皆さんこんにちは!最北端獣医師ノスケです!僕は去年麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端で牛の獣医をやっています!
今回はこんな声にお応えしていきます!!
今回の記事の内容!!
・私立獣医学科の受験戦略
・どうすれば合格率をあげられるのか?
・実はみんながあまり知らない私立獣医学科のコト!
ところで獣医学科を目指す皆さんの多くは、私立の獣医学科を視野に入れていると思います。国公立を受験する場合でも、併願という形で目指す人もたくさんいるでしょう。
そのため私立の獣医学科は毎年とても高い倍率になっています。国公立の獣医学科が毎年5倍程度なのに対し、私立では8~10倍という高い倍率です。また後期日程などは20~30倍ということも珍しくありません。
となると合格するのは簡単ではないように思えます。しかし実は私立の獣医学科は見かけの倍率ほど合格が難しいというわけではないと自身の受験を通じて感じました。
戦略的に受験すれば、自分より偏差値が高く、模試の判定が良い人を出し抜いて合格する
こともできます。
ですので今回は普段の勉強面ではなく、受験戦略に主眼をおいて解説していきたいと思います!
Contents
私立獣医学科は受かったところに行け!!
皆さんはオープンキャンパスや大学のHP、口コミや立地などをもとに、自分の中で第一志望の大学を決めていると思います。やはり人気なのは関東に立地している日本獣医生命科学大学、麻布大学、日本大学といった大学なのではないでしょうか。
逆に地方に立地する北里大学や酪農学園大学、岡山理科大学などはなんとなく嫌かも…なんて思ってませんか?
確かにその気持ちは分かります(笑)僕も受験生の当時は出来れば関東圏の大学がいいなあって思ってましたから。
それに関東圏の大学のほうが少しだけ偏差値も高いですよね?だから入学後の教育レベルや、国家試験合格率に差が出てしまうんじゃないかって思っている人もいるかもしれません。だから最悪浪人も視野に入れている…って人もいるでしょう。
でも僕が言いたいのは、
獣医学科は大学間で差はないから、絶対に受かった大学に行くべき!!
ということです。まず獣医学科はどの大学にいっても高いレベルの教育を受けられますし、最終的な国家試験合格率に差はほとんどありません。毎年80%~90%をキープしています。
そのことについては以下の記事で詳しく紹介しているので参考にして下さい!


また、地方に立地していても、意外とみんな楽しそうに生活しています。大学の周りは栄えているので、生活には困りませんし、意外と遊べるところも多いんです。そして地方のほうが大学の敷地が広いので、ぶっちゃけ豪華さは上です。
また生活費も抑えることが出来るので、たくさん遊びに回せますよ!
以上からまずは、合格した大学に進みましょう!その前提で受験メソッドをご紹介します。
私立獣医学科合格への3つの戦略!!
①きつくても全大学受験すべし!
まずはこれが基本なんですけど、割とできない人がいます。まず私立の獣医学科の一般入試は1月の末から2月の頭にかけて連日行われます。ですので全大学を受験しようと思うと、5~6日連続で受験しなくてはなりません。
たしかにこれはきついです。受験本番は思っている以上にストレスですし、3科目といえども疲れます。第一志望の大学の入試が後半にある人にとっては、前半の受験は煩わしく感じるかもしれません。
それでも僕が大変でも全大学受験をお勧めするのには理由があります!
まず、第一志望でない大学を受けることで、本命への準備運動が出来るということです。私立の獣医学科は試験時間が1科目当たり60分とかなり時間制約が厳しいです。となると緊張したり、浮足立つと試験の分量の多さも相まって、力を出し切れません。
ですが本番の緊張感をまず味わっておくと、本命の大学の受験にゆとりを持って臨むことが出来ます。
僕の場合も本命の麻布大学の前に、北里大学と日本大学の試験があったため、良い調整になりました。その結果麻布大学の入試では、リラックスして臨み、合格することが出来ました。
またもう一つの理由として、私立獣医学科は意外なところで引っかかったりするからです!
引っかかるというのは、合格するという意味です!選択式の問題が多く存在するため、実は思っていたより高い点数だったりして、意外な大学に実は合格したりできるからです。また補欠合格というシステムもあり、最初不合格でも、辞退者の数によっては合格が回ってくることもあるんです!
