皆さんこんにちは!
最北端獣医師のノスケです!
僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で、牛の獣医師をやっています!
まあ現在は何とか獣医師として働けていますが、僕もかつては成績が上がらず、そして獣医学科に合格できるか日々不安に感じていました。
そんな僕が、自身の経験を通して、獣医学科を目指す皆さんに色々とお伝え出来たらと思って、このブログを書いています!
今回の記事の内容!
①私立獣医学科の過去問演習戦略!
・いつからやるべきか
・何大学分やるべきか
・何年分やるべきなのか
②過去問演習をするにあたって大切なこと!
こういったことについて語っていこうかなって思います!
私立獣医学科は、獣医学科を目指す人の大多数が受験することになると思います。
なのでこの記事が少しでもお役に立てたらと思います!
ではいきましょー!!
私立獣医学科の過去問戦略!
その1:いつからやるべきなのか??
恐らく現役生でも浪人生でも、早い人だと、8月9月くらいから赤本を片手に勉強する人が出現します。
そういう姿を見ると、自分もやらなきゃ!って焦りに駆られて、とりあえず赤本を解き始める人がいます。
でもぶっちゃけ、9月の段階で過去問を解いて意味があるぐらいの基礎力を持っている人はそこまで多くないです。特に現役生ならなおさらです。
僕なんて、現役生のころ、受験勉強を開始したのが8月でしたから(笑)
赤本なんて解いてもほぼ意味がありませんでした。
私立大学って、倍率が高いことが多いから、受験者をふるいに掛けるために問題をひねっていることが多いです。
そうなると、基礎学力がなければ、解けないのは明らかです。
それに、捨てるべき問題、逆に解けなければならない問題を見極める力も必要になってきます。そのためには最低でも基礎の勉強を3か月くらいは最初にやるべきです。
もし受験勉強の開始が早ければ話は別ですが、ほとんどの人は過去問をやるのは10月11月くらいで良いと思います。
それまでは、まずは過去問をやるに値するくらいの基礎力を付けましょう!
特に生物なんかは、生半可な学力では全く太刀打ちできない大学も存在します。(麻布大学や日本獣医生命科学大学など)

だから焦る気持ちも分かりますが、まずは基礎学力です!
模試でC判定を取れるくらいには学力を上げておきたいですね。
その2:何大学分やるべきか?
僕は私立の獣医学科を5大学(当時は岡山理科大学はまだありませんでした)受験しましたが、実際に過去問演習したのは、本命の麻布大学と、北里大学のみでした。
その理由として、
・国立大学も志望していたこと
・そんなに対策しても意味ないと思ったから
・時間が足りないと感じたから
などが挙げられます。
僕は浪人生の時でさえ、そんなに私立獣医学科の過去問演習に掛ける時間はないと感じていたので、ほとんどの人も同じなんじゃないかって思います。
国公立を志望する人なら、センターや二次試験の対策も必要ですし、そんなに私立の獣医学科の過去問ばっかりやれないんじゃないでしょうか。
だから、私立獣医学科のなかで一番行きたい大学と、ここの合格は勝ち取っておきたいという大学の2大学の過去問を対策しておけば十分だと感じました。
僕はそれがたまたま、第一志望の麻布大学と、問題が基礎的で倍率が低く、合格しやすいと思った北里大学だったのです。
人によって、その組み合わせはそれぞれだと思うので、自分流にカスタマイズしていきましょう!
もちろんそれ以上に対策できるに越したことはありません。僕が提案したのは、あくまで他の勉強との兼ね合いの中での、落としどころです。
でもまあ、2大学分しっかり対策すれば、十分だと思います!
その3:何年分やるべきなのか?
実際僕は4~5年分の過去問をやりましたが、ぶっちゃけ3年分で十分だったなと思います。
正直私立獣医学科のひねった問題は、何年分解こうが分からないですし、捨てるべき問題と解くべき問題の見極めが出来るようになればそれで十分です。
僕は麻布大学の生物も数学も、何年解こうが分からない問題は依然として存在しました。
でも時間制約の厳しい中で、どの問題を解くべきなのかを見極めることは出来るようになりました。
結局これが過去問演習の中でかなり重要なことだと思います。
だから、その重要なポイントを押さえるために3年分解けば、それで申し分ないと思います!
過去問演習をするにあたって大切なこと!
これから皆さんが私立獣医学科の過去問演習を行うにあたって、意識してもらいたいことをご紹介します!
それは
”過去問を何年解こうが、できない問題は出来ない!”
ということです。
おいおい。何を言い出すんだ!
って思うかもしれません。でもこれは実際僕が過去問演習を行って経験したことでもあります。多分ほとんどの人に当てはまるんじゃないかなって思います。
それでも僕は、過去問演習はとても意味があると思います。
そしてそれが合否を分けるとも思います。
と言うのも、結局私立獣医学科の大変なところは、ボリュームも難易度もそれなりにある(時にとんでもない難易度のときもある)のに、時間が60分しかないということです。
結局それが合否を分ける大きな要因です。
対策をしていないと、まずは試験本番でその全容を把握するところから始めなくてはなりません。
そしてそれを見誤ると、変な問題に時間をかけてしまい、解くべき問題を解けないまま試験が終了してしまいます。
逆に、過去問演習を行っていれば、ボリュームやペースを掴んでいるため、無駄なく解くことが出来ます。
僕が模試でA判定を取っていたのに、日本大学や日本獣医生命科学大学に落ちてしまった要因の一つに、対策を怠り、試験会場で面食らったことが挙げられます。
逆に、偏差値ではC判定くらいでも、対策をしっかり行って、60分という時間で無駄なく解けた人は合格していました。
それは大学に入ってから分かったことです。
つまり、過去問演習は、
”60分という短い時間を最大限に使うための訓練であり、捨てるべき問題、解くべき問題を見極める練習”
であると言えます。
別に過去問演習をしたから、正答率が劇的に上がるとは言えません。
でも確実に合格に必要不可欠な訓練を積むことが出来るので、上記のような戦略でぜひ過去問演習を行って欲しいのです!
そして最後に!
あくまで過去問演習が効果を発揮するのは、基礎力が備わっている人に限ってです。
E判定しか出ないのに過去問演習をやっても、そんなに意味はありません。
まずはC判定まで基礎力を上げてから、過去問演習をしましょう!
大丈夫!過去問演習をしなくても、基礎力だけで合格することだってあります!
僕は酪農学園大学に関しては、全く対策をしませんでした。
それでも合格できたのは、とにかく基礎を見直して、苦手科目の数学の偏差値を20以上上げたからです。
その方法についてはこちらを参照してみてください!

皆さんの健闘を祈っています!
では!!