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獣医学科の受験情報

国公立の獣医学科はどうして合格しづらいのか?

皆さんこんにちは!最北端獣医師のノスケです!

僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本の最北端である北海道稚内市で牛の獣医をしています。


とても大変ですが、何とかやっております(笑)



さて、僕は麻布大学の卒業生ですが、もともとは国立の獣医学科が第一志望でした。

 

現役生の時は全くどうにもならない成績であったため、そのまま一浪をしましたが、それでも結局は不合格でした。そして私立の第一志望であった麻布大学に入学しました。

 

都会に住む受験生であれば、私立専願の人もたくさんいると思います。

 

しかし、僕もそうだったのですが地方に住む受験生は国立の獣医学科を第一志望にする人のほうが多いのではないでしょうか。


それは学費の面であったり、地元が近いという理由もあるでしょう。僕もそういった理由で地元に近い岩手大学を現役時、そして浪人時に第一志望としました。

 


現役時はともかく、浪人時は相当な勉強量と対策を講じて受験し、それなりに合格する自信もあったのですが、それでも不合格になってしまいました。

 

しかし第二志望であった麻布大学でも学びたいことは学ぶことが出来ましたし、麻布大学ならではのメリットも数多くありました。



そのため後悔は全くありませんが、

 

やはり受験は第一志望に合格することが何よりの喜びだと思います。ですので僕の受験期の失敗を通して、これから国立の獣医学科を目指す人たちの参考になればと思います!!



今回の記事の内容!

・僕自身の成績と結果
・どうして国公立の獣医学科は難関なのか。
・国公立の獣医学科に合格するために必要なこと
・僕が思う、僕自身の敗因とは?

出来ることなら国公立の獣医学科に行きたい!って人も多いと思います。

僕自身もそうだったのでよくわかります。

 

それでもとても激戦なのが国公立の獣医学科です。そう簡単には合格できないです。

少しでも理解を深めて、出来うる対策をしっかり積んで、国公立の獣医学科の合格を引き寄せましょう!!

 

レッツゴー!!

 

 

まずは僕の当時の成績からご紹介

ぱぐのすけ
ぱぐのすけ
そもそも受験生だった時はどんな成績だったの?
のすけ
のすけ
確かに!まずはそこから紹介しないとだよね!

現役の時の成績(2013年)

国語 152点/200点
英語 164点/200点
数学 125点/200点
生物  92点/100点
化学  95点/100点
地理  60点/100点
計  688点/900点 (76.4%



当時の河合塾のセンターリサーチでは岩手大学の獣医学科はD判定でした。

 

2013年のセンターは難化したと言われていましたが、結局ボーダーは相変わらずの8割だったため、この判定でした。



そのため二次試験で取り戻すにはかなりのハンデがありました。二次試験は自分でも信じられないくらい高得点で、400点中300点くらいは取れたのですが、結局センターの差が埋まることはなく、落ちてしまいました。



その後発表された合格最低点と比較すると、僕の得点は30点ほど最低点に足りませんでした。要するにセンターで開いた3~4%分の差がそのまんま合否を分けたということです。



ちなみに後期は大阪府立大学を受けましたが、この大学は試験がかなり特殊だったので、また別な記事で解説します。ちなみに余裕で落ちました(笑)

https://nosukevet.com/oosakafuritsudaigaku-exam/

 

ここで受験期のお話を少しだけすると、


私が本格的に獣医学科を志望したのは高校2年生の時でした。

 

その当時は獣医学科の受験のことなど何もわからず、なんとなく行けたらいいな~くらいに考えていました。模試の結果もたいして気にせず、受験期になったら考えればいいやくらいの感覚でした。



結局学生生活がたのしすぎて、本格的に受験モードになったのはオープンキャンパスで大学をこの目で見た8月のことでした。

 

とはいえ高校の夏期講習では何を言っているのか分からず、苦手な化学と数学では文系の人たちと変わらないレベルでできませんでした。

 

センター模試の成績も合計で5割半ばくらいでした。英語と国語が得点源で、足を引っ張るのが化学と数学という理系らしからぬ様相を呈していました。

 


とりあえず予備校で授業を受けまくり、比較的短期で対策が出来る生物と化学の対策を行っていました。


そのおかげもあってか10~11月にはトータルで7割前後取れるくらいには成績も伸び始めました。

 

