皆さんこんばんは!
最北端獣医師のノスケです!
僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で牛の獣医師をやっています。
今年も残すところあと1か月となりました。もうすでに多くの獣医学科6年生の人たちが、獣医師国家試験に向けて勉強を開始したことでしょう。
獣医学科に進んだ人なら誰しもが最後に通る最終関門
”獣医師国家試験”
これをクリアしなければ獣医師にはなれず、6年間の頑張りがフイになってしまいます。
だからこそ多くの学生が、この試験に対してこれまで以上の真剣に取り組み、大学受験の時以上に不安を感じてしまいます。
まあそりゃ人生のかかった試験ですから、気負って当然ですし、プレッシャーに押しつぶされそうになるのも分かります。
それで当然です。
でも!僕が、自身の国試対策期間を通して、
”これだけはやらないほうが絶対良かった。何も良いことはなかった。”
ということが1つあります。
この行為は無駄に自分のメンタルを削り、そして友達仲を悪くしてしまいかねず、良いことなんて1つもありませんでした。
今回はそんな僕の反省を反面教師にしてもらいたいという思いも込めて、
”国試期間中にやってはいけないたった1つのこと”
をご紹介します。別に何も難しいことではないので、心がけ1つで簡単にできると思います。
でもとても重要なことです。
ではいきましょう!!
Contents
国試期間中にやってはいけないたった1つのこと!
ずばり”人と自分を比べること!”です。
なんだそれ?って思うかもしれませんね。
でもこれ本当に無意識にやってしまう人が多くて、しかもそれでメンタルをやられてしまうんです。
国試の勉強って一人ではやらないほうが良いって話を以前に以下の記事で説明しました。

一人で勉強してると、どの科目をどの程度やればいいのかの目安も分からず、しかも知識の確認なども出来ないので、良くないです。
しかし、皆で勉強していると、同じ範囲を同じような時間やっているにも関わらず、覚えるスピードや、点数に差が出てきます。
優秀な人が揃う獣医学科ですが、俗にいう”スペックの差”は確実に存在していますよね?(笑)
僕もそれは6年間ずっと感じて生きていました。(基本的に劣等感でした…)
特に膨大な試験範囲をこの短期間で勉強するとなると、スペックの差は如実に現れてきます。とても悲しいですが…
で、そんなときにふと、自分と他人を比べてしまうんですよね。
6年間一緒にやってきた友達のはずなのに、今更になって自分と友達の能力差にコンプレックスを抱いてしまう…
不安が大きい試験であるがゆえ、その気持ちの大きさは思っている以上です。
これまでの定期試験は、落ちても追試があり、追試に落ちてしまっても最悪次の年に受験できます。だからまあ、落ちても何とかなるか~って気持ちが裏にはあったかもしれません。
でも国家試験は、ぜっったいに落ちたくないですよね?
だからこそ、自分のポンコツぶりを許せなくなってしまうことが多々あります。
僕は少なくともそうでした(笑)
そしてそんなときにふと自分と他人を比べてしまい、落ちこんでしまいます。
多分これは皆多かれ少なかれ経験があるのではないでしょうか。
そしてこの行為は、国試期間中にしてはならないことの第1位だと僕は思うんです。
それは国試のみならず、国試が終わった後にも影響しかねないからです。
どうして僕がここまで人と自分を比べることを辞めるべきだと主張するのか。
次の章で詳しく話していきますね。
どうして比べてはいけないのか?
他人と自分を比べてしまう…
これは誰しもあることなのですが、国試期間中においては、2つのパターンがあると思っています。
1つ1つ解説していくので、ぜひ続きを読んでいただきたいです。
自分より成績が上の人と比べないほうが良い理由
まず真っ先に思い浮かぶのはこちらですよね?
まあほとんどの人が、一緒に勉強している友達の中にそういう人がいると思います。「なんであいつはあんなに覚えが良いんだ…」みたいなね(笑)
僕の話をしましょう。
僕の場合、6年間でとても仲の良かった関西人の友達がいました。そいつは勉強をほとんどせず、基本的にサボってばかりなので普段はアホ認定されていました。
でもそいつは、実はスペックが超高いため、本気を出すと誰よりもいい成績を取るような奴でした。
これまでの試験勉強中も、最初あんなにできなかった癖に、気づくととんでもない知識量を誇り、すべての試験に合格していく…
一方の僕は、何周しても大して覚えていない…
そいつに聞くと、「一回勉強したからおぼえとるやろ」って言われて絶望・・・(笑)
まあ普段の定期試験は、大してプレッシャーもなかったためにそこまで気にしてなかったのですが、国試という大きな試練を前にすると、嫌でも憂鬱な気持ちになります(笑)
そうすると普段の勉強に支障が出てしまうこともあるんです。
なんかふとした時に、モヤモヤした気持ちになったり、勉強会がちょっと憂鬱になったり…
その果てには、ちょっと仲悪くなりかけたり…
お互いに悪気はないから余計にどうしようもないんですよね。
国試はメンタル勝負ですので、良好なメンタルこそ合格には不可欠な要素です!