②第一志望の大学+もう1大学の対策に力を注ぐべし!!
①では全大学を受けることと言いましたが、何も全大学の対策を全力でやる必要はないと思います。時間的にもそれはきついからです。
当然皆さんは第一志望の大学の対策はバッチリやると思います。まあ過去問で言ったら5年分くらいはやるんじゃないでしょうか?
でもそれに加えて、もう1大学の対策を同じくらい真剣にやってほしいのです。実は私立の獣医学科は大学間で問題に差が結構あり、クセもそれぞれにあります。
そしてそれは偏差値が高くてもてこずるレベルです。ですのでいくら模試などでA判定でも、無対策だと普通に落ちます。僕もそうでした。実際に対策した麻布や北里大学は合格できましたが、無対策の日本大学や日本獣医生命科学大学は見事に落ちました。
しかし麻布での同期で、僕より当時の成績がだいぶ下だった人でも、対策をしっかりやった人は日本大学に合格していました。つまり盤石な対策により、偏差値の10くらいの差だったら簡単に逆転できちゃうってことです。
だからこそ、確実な合格のため最低2大学は対策をしっかり行いたいところです。お勧めとしては、比較的合格しやすい北里大学や酪農学園大学の対策を並行して行うのが良いと思います!
岡山理科大学も、情報がまだ少ないという点ではねらい目かもしれません!!
③センター利用(大学入学共通テスト)も活用すべし!!
私立獣医にねらい目を定めた人は、早々にセンター試験を捨てて、一般試験対策にのみ力を注ぐ人がいます。でもそれはかなりもったいないです!
まず獣医学科の入試科目は一般でもセンター試験利用でもほとんど同じです。範囲も一緒です。ですからほんの少しセンター対策をしておくだけで、さらにチャンスが広がります。
しかもセンター試験をたった1回受けるだけで、全大学に出願できるのですから、これは利用しない手はないと僕は思います!
そもそも改めてセンター対策が必要なのは数学くらいのもんじゃないかなって僕は思います。英語も理科(特に生物)も絶対に私立の個別試験のほうがクセもあるし難しいです。
たしかに数学はセンター試験独特の解き方や流れがあり、すぐには出来ないので1か月くらいは集中して取り組む必要はあるかもしれません。
それでもその努力で、たくさんのチャンスを得られるのですから、コスパは良いと思うんです。
それに北里大学や酪農学園大学などは、3科目で8割程度の得点率でも合格することが出来る年もあります。英語・理科・数学で8割なら、割と取れそうな気がしませんか?
センターが終わった段階で、合格確実な大学があることは、その後の受験にかなりプラスに働いてくれます。受験はメンタルが大事ですので、安心感という武器はかなり強みなんですよ!!
受験は予想外のことだらけ??だからこそチャンスは無駄にしない!
受験の結果って基本的に予想通りにいかないことだらけです。得意科目で失敗したり、逆に苦手科目が奮起したり、100%受かったと思ったところに落ちたり、その逆で意外なところで合格したり…
一発勝負だからこそ、波乱万丈でいろんなことが起こるんです。でもそれもそもそも受験していなかったらミラクルも起きません。
こんな当然のことに現役時の僕は気づいていませんでした。満足に対策できなかったから私立の獣医学科受験を辞めました。どうせ受からないだろうからと。
でも1年たって浪人しても、結局満足のいく対策ってなかなか難しいんですよね。どんなに勉強しても不安なところや苦手はありますし、予定通りいかないこともあります。それはずっとA判定だった僕でも感じていたことなので、みんな感じていたと思います。
でもそれでも合格することは出来ます。E判定でも受験してみたら受かっちゃったってこともあるんです。だからこそ、勝手に決めつけて受験を辞めることはしないでください。
幸い獣医学科は大学間教育レベルに差がほとんどないのですから、全大学とりあえず受けることのデメリットはないはずです。そんな学科普通は存在しませんよ?(笑)
受かった大学に胸を張って進んで大丈夫です!!だからぜひ獣医学科の受験においては、下手にチャンスを減らさず、できる限り挑戦してみてください!
若さを活かして乗り切ってください!
大丈夫!絶対いい結果になりますから!予想以上の結果が付いてきますよ!
では!