しかし肝心かなめの数学は5割程度しか取れなかったのでそれ以上にはなかなかたどり着けません。



もちろん模試の判定も国立はもちろん私立の獣医学科でさえE判定。たまに良くてD判定という有様でした。当然記述模試なんてもっとできないので、E判定しか記憶にありません。



数か月の対策では理科はなんとかなっても数学はどうにもならないということを身に染みて感じました。




またこの年は私立大学は受けませんでした。ということで早々に私の浪人が決定しました。
続いては浪人時代のお話です。

 

浪人時の成績(2014年)

 

まあ現役時のセンターの結果を見てもらえればお分かりの通り、圧倒的に数学が出来なくて落ちているんだということが分かりますね。

 

数学で8割取れていれば足りなかった点数分補えていたわけです。

 

ということで浪人時代はとにかく数学の成績向上に着手しました。一日の勉強時間の大半を数学に割きました。

国語や英語は得意であったため、時間を数学に割いても特に問題はありませんでした。

模試の前に理科や社会科目を集中して覚え、普段はとにかく数学の地力向上を第一にしていました。

 



その甲斐もあってかセンター模試でも8割を超えるようになり82~84%あたりで安定するようになりました。

 

また記述模試でも数学の偏差値が70を超えだして、模試の判定はA判定で安定していました。



そしてセンター試験当日の結果は

国語 152点/200点
英語 175点/200点
数学 169点/200点
生物  87点/100点
化学  98点/100点
地理  72点/100点
計  753点/900点 (83.6%




本番でも数学の点数は最低限取れており、現役時の課題をしっかり克服することができました!!

 

またセンターリサーチではA判定よりのB判定といった感じで、正直この時点で受かったと感じていたんです。

 


そして受験大学は前年と同じで岩手大学にしました。今年こそは受かるだろうと思っていたのですが現実は厳しいもので結果は不合格・・・

 


点数で言えば20点程度足りなかったです。
前年と比べ問題が易化したわけでもありません。なのに結局同じような点数足りずに不合格となってしまいました。


正直かなりショックで何も考えられなくなりました。

 

現役時と異なり、どうして落ちてしまったのか正直全く分かりませんでしたが、後々になって私なりに落ちてしまった理由が3つほどあると感じたので、書いておきます。

どうして国公立の獣医学科は難関なのか?

 

①国公立の獣医学科は定員がものすごく少ないから


知っている人が殆どではあると思うのですが、私立の獣医学科に比べ国公立の獣医学科は定員数が圧倒的に少ないのです。



基本的にどの大学も定員数は35人前後。これはかなり狭き門です。ということはちょっとしたことでボーダーは跳ね上がります。

 

たとえば上位の国公立獣医学科には足りないけど他の獣医学科なら勝負できる人、または医学部志望だったが下げてきた人などの存在により、合格ラインがあがってしまうことがあり得ます。


そういう猛者が何人かいるだけでもかなりの影響がでてしまうのが国公立獣医学科なのです。


また、数字上の倍率では国公立は5倍程度、私立は10倍程度で私立のほうが高いですが、受ける人のレベルの高さは圧倒的に国公立のほうが高いです。



記念受験などする人はあまりおらず、受けている人のほとんどは合格の可能性がある人たちばかりです。つまり合格ライン前後にほとんどの人がひしめき合っているということになります。


定員数が少ないということの影響はかなり大きいため、模試やセンターのリサーチなどでは計り知れないものがたくさんあるということなのです。

 

人数が少ないってことは、ちょっとした変化が大きな影響を及ぼすってことなんです。

それゆえに、どこの大学も読めない部分が多く、前の年はボーダーが低くても、次の年にはボーダーが跳ね上がるってことも珍しくありません。

 

 

②共通テストのボーダーが80~85%あるから

後でこれは改めて記事にしようと思うのですが、国公立の獣医学科は共通テストのボーダーラインが80~85%の間になることが多いです。

 

もちろん最難関の東大だったり、北海道大学だったり、東京農工大学はもっと高くなることはありますが、大概はこの範囲です。

 

そして共通テストや過去のセンター試験では、80%を超えるというのがとっても大変なんです。

 

ここにとても大きな壁が存在します。
皆割と70%くらいを超えるのは簡単です。

 

そこから75%を超えるのも少し時間は掛かりますが、現役生が急ピッチで仕上げても到達できます。

 

