が広いから?

 

いいえ。全部当てはまりません。

 

問題は難しくないですし、ほとんどの人は受かりますし、試験範囲も実際にやるべきことはそう多くはありません。

 

ではなぜ不安なのか。

 

それはズバリ!

これまでの人生の集大成だから!!

です。

 

のすけ
のすけ
みんなが獣医師に興味を持ってから、受験をして、そして長い学生生活を送ってきたよね。これまでの人生のかなりのウェイトを獣医師という夢に費やしてきたわけだ。

 

 

そうです。結局のところ、費やしてきた人生の総決算が国家試験だから緊張するわけです。

 

人生が懸かっていると言っても過言ではないですね。

受験生くん
受験生くん
そうなんですよ!これまでの人生を懸けてきたから、ドキドキなんです!不安を和らげてくださいよ!

 

ということで、これから僕がいくつかお話をしていきます。

 

それらはみなさんが国試勉強を頑張りすぎているあまり、見逃している事実についても触れていきます。

 

なので最後までぜひみていってね。

 

獣医師国家試験の不安がなくなるメッセージ!

 

①国家試験の合格率は、現役で9割以上!

直前期になって、やっていない範囲がたくさんあることや、覚えていないことがどんどん出てくると思います。

 

すると、

「こんな不完全な状態じゃ国家試験なんか受からない…」と思いがちです。

 

 

実際僕もやっていないことの方が多かったと思います(笑)

 

病理各論、解剖学、生化学、実験動物学、野生動物学、放射線学、小動物分野の画像問題…

挙げればキリがありません。

 

 

でも大丈夫。不完全なのはみんな同じです。

 

その不完全な部分がみんな完全に同じというわけではないから、自分が知らないことをたまたま友達が知っていたりすると不安になるだけです。

 

 

でも結局そんな状態で、みんな精神的に追い詰められながらも、現役生の9割以上は受かっているんです。

 

いいですか。
受かるんです。9割以上は受かるんです。

 

 

みなさんが獣医学部に入ったときの倍率を考えてみてください。

 

5倍10倍は当たり前。
それ以上の人もたくさんいたことでしょう。

 

それを合格率に換算すれば、10〜20%ですよ。その試験の方が何倍も難しいじゃないですか。

 

しかもそれをみなさんは何年も昔の若い頃にくぐり抜けてきているわけです。

 

 

 

そこから最低でも6年間は経っているわけで、あの時より圧倒的に成長したあなたが、合格率90%以上の試験で落ちるわけがないのです。

 

自信を持って!

 

 

②定期試験の方が落ちている人が多いよ

のすけ
のすけ
これって見落としがちかもしれないけど、多分これまでもっと合格率の低い定期試験はあったはず!

 

そうです。これは僕が実際に、国試前に自分を安心させるために言い聞かせていたことでもあります。

 

 

例えば僕がいた麻布大学では、解剖学とか生理学、生化学、公衆衛生学などの難関試験が多々ありました。

 

大体150人受験して、100人程度の通過率、試験によっては半分くらい落ちる試験もありました。

 

てことは、合格率だけで見たら、そっちの定期試験の方が圧倒的に難しいじゃないですか(笑)

 

 

みなさんも振り返ってみれば、そんな試験をいくつも乗り越えてきたことでしょう。

進級が懸かっているから、それなりに真剣に対策したはずです。そしてそれらに合格してきた。

 

 

しかし今回の国試が、おそらく大学生活で一番勉強したはずです。

 

過去イチで勉強して受験する試験の合格率が、90%以上。

はい、もう余裕ーー!!!!

 

ということです。

 

 

③画像問題では合否は決まらないよ

ほとんどの人、というかおそらく全員が、AB問題の対策から始めたと思います。

 

画像うんぬんの前に、知識を詰め込んで、それにある程度目処が立ったから画像問題対策をしていることでしょう。

 

そして直前期になると、画像問題が全然できなくて焦っている人も多くなります。

 

 

そりゃそうです。
だって画像問題の方が難しいのに、対策にかけられる時間は短いからです。

 

 

でもそれが普通ですし、それが受かるルートです。

 

それはなぜか。

AB問題の方が簡単なのに、配点が高いからです。

 

ちゃんと優先順位を分かった上で対策できている証拠です。

 

僕だって画像問題は全然できませんでしたし、最後の最後まで不安要素でした。

 

 

でも結局合否を決めるのはAB問題だって知っていたから、それを信じてあくまでAB問題対策に力を注ぎました。

 

 

これは実際に国試を経験してみないとわからないことですが、

 

1日目の終わりで、大体の人は合格を確信しています。翌日の画像問題の心配をしている人は、ほとんどいません。

 

というのも1日目はAB問題と必須問題です。
AB問題はご存知の通り、160問/280問なので重要度が高いです。

 

 

ここで仮に7割(112点)取れたら、翌日は56点取れば合格なわけです。これは半分もいらない計算です。

 

だから初日さえできてしまえば、次の日はとっても穏やかな気持ちで受験できるわけです。それまでの不安は消えています。

 

 

だから、今の試験前はできない画像問題が自分の中でプレッシャーになっていると思いますが、それは重要ではないということです。

 

 

それに、画像問題も、意外と試験本番になると解けていますよ。
集中力とかも段違いですし、画像も綺麗でわかりやすいからです。

 

 

 

④選択肢が全部わからなくても解けるよ

のすけ
のすけ
これも大切なこと!でも試験前には忘れがちなこと!

