皆さんこんにちは!
最北端獣医師のノスケです!
僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で牛の獣医師をやっています。
ところで、11月ももう終わりそうになってきました!
多くの獣医学科のある大学では、獣医師国家試験の勉強もそろそろ本格化してくるころでしょう。
もうすでに対策をして結構な時間が経っているという人もいるでしょう。
そんなわけで、今回は、
”獣医師国家試験の勉強を始めて、1か月くらい経った人が感じて不安になること”
について書いていこうと思います。
勉強を開始して、早1か月くらい経つのに、不安はなぜか増すばかり・・・
本当に合格できるの???
って思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
なので、そんな不安を少しでも和らげてあげられたらって思ってこの記事を書きます(‘ω’)
今回の記事の内容!
・勉強開始から1か月くらいの人が陥りやすい精神状況とは?
・僕の経験からのアドバイス!
・これから国試本番まで、どのように変わっていくのか?
などについて語っていきます!
では行きましょう!!
Contents
獣医師国家試験の勉強を開始して、1か月くらいで感じることとは??
まあこんな風に思ってしまう人がほとんどではないでしょうか?
当初思い描いていたような計画通りには進まず、それどころか今までやってきたこともあまり覚えてない・・・
僕の場合も、勉強を開始した10月の末から11月の末まででやれたことなんて、そんなにありませんでした。
それこそ、生理学を軽く1周して、薬理学を途中で投げ出し、気分的に公衆衛生学をかじりだしたといった程度のモノでした。
皆で話をしていると、自分の知識のいい加減さというか、うろ覚えっぷりに嫌気がさしていました(笑)
でもそれで良いんです!
てかそれが普通ですから!!
どうしてこんな風な状況に陥ってしまうのでしょうか?
その理由はいくつかあると思います。
それについてちょっと解説していきますね。
こんな状況に陥ってしまう理由とは??
①大学の授業も同時に始まるから
多くの人が勉強を始めるきっかけとして、大学での国試対策授業が始まるから、という理由があるのではないでしょうか。
それを機に、とりあえず勉強を始めてみる…
僕の場合も実際そうでしたし、周りの人もほとんどそんな感じで勉強を開始していました。
でもこの授業ってのは、別に自分の勉強ペースに合わせてやってくれるわけではなく、とにかく決められた期間で、嵐のように授業が詰め込まれています。
しかもこれが思いのほかハードスケジュールであることが多く、しかも膨大な量を数時間でやるため、復習にかなりの時間を費やします。
授業+復習でおそらく1日の大半は終わってしまうのではないでしょうか。
そうなると、自分のやりたい勉強をやる時間はそこまで取れず、しかもその割に授業の内容はそこまで頭に入っていない…
なんだか、疲労だけたまって大して身になっていない…
しかも色んな科目が次から次に出てきて、混乱してきたああ!!
って状況ですね(笑)
う~んとっても良くわかる!
僕もそうでしたので。
急にこんな忙しく勉強すると、パンクしそうになります。
②科目間の繋がりを感じられるまでになっていないから
これは勉強が進んでいけば分かることなのですが、獣医学とはたくさんの科目から成り立っています。
生理学は、病理学や薬理学などと深くつながっていますし、公衆衛生学と微生物学と伝染病学は被っている部分もたくさんあります。
勉強が進んでいけば、その科目だけでなく他の科目の勉強も自然としている状態になるのですが、最初のうちはそれぞれが点と点なので、なかなか頭に入りづらいかもしれません。
獣医師国家試験における理解や知識は、一次関数的ではなく、指数関数的に深まっていくものなのです。
ある程度のラインまで行くと、一気に繋がりが見え、そして色んな問題が解けるようになります。
そして、1つの問題を色んな科目の視点から考えることが出来るので、得点も伸びていくのです。
最初の1か月くらいは、まだ繋がりが弱いので、とにかく我慢して勉強していくしかないのです!
③点数に結びつく暗記までは到達できていないから
皆さんはこれまで色んなことを勉強してきたと思いますが、1周目から細かい語句の暗記をしてきましたか?
答えはほとんどの人が”No”だと思います。
1周目というのは、概要を理解することが大きな目的であり、暗記を完璧に行うものではないのです。
でも国家試験で問われるのは、概要+細かい語句や物質などの暗記 です。
となると1周目を終えたくらいでは、そこまで解ける問題は増えないのです。確かに機序や概要をやりさえすれば、解ける問題もあるのですが、やはり7~8割という高得点を取るためには、暗記が必須となるのです。
それは2か月目以降に、本格的に勉強し始めたときにしか対応できないのです。
それでも合格点は取れちゃう??
実はそうなんです!
国家試験って面白いもんで、勉強を開始してそんなに経っていない、しかも知識も曖昧…
みたいな状況でも、意外と得点は取れるんです。
その大きな理由として、
”5択問題である”ということがあるんです。
そしてその5択も完全な5択ではなく、1個の選択肢が完全に違うor完全に合っているということが分かれば、2~3択に絞れてしまうのです。
これが大きなポイントで、1周目の浅い知識でも、確実に分かる問題が2~3割くらいあれば、あとは絞り込みなどで残りの問題も解けちゃったりするんです。
そうすると自信がなくても6割取れちゃったりするんです!!
これが僕が国試に合格する時間は50日前後で十分という理由です。
それについては以下で詳しく紹介しているので、よろしければどうぞ!!

だから、あんまり完璧を追い求めなくても、合格点は取れてしまうってことなんです!
後は、間違えた問題、迷った問題を復習していく中で、どんどん知識を蓄えていき、そして確実に分かる問題を増やしていくだけなのです。
大丈夫!
心配しなくても最終的には確実に分かる問題だけで合格点を超えられるようになっていきますよ!!
国試の合格率はどの試験よりも高いから安心せい!!
確かに国家試験は、6年間の集大成であり、このために今まで頑張ってきました。
だから範囲も広いですし、覚えることもいっぱいで不安になることも多々あるでしょう。
でもそんなときは、国家試験の合格率を見てみてください。毎年新卒の合格率は90%前後です。
10人いたら、9人受かってるんです。
今までの大学の試験でそんなにイージーな試験ってそんなにないですよね?
「9割も受かってんなら余裕じゃん!!」って思うじゃないですか。
でも国試だとそれを忘れてしまいがちで、無駄に不安になったり、変な方向に走ってしまう人がたまにいます。
そういう1割の人が落ちてしまうんです。
だからいつも通り、落ち着いて勉強すればいいのです。
範囲も覚えることも多いので、確かに点数として結果が出るまでには、多少の時間は掛かってしまいます。
でもそれでも大丈夫!
それで普通です。
皆最初の1か月前後は特に不安なんです。僕もそうでしたから。
でも点数は取れるようになっていきます。そして知識もどんどん増え、確実に分かる問題もどんどん増えていきます。
だからどうか落ち着いて。
心静かに勉強し、そして合格点を突き抜ける日を待ってください!
きっともうすぐです。
変なことをしなきゃ受かるのが国家試験。
僕が過去に書いた記事のようにしっかりやるべき科目から対策していってくださいね!!
では!!

