皆さんこんにちは!
最北端獣医師のノスケです!僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業して、現在は日本最北端の地で牛の獣医をやっています!
そんな僕も数年前は獣医学科を目指す受験生でした。そんな僕の経験から、これから獣医学科を目指す人たちへ何かアドバイスができればと思ってブログを書いています!
そして僕は最近こんなことを思うんです。
そう。自分自身、麻布大学の獣医学科にどうして受かったのかは分かりませんでしたし、獣医学科に確実に合格する方法はなかなかありません。
でも逆にやってはいけないこと、つまりこれをしなかったから僕は現役時に獣医学科に落ちてしまったということはあります。
だから今回は僕が現役時に、獣医学科に落ちてしまった要因となったことについてご紹介しますね!
これから紹介することを反面教師にして日々皆さんには過ごしてもらいたいなって思います!!
ではいきましょー!!
Contents
僕が獣医学科に落ちてしまった5つの理由とは!?
①数学を苦手なままにしてしまった
僕の記事を見てくれている人にとっては耳にタコなのかもしれませんが、本当に僕が獣医学科に落ちた要因の50%はこれに尽きるよなあって今でも思います。
獣医学科に落ちてしまった僕の当時の成績は、数学がダントツで悪かったです。獣医学科の偏差値は65~70程度です。
僕は数学の偏差値が最後まで55程度しかありませんでした。そしてその数学を対策することよりも、他の科目でカバーすることに力を注いでしまっていました。
具体的には生物や化学などです。
どうしてこういう手段を取ったのかというと、
”勉強しやすいし、成績も上げやすいから”
という理由があったからです。生物とか化学って、英語・数学・国語といった科目に比べたら勉強範囲も少ないですし、割と誰でも高得点が狙えます。
だから最初は勉強が追い付かず、皆あまり点数は高くありませんが、センターや二次試験が行われる1月くらいになると、90点台を取る人もたくさんいます。
でも10倍という倍率を誇る獣医学科で合格を勝ち取るために、生物や化学などでライバルに差が付けられるでしょうか?
答えはNOです。
だって獣医学科を受ける人なんて、皆生物マスターですよ(笑)
生物の偏差値オークションみたいなのが、1年生の4月に起こるほど皆生物が出来るんです。
ってことは、差が付く=合否を分けるのは生物や化学ではなく、数学や英語ってことです。
重要だからセンターでも200点の配点があるわけですし。
そして私立であっても、国公立であっても、この数学や英語から逃げて合格することはまずありえません。
他の科目でカバーできるほど合格点は低くないですし、倍率もクソ高いです。
だからこの数学と英語2科目、そのなかでも特にできない人が圧倒的に多い”数学”をまずはとにかく対策してほしいのです。
別に他の科目がおろそかになっても良いです。
数学が出来るようになったなら、他の科目を得意にするのなんて屁みたいなものですから。
僕だって浪人時代は、3か月以上、勉強時間の9割近くを数学に割いていましたから(笑)
でも結局それが良い結果を生んでくれたわけです。
これを書いているのは8月末ですが、11月くらいまで、ずっと数学をやり続けるくらいでもいいと僕は思っています。
それくらい本当に大切な科目ですし、僕が痛い目を見た上でのアドバイスなので、ぜひ実践してほしいのです!
そしてそのためのヒントはこの記事で紹介していますので!

模試の重要性を理解していなかった
獣医学科ってのは合格体験記も少なく、実際どのくらい点数を取ったら合格できるのか、どうやって勉強したら良いのか、ぶっちゃけ謎なことも多いです。
そんな中で、自分の立ち位置や、勉強方針、ライバルとの差をどうやって確認すればいいのか。
僕はその方法はほとんどこれ1つしかないと思います。
それは”模試”です!
でもこの重要性にほとんどの獣医学科受験生は気づけていません。もちろん当時の僕もそうでしたから。
たった一つしかないと言っても過言ではない、”獣医学科合格診断ツール”をないがしろにしたのでは、当然合格するはずもありません。
その中でも、8月と10月に行われる模試はとっても大切です。だからその模試でとにかくC判定以上を出すということにこだわってください!
そして、そのためには何が足りないのか、ライバルたちはどの辺の位置にいるのか、そういったことをとにかく吸収してほしいのです。
漫然と受験するのではなく、目標を持ち、その模試に意味を見出してください!
ちなみに僕は模試を受験しないなんてこともありました…(笑)
そりゃ受かるはずもないですよね…(笑)
そしてセンター試験(これからは共通テストですね)の対策も徐々に積んでいってください。センター試験って独特の出題方式なので、いくら他の形式で得点できても、対策しないと思ったような点数はとれない可能性があるので!

オープンキャンパスに1、2年生のうちに行かなかった
そう思う人も多いですよね!
当時の僕もおんなじことを思っていました。そして高3になってから、とりあえず行ってみるかなあって感じで1校だけ行きました。
いってびっくり。
大学ってめっちゃ広いんですよね(笑)
思っている以上に華やかで、鮮やかで、自由で、楽しそうで、夢が詰まっているというか。
僕はそんなことさえ高3になるまで知りませんでした(笑)
お恥ずかしい限りでございます。
そこで僕は、「大学に行きたい!!」って本気で思うようになったんです。それは高3の夏でした。とってもとっても遅いですね(笑)
オープンキャンパスに行くことで、自分が目指す大学に通っている姿をイメージすることが出来ますし、そして日々の勉強のモチベーションになるんです。
具体的なイメージが湧くと、がぜんやる気も出てくるんです。
そしてこれは大学に入ってから知ったのですが、獣医学科ではオープンキャンパスで、獣医学科の学生が、受験生とマンツーマンで面談するブースが存在したりします。
情報が少ない獣医学科において、獣医学科に実際に合格した学生が、自分のためにたくさんのお話をしてくれる機会なんて、本当に限られています。だから絶対行くべきなんです。
そして僕みたいにオープンキャンパスに3年生になってから行くのではなく、ぜひもっと早段階で行きましょう!
