皆さんこんにちは!
最北端獣医師のノスケです!
僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で牛の獣医をやっています!
そんな僕はついこの前に獣医師国家試験を受験し終えたばかりです。なのに気づけば9月になっているではありませんか!
もう次の後輩たちが、獣医師国家試験に向けてぼちぼち考え出す時期です!
早いものだなあ。
だから僕の記憶が定かなうちに獣医師国家試験について、僕の経験談に基づいて話を出来たらなあと思い記事を書いています(笑)
まあ実際には11月~12月くらいから頑張れば余裕で間に合うとは思うんですけど、善は急げですからね!
今回の記事の内容!
・獣医師国家試験のB問題の概要
・どんな問題が出るのか
・B問題の対策法!
この辺についてご紹介していこうかなって思います。
ちなみに獣医師国家試験について、そもそもなんも分かんねえ!!って人のための記事はこちらに書いているので、良ければ参考にしてみてください!


では順を追って説明していこうかなって思います!
また他の問題についての解説記事はこちらになります!




B問題ってそもそもなんなの??
そもそも獣医師国家試験には大きく分けて、
”必須問題”と”ABCD問題”の2種類があります。
そしてそれぞれに合格点が定められていて、その両方の合格点を超えなくては、獣医師国家試験には合格できないのです。
そしてその合格ラインというのが、
必須問題:7割
A~D問題:合計で6割
と定められています。
その中で、B問題というモノが存在し、その他に解くことになるACD問題との合計が6割を超えれば、合格ということになります。
もちろん必須問題も7割を超えていなければならないのですが、問題はとても簡単なので、ほとんどの人にとってはあまり気にすることはないかなって思います!
獣医師国家試験”B問題”の特徴!
①CD問題に比べて配点が高い!
これは、A問題の解説記事でも説明したことなので、内容は重複してしまうのですが、
ABCD問題は合計で280問出題されます。AB問題はそれぞれ80問ずつ出題され、そしてCD問題は60問ずつ出題されます。
つまり合計で
80+80+60+60=280問ですね。
CD問題に比べて、A問題とB問題は配点が高いため、相対的に重要性が高まってきます。
つまりAB問題でどのくらい得点できるかで、国家試験の合否は大きく左右されます!
また、CD問題は画像を見て解答していきます。なので問題も難しく多くの人は得点がそこまで伸びません。
だから基本的にAB問題で点数を稼ぐ必要があるのです!
このことをまずは知っておく必要があり、AB問題からまずは対策をしっかり積んでいくことが、国家試験合格にとても重要であると言えます。
B問題のほうが得点を稼ぎづらい
そんなB問題ですが、実はA問題よりも得点が稼ぎづらいことが多いという特徴があります。
どうしてかと言うと、B問題は”公衆衛生学”という難問が多数存在する科目が15問くらい出題されるからです。
公衆衛生学は、勉強しなくてはならない範囲がとても広く、そして出題される問題の理不尽さが他の科目より強いんです(笑)
そのなかでも環境衛生の分野はとても難しい問題が多いのです。水質や地質、大気の基準値などが出題されたりするのですが、実際見てみると、とても覚えられる量ではありません。
ぶっちゃけ諦めたほうが賢明なレベルです。また、食品衛生や、歴史問題みたいな問題も出題されるので、やらなきゃならない範囲がとても広いのです。
そして、B問題には臨床分野も出題されます。
産業動物の分野は割と簡単なので、そこまで気にする必要はないのですが、小動物の分野が難しかったりします。
小動物の分野は、循環器や呼吸器、運動器といった具合に細分化されており、やらなきゃならない範囲がとても広いんです。
国試の勉強期間はそこまで長くないことが多いので、全範囲をしっかり網羅することは難しいです。
なので、解けない問題の比率がA問題より多いってことなんです!
さらに伏兵として臨床繁殖学という科目もこのB問題で出題されるのですが、これがまた難しいんです!
毎年5~6問出題されますが、結構難しいです。とくに繁殖系の病気はごっちゃになることが多く、知ってるつもりでも間違ってしまうことも多いです。
B問題は、公衆衛生学と臨床分野の問題がメインで出題され、難易度が高いので得点が稼ぎづらいという特徴がある!
出題される主な分野と対策する際のポイント!
そんなB問題で出題される主な分野は、
・公衆衛生学
・臨床繁殖学
・臨床分野
・薬理学
・魚病学
などです。
薬理学はA問題でも出題されますが、B問題でもしっかり出題されます。この薬理学がやっぱり得点の稼ぎどころかなって僕は感じました。
ぶっちゃけ薬の名前さえ憶えてしまえば、反射的に答えられる問題がほとんどで、特に考えることも少ないので、ここで満点近く取っちゃいましょう!
また魚病学もコスパが良いということで有名です。ずっと動物のことばかり勉強して疲れたときの息抜きでやってみると意外とハマったりします。
覚える量も少なく、出題される問題も決まっているので、ここで満点を取りたいところです!
公衆衛生学や臨床分野は、どんなに勉強していても知らない問題は出てきます。だから僕は
正直この2大勢力に関しては6割取れたらOK!というマインドでいました。
その分薬理学と魚病学で稼いで、トータル7割を目指す!というプランでやって、そして大体そんな結果になりました。
皆さんがどういうプランを立てるかは自由ですが、僕はこの戦略をお勧めします!
B問題は、薬理学や魚病学で得点を稼ぐと良いかも!
公衆衛生学や臨床分野はどうやっても知らない問題は出てくるので、割り切っていこう!
最後に
まあ確かにB問題のほうが得点は稼ぎづらいという話をしてきましたが、それでも6割を切ってしまうという事態はほぼありません。
あくまでA問題のほうが得点を稼ぎやすいというだけです。
僕が受験した年はとりわけ簡単だったようですので、たくさんの人が8割以上取れていました。なのであまり参考になりませんが、
おおよそのプランというかイメージとしては
A問題75%~80%
B問題65%~75%
くらいを取って、合計で7割を超えるってのが標準的なプランなんじゃないかなって思います。僕たちの代はどちらも上振れしてしまったので、もはや合計で8~9割って人ばかりでしたが(笑)
年度によっては、A問題のほうが難しかったりすることもあるのですが、A問題もB問題も両方難しいなんてことはほぼありません。
だから、AB問題で合わせて7割取るってイメージで行きましょう!
国家試験においてABCD問題の合計の合格点は6割です。
つまり280問出題される中で、168問正解すればいいわけです。その中で、AB問題で7割取れたなら、108問すでに正解していることになります。
ということは、CD問題では60問さえ正解すればいいワケです。120問中の60問ですので、正答率は5割で良いんです!
割と現実的な数字でさえ、こんだけCD問題で楽な気持ちで受験できます。
そんなに気負わず、普通に勉強すれば、確実に合格できます!
そうすれば全科目完璧である必要なんてないので、気持ち的にも楽になるのではないでしょうか。
多くの人がやっぱり国試前はナーバスになります。
でも大丈夫。
普通にやっていれば確実に合格できるので。
あんまり難しいところに固執しすぎないで!
取れるところで確実に正解して、合格しちゃいましょう!そのためにもB問題のポイントは薬理学と魚病学で確実に高得点を取るところからです!
皆さんの健闘を祈っています!
では!