皆さんこんにちは!最北端獣医師のノスケです!僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で牛の獣医をしています!
そんな僕も6年前は獣医学科を目指す受験生でした。毎日勉強して模試を受けたり、過去問を解いたりしている日々を送っていたのですが、ふとこんなことを思いました。
おそらくこれは今までたくさんの受験生が同様に感じてきたことだと思います。例えば麻布大学を例にとると、基本的に毎年合格者最低点は300点満点中200点以上をキープしています。
ちなみにこの点数は合格者平均点ではなく、合格者”最低点”です。しかし問題を解けばわかる通り、しっかり難しい問題ですし、特に生物なんて半分も取れたら上出来ってくらい難問です。
しかも時間は60分ですので、こんな厳しい条件の中本当にこんな高得点は必要なのでしょうか。
今回はそんな疑問に、実際に私立の獣医学科をすべて受けて、合格や不合格を体験した僕がお答えしたいと思います!!
ではいってみましょう!
Contents
私立の獣医学科の合格者最低点はあまりあてにならない?
最初に結論から言ってしまうと、私立の獣医学科の合格者最低点はあまりあてにしないほうが良いです!
これはしっかり断言できます!当時の僕も赤本を解いて、なんとなく採点をして合格者最低点と比べてみたところ、ほぼすべての大学で合格ラインに届いていませんでした。
この事実にはかなりショックを受けました(笑)
しかし同時に、模試でほとんどA判定だったはずなのに合格ラインに届いていないということは、誰もうからないことになっちゃうんじゃないかという疑問が出てきました。
結局それは終わってみるまで分からなかったのですが、麻布大学と北里大学、酪農学園大学に合格を貰った結果から推測すると、やっぱり赤本に記載されている合格者最低点はそこまであてにならないということになります。
過去問対策を始めたのが年末だったので、そこまで劇的に学力が伸びたとも考えづらいのです。僕は合格者最低点があてにならない理由が2つほどあると思っています。
それをご紹介します。
私立の獣医学科の合格者最低点があてにならない理由!
①採点基準、配点がかなりあいまいであるから
赤本を見てもらえればわかると思いますが、ほとんどの大学の問題で設問ごとの配点や採点基準が曖昧なのです。
模試のように、この設問は配点がいくらで、完答が必須なのかそれとも部分点があるのかどうか明記されていません。
となるとその採点は完全に大学側の裁量に一任されることになります。
もしかしたら基礎問題に配点が偏っていたり、多肢選択問題でも部分点があったりするかもしれません。
となると過去問演習時に単純に総問題数に対して正答数がどのくらいあるのかということは、目安にしかなりません。
実際傾斜配点や部分点がないと、到底合格者最低点には届かないのです。これは大学の同期に聞いても同じようなことを言っていましたし、実際手ごたえはあまりなかったと話していました。
やはり何かしらのカラクリはあるようです。
ちなみに麻布大学の生物はその代表例で、かなり難しい上に多肢選択なので答えが完全にあっていることなんてほぼ無いです(笑)
そのことについての考察の記事は以下に貼っておきます!
ぜひ参考にしてみて下さい!

理由②単純な点数ではなく、偏差値の合計を最低点としている大学もある
上記のケースとは逆で、大学の偏差値のわりにそこまで合格者最低点が高くないというケースもあります。
例えば3教科の合計が180点くらいという公表があり、実際問題を解いてみると簡単な問題が多く、満点だって狙える問題だったという場合があります。
単純に考えると、1教科60点くらいとれば合格ですので、満点を取れるくらい簡単な問題であるなら、かなりの合格者が出ることになります。
しかし実際には倍率は8~10倍にものぼり、落ちる人が圧倒的に多い。
こういったケースでは、偏差値を点数化して、合格者最低点としています。赤本をよく見るとしっかり書いてあるのですが、つまりこの点数の合計は、受験者を母数としたときの各教科の偏差値の合計が最低点として公表されているのです。
今回なら1教科当たり偏差値60程度は必要だということです!
しかも獣医学科を受験する猛者たちのなかで偏差値60ですからかなり大変なことになります。
僕が当時受験生だったころは日本大学と酪農学園大学がそのような方法をとっていました。実際僕の友達にもその事実を知らずにして過去問を解き、ぬか喜びをしてしまった人がいました(笑)
しかも問題がそこまで難しくないので差が付きにくく、偏差値が高く出にくくなります。となると少しのミスも許されないので、他の大学よりも厳しい戦いになることもあり得ます。
実際僕も日大の獣医学科は不合格でした。トータルの出来もよかったし、数学は満点レベルの出来だったのですが、やはり上には上がいたようです。
ならば何を信用すればいい??
以上のことから、獣医学科の合格者最低点はかなりあてにならないことが分かったと思います。点数化されているなら多少は見当がついても、もはや偏差値となると本番まで分からないですよね?
私立の獣医学科を受ける人達が、自分の立ち位置を良く知るために是非活用してもらいたいのが”模試”です!!
なにを今更という人もいるかもしれません。実際現役時の僕もE判定続きでしたが、なんとかなると根拠のない自信を持っていました。
しかし模試の客観性は恐ろしく、E判定の人はやはり合格しません。僕も例にもれず全落ちしてしまいました。逆にA判定を連発していた浪人時は、合格した大学も多かったです。
過去問の最低点があてにならない以上はこの模試をしっかり活用してもらいたいのです。受験者が少ない獣医学科とはいえ、多くの人が模試はしっかり受けています。特に8月の全統模試なんかは殆どの受験生が受けているため、そこでの判定がかなり有力です。
謎に包まれている過去問の最低点なんか気にせず、とにかく模試の結果を伸ばすことに尽力してください!!
僕の実際の過去問の結果は??
それでもやっぱり過去問の結果は気になってしまうと思います。実際僕も気にしないようにしてたとは言え、合格した人が過去問でどの程度とっていたのか気になっていました。
なので実際僕が過去問でどの程度の割合取れていたのかご紹介します。ちなみに僕は麻布大学以外はあまり対策しなかったので、麻布大学の過去問のみにします。
数学6~7割
英語7~8割
生物3~4割
合計180点前後/300点(単純計算で)
模試ではA判定だった僕でも実際この程度です。だからあんな200点越えの合格者最低点なんてあてになるはずがないのです。
そんなに点数は気にする必要はなく、必要な勉強、そして対策を積めば合格できるようになっています!特に数学はしっかりやってくださいね!
数学の成績が獣医学科合格の大きなカギを握っていると僕は受験を通して痛いほど感じました!ですので数学メインで日々勉強すれば、絶対合格できます。
数学の勉強法はいかに載せておきますね!
https://nosukevet.com/%e7%8d%a3%e5%8c%bb%e5%ad%a6%e7%a7%91%e3%81%ab%e5%90%88%e6%a0%bc%e3%81%97%e3%81%9f%e5%83%95%e3%81%8c%e8%8b%a6%e6%89%8b%e3%81%aa%e6%95%b0%e5%ad%a6%e3%81%ae%e5%81%8f%e5%b7%ae%e5%80%a4%e3%82%9220%e4%b8%8a/
頑張ってください!!
では!!