そうすることでより獣医学科受験に対して本気で考えられるようになります!
実際に行った僕がそう感じたので間違いありません。
ただ、僕は遅すぎました(笑)
推薦やAOを視野に入れて過ごしていなかった
獣医学科にもAOや推薦入試が存在します。
そして受験期になると、この方式のありがたみがとってもよくわかるようになります。
大学数が少なく、そして大学間の偏差値の差も小さい獣医学科です。受験チャンスはなるべくほしいですし、その中で推薦やAO入試の存在はとても大きいです。
僕も3年生になるまでは「一般入試1本で行くぜ!!」とかイキってましたが、実際受験が近づくと、「推薦やAO入試で受けられそうなところはないかな~」って探してました(笑)
でも内申点はボロボロだったので、そもそも受験資格すらありませんでした(笑)
受験するかどうかは、その時に考えればいいんです。一番勿体ないのが、受験したいときにその資格がないことです。
別にそこまで難しいことではありません。しっかり宿題をこなし、期末試験でそれなりの点数を取るだけです。それさえしておけば、受験資格はゲットできます。
世の中には推薦やAO入試を敵視する人もいます。でも獣医学科では、大学に入ってから入試方式で差が生まれることは全くありません。むしろそういう人のほうが入ってからの成績が良かったりします。
受験チャンスは多いに越したことはありません。受験期になれば、本当に喉から手が出るほど推薦やAO入試の受験資格が欲しくなります。
だからその時のために、せめて最低限のことはしておきましょうね!
僕みたいにギリギリでいつも生き過ぎると、めっちゃ後悔しますし、遠回りもしちゃいますよ!
浪人してもいいやってマインドだった
これ結構な人がやりがちなんですけど、本当にいいことなんて無いので、絶対に現役の時は浪人のことは考えないようにしましょう。
もしあなたが高1や高2、もしくはまだそこまで受験モードになってない高3生ならば、
「なにを言ってんだ!浪人なんてしたいわけないだろ!」
って思うでしょう。実際僕もそうでした。浪人するなんて微塵も思ってなかったですし、それに何とかなるだろうって思っていました。
でも受験が近づいてきて、成績が思うように上がらなかったり、何度も何度も模試でE判定を突きつけられると、
「こりゃ現役合格は厳しいかなあ~。浪人したら1年あるし、なんとかなるか!」
って思うようになるんですよね。不思議なもんで、まだ現役時の受験が終わってもないのに、勉強期間が延びたような錯覚に陥り、なんか今頑張るのがだるくなって来たりします。
それが12月とか1月くらいにやってきます。
そして冗談とはいえ、「浪人しそうだわ~。」とか言っちゃうと、もうどんどん気持ちは諦めモードになり、現役合格したいという気持ちが薄れてきます。
確かに獣医学科は浪人生が圧倒的に多いですし、現役合格は簡単なものではありません。
でも確実に現役で合格している人はいますし、そういう人は受験期に浪人のことなどほとんど考えていなかったはずです。
言葉に出すと、それは現実になります。ポジティブな言葉を言い続ければ結果はいい方向に向かいますし、ネガティブな言葉を言い続ければ、結果も悪くなります。
僕が現役時、第一志望の大学まで、トータルで30点足りませんでした。受験期に感じていた時の絶望感ほどは、合格ラインまで差がなかったということが分かりました。
でもそれが分かったのは受験が終わってから・・・
もし現役時に、もっと自分を信じて、そして浪人など考えず、真摯に受験と向き合えていたのなら…
そう思うことは浪人中に何度となくありました。
頑張った結果、だめで浪人することは何も悪いことではありません。
むしろ諦めない気持ちを評価したいです。
でも目の前のことに集中せず、先のこと、しかもダメだったときのことを考えてしまったのでは、いい結果など出るはずもないのです。
僕は浪人中は、目の前のことにガムシャラでした。先のことはあまり考えていませんでした。その結果1浪で済んだのかなって思います。
でも多浪している人、またいつまでも獣医学科に合格できない人は、だめだった時のことばかり考えて、目の前のことに集中できていない人ばかりです。
だから現役生なら、とにかく現役合格することだけを考えましょう!
意外と思っているよりも獣医学科合格は近いかもしれませんよ!!
最後に
これまで僕のある意味では黒歴史をさらしてきました。(笑)
正直これを思い返すと、とても恥ずかしいというか、何してたんだ!って気持ちになります。
そりゃ浪人もするわ!って改めて思います。せっかくチャンスがたくさんあるのに、何も考えず漫然と高校生活を送ってしまったために獣医学科に遠回りしてしまいました。
もしこの記事を読んでいるあなたが、獣医学科に合格したい!現役で合格したい!
って思っているのなら、ぜひ僕を反面教師にしてほしいです。もちろん浪人生にも参考にしてほしいのですが、特に現役生には強く言いたいです。
獣医学科はとっても楽しいところですし、獣医師という仕事は、とってもやりがいのある素晴らしい仕事です。
そこまで不要な遠回りはしないに越したことはありません。皆さんの受験が少しでもより良いものになることを願っています!
では!!