自分より成績がいい人、スペックが高い人はたくさんいます。そして仲いい友達にもそういう人はいるでしょう。
でもそういう人と比べてしまうと、やっぱりいいことなんて1つもないってことです。
まあこちらに関して言えば、皆さん身に覚えがあるでしょうから、多くは語りませんが…
そして僕がさらに言いたいことを次の項目でご紹介します。むしろこっちのほうが大切だったかもって今では思います。
自分より成績が下の人と比べてもいけないということ!
これは僕自身やってしまったかなあって反省していることなのですが…
自分より出来がいい人もいれば、それとは逆の人も当然いるわけじゃないですか。
言葉を選ばないなら、ポンコツ認定されてる友達?ですかね。(笑)
もともと勉強をサボりがちな友達とか、ギリギリを何とか生き抜いてきた友達もいるでしょう。そして常に試験前はそのことでいじられているみたいな。
そういう人と自分を比べることも、絶対にしないでほしいのです。
ここでも僕の話を少ししましょう。
僕の仲のいい友達に、常にギリギリを生きてきた友達がいました。先輩からも先生からも同級生からも心配され、時にイジられ…
そしてその友達と一緒に勉強していると、ちょっと安心するんですよね。
俺はまだ大丈夫って。(最低ですけど…)
そしてそういう気持ちって伝わっちゃったりするものです。僕も逆のパターンだった時は何回もありましたから。
せっかくの友達をそういう精神安定的な存在にするのは、国試期間中の関係を悪化させてしまいかねないのです。(僕の友達は優しかったのでそういうことはありませんでしたが)
同級生には、それで険悪になってしまった人も実際にいました。
国試は合格ラインが明確に定められた試験であり、大学受験のように定員があるわけでもありません。
全員で合格すればいいのです。
誰かと比べてブルーになったり、逆に安心感を覚える必要は全くないのです。
皆で受かろうって気持ちでいましょう。
そしてあくまで自分は自分です。
国試はほとんどの人が受かるから大丈夫!
でもどうしても、やっぱり友達と比べてブルーな気持ちになってしまう人は…
国試の合格率を思い出してください!!
いいですか。現役の受験生の合格率は90%です。これまでの厳しい定期試験よりも合格率は高いんです。
90%の合格率の試験に、スペックの差なんて関係ないのです。
どんな道を歩もうが、最終的にはほとんどの人が合格している。そういう試験なんだ!
そう思うようにしてください。
これまで数多くの先輩から、国試期間中に仲良かった友達と険悪になったという話を聞きました。(一時的なもので最終的には仲なおりした人がほとんどですが!)
国試のプレッシャーは思った以上ですが、それでもこんなに受かっているという客観的事実もあります。
そして国試は一回きりですが、大学で出会った友達とは、獣医師になった後も何かと付き合いがあります。
そんな友達と自分を比べて憂鬱になったり、安心感を覚えたりして、険悪になってしまうのは本当に勿体ないし、しちゃだめです!!
それに社会人になると、さらに多くの人と付き合うことになります!
当然自分よりはるかに優秀な同期も先輩もたくさんいます。
そしてそんなときにも自分とその人を比べて落ち込んでしまいます。僕はもはやそんなことはなくなりましたが、最初のころは感じていました。
友達でもそのことで悩んでいる人もたくさんいます。
でも結局比べたところで、焦ったところで、自分が急に変わることなんてありませんし、嫌な気持ちになるだけです。
自分には自分のペースがありますし、やり方や伸び方は人それぞれです。
そのことに気付くのは大変ですが、社会人なってからまた悩むことにならないよう、せめて国試期間中は自分と他人を比べて嫌な気持ちになるのは辞めてみませんか?
メンタルさえ良好なら、どんなことも意外と上手くいくもんです!
逆にメンタルを病むと本当にいい結果は生まれません。国試はほっといても受かるんだから、もう一つのチャレンジとして、ずっと良好なメンタルで挑む!って意識で臨んでみましょう!!
そのためにも、あんまり比べすぎないで!!
では!!