でも80%はそう簡単には行きません。
苦手科目があっては到達しないからです。

 

苦手科目でどんなに事故っても75%くらいは取れるようにして、得意科目では90%を確実に取れるようになって初めてトータルで80%となるのです。

 

そして80%というのはあくまで最低ラインであり、合格を確実にしようと思うとやはり85%近くは必要になってきます。

 

もうこうなってくると、苦手科目と言えど80%は必要です。これは僕が浪人生活1年かけても超えられなかったラインです。

 

やはりそれくらい厳しい戦いということです。

 

自分が受ける大学がボーダーが低い時なら良いですが、先ほども述べた通り簡単にボーダーが変化するため、ボーダーが高い年だと最悪です。

 

共通テストで決まる部分が大きいため、共通テストで確実に高得点を取ることが必須となってくるわけです。

 

③二次試験は高得点が前提となってくることが多いから

これも例外はあれど、基本的に国公立の獣医学科は二次試験がそこまで難しくないことが多いです。

 

そのため皆結構高得点を取ります。
僕が受験した岩手大学は、数学と理科の2科目で合計7~8割くらい得点しないと合格しません。

 

記述試験メインの中で、8割を取ることはそう簡単なことではありません。
特に生物なんかは、記述問題で満点なんて取れないじゃないですか(笑)

 

知らない問題があった時点で結構不利になります。
しっかり対策をしていないと後述しますが、僕みたいに痛い目を見ます。

 

また、二次試験が難しくないということは、共通テストでの差を埋めにくいということでもあります。

 

逆転がしづらいというのも、国公立の獣医学科が難関という理由のひとつだなって思います。

 

 

②センターの結果で慢心し二次対策で気を抜いてのが敗因!?

僕が受けたその年は国語がとても難しく、そこで失点した人たちが受験校を変えるということがたくさんありました。

 

そのため岩手大学よりレベルの高い大学を志望していた人たちが、岩手大学を受けたことにより、合格最低点も上がりました。それにより、私のセンターの点数がそこまで強みにはなりませんでした



国立大学の獣医学科は基本的にセンター試験の比率がとても高いです。なので基本的にセンター対策にウエイトを置くべきなのです。

 

しかし国立獣医学科を受験する人はセンター試験の得点率が80%前後に集中しています。



たしかに現役時はセンターの差がそのまま合否を分ける結果となってしまいましたが、それはその年の話。浪人時は様々な要因により、センターの点数が強みとはなりませんでした。

 

そのことに大して危機感がなかった私は、センター試験対策ほど二次試験対策を行わなかったのです。「まあ、受かったでしょ!」って思ってしまったんですね(笑)

 

そこで本気になっていたからと言って合格できたかは定かではありませんが、少なくとも慢心して対策を怠ったら合格は出来ません。

 



要するにセンター80%以上というのは目安であり、あくまで土俵に立てる得点率だということです。

自分の後ろにいる人たちとの差なんてほんのわずかだという危機感をもっと持つべきでした。

 

 

これは正直時の運ということもありますので、どうにもならない部分もあります。

 

ですがこのことを忘れなければ、少なくとも慢心は生まれないのではないかと思います。
僕は自信があった浪人時に落ちて、はじめてその意味を理解しました(笑)

 

まとめ

国公立獣医を受験するうえでの注意点

・定員数が少ないため、簡単にボーダーが上がる。
・そのため模試の成績などはあくまで目安程度。
・AorB判定で初めて”土俵に立てる”状態になったということ。
・上位国公立でなくともセンターの点数は85%ぐらい欲しい。

 

国立大学の獣医学科はとてもとても高いレベルでの戦いです。定員が少ないところに優秀な人がひしめき合っているのですから、ちょっとしたことで合否は大きく分かれます。




結局私の大きな敗因は慢心でした。

そこに尽きると思います。自分の世界で戦うのではなくもっと多くのことに目を向け、対策していれば受かっていたかもしれません。



A判定を取ってしまうと、やはり心のどこかにスキが出来てしまいます。なんか受かったような気になってしまします。



でもそれはやっと土俵に立てたという意味で、そこからが本当の闘いなんです。


それに気づくのが落ちてからではもうどうしようもないので、これを見た皆さんは、現状に満足することなく対策を怠らないでほしいです。思っている以上に国立獣医学科は狭き門なので、心して挑んで下さい!

 

では!!