みなさんが普段勉強をするときに、メインとなるのは”過去問”だと思います。

 

そして過去問を解いて、答え合わせをして復習をするときに、選択肢全てのチェックをすると思います。

 

選択肢全ての正誤、そしてその根拠となる知識をしっかりと頭に入れているか。ここが最重要となります。

 

 

そしてそういう勉強をしていると、1つでもわからない選択肢があったとき、たとえ答えが合っていても不安になりますよね。

 

「あ〜この知識が抜けてる!まだまだダメダメだ!」って具合に。

 

得点は取れるけど、なんか不安。
完全に全てわかって解いた問題以外は間違いという認識にさえなります。

 

 

そういう勉強法は正しいやり方ではあるのですが、一方で自信をなくしてしまう可能性があります。

 

 

でも考えてみてください。

 

国試の本番も5択で、選択肢が仮に全てわからなくても解ける問題です。
5つのうち2つ分かれば解ける問題もあり、3つの正誤が分かれば、ほとんど解けます。

 

そして仮に1個しか選択肢の正誤が分からなくても、5択→3択or2択に絞れるわけです。

 

本番で、完全にわかる問題がたとえ半分だったとして(実際はもっと多いよ!)、

 

残りの問題が全部3択までしか絞れなかったとしても、

 

期待値的には、186点取れます。これでも66%取れています。

 

 

つまり!
みなさんがどんなに不完全でも、受かるように作られている試験が国試なんです!

 

いいですか。
数字は嘘をつきません。

 

感情的になって不安になると思いますが、実際それなりに勉強していれば、落ちる方が難しい試験ですからね。

 

⑤圧倒的に点数が足りなくて落ちる人はいない

これ僕も知らなかったことなんですけど、国試に落ちてしまう人は何点くらい足りないで落ちるのでしょうか。

 

実はほとんどの人は数問足りなくて落ちてしまうのです。

 

圧倒的に点数が足りなくて落ちることはレアです。
つまり受験生の99%くらいは、本来は受かるレベルなのです。

 

 

だからもし自分が圧倒的に知識や勉強が足りないと思っているのなら、それはほとんどの場合間違いです。

 

大丈夫!
落ちる人でも数問足りないだけ。

 

みんな余裕で受かるくらい勉強をしているはず!

 

 

直前期にやるべきこととは?

はいということで、獣医師国家試験で不安になっている人たちのために、いくつか僕のお話をしてきました。

 

そして最後にみなさんがやっておくべきことについても触れておきます。

 

 

それは、最後の数日で、国試に持って行く用のノートを作っておくことです。

 

なんで今更ノートかって?もっとやるべきことがあるような気もしますよね。

 

 

しかしこれは体験談でもあるのですが、国試の前日はそこまで勉強に時間を割けません。

 

特に前入りしてホテルなどに泊まる場合、移動や次の日の準備などやることが意外と多いです。

ゆっくり腰を落ち着けて勉強できる時間は意外とありません。

 

そうなったときに、たとえば参考書をたくさん持って行ったとして、全部確認なんてできません。

 

 

むしろ何をやったらいいのか分からなくなりますし、次から次と知らない知識や忘れてたことを見つけて、不安が増します。

 

そういう人はたくさんいました。寝られなくなっていました。

 

 

でもそのときに、”これさえ見返せばOKノート”だけしかないなら、それに集中せざるを得ませんし、気持ち的にもとても楽です。

 

しかも参考書を読むよりも、自分用にカスタマイズされているので、より内容が入ってきやすいです。

 

 

実は、ほとんどの人は1月の末くらいには余裕で国試に受かるだけの実力をつけています。
あとはそれをキープするだけでいいんです。

 

でもできないことに注力するあまり、出来ていたことやわかっていたことの復習が疎かになり、落ちてしまうこともあります。

 

 

だから、もう国試まで数日なら、あとはできることを絶対にできるようにするスタイルに切り替えましょう!!

 

それが実は一番の対策なのです。

 

 

僕はそれを徹底してやって、国試にはそのノートを持って行くだけにしました。とても気持ちが楽で、前日も寝ることが出来ました。

 

結局のところ、試験が大きすぎるが故に、自分の中で無駄にプレッシャーを感じてしまうのです。

 

 

まとめ!

のすけ
のすけ
何度でも言うけど、国家試験は90%以上が受かる試験!そして全選択肢がわからなくても解ける問題!みんな既に受かる実力がある!

 

僕も直前期に不安になったので、みなさんの気持ちは本当によく分かります。

 

大丈夫と言い聞かせても、もし自分が落ちる10%側になってしまったら?と思うと寝られなくなりますよね。

 

 

でもやっぱり僕は声を大にして大丈夫だよと言ってあげたいです。

 

不安を感じられるという事は、それだけ頑張ったという証で、そういう人は受かるようになっているのが国家試験です。

 

 

そしてこの記事に出会えた人は受かるようになっています!!

 

だって僕が受かっている訳で、そしてそのノウハウを伝えているブログなのですから、これを読んでいる時点で大丈夫ということです。

 

みなさんが4月から同じ獣医師として働いている姿を楽しみにしていますね!!

 

もし受かっていたら、後輩たちにこのブログを宣伝してあげてください(笑)

 

 

では!!