皆さんこんにちは!最北端獣医師のノスケです!僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で牛の獣医をやっています。
仕事も気づけば2年目に突入し、現在は後輩も出来てしまいました(笑)
時の流れというモノはとても早く、そして僕もすぐに30歳になってしまうのでしょう。
さてさて、そんな僕も6年前は皆さんと同じ獣医学科を目指す受験生でした。そして僕は私立の獣医学科をすべて受験しました。
受かった大学もあれば、残念ながら落ちてしまった大学もあります。そんな経験を通して学んだことを皆さんにお伝えできればと思っています!
そんなこんなで私立の獣医学科6大学の受験情報を皆さんにご紹介しています。
今回は日本大学編になります!
この大学も合格が中々に難しい大学です。
たしかに日本獣医生命科学大学が最難関であるとは思うのですが、一般試験の形式が他と異なっていたり、センター利用方式を採用していないため、合格者が少ないのです。
一筋縄ではいかないのがこの日本大学の獣医学科です。しっかり知識を付けて、合格への道を歩みましょう!!

ちなみに他の大学の情報はこちら!!





Contents
日本大学獣医学科の受験日程について
①一般入試 N方式
科目
英語 100点
数学 ⅠA・ⅡB(Bはベクトル・数列のみ) 100点
理科 物・物基or生・生基or化・化基 100点
計 300点満点
合格者数/受験者数(2019年)
13/191 倍率14.7倍
N方式というのは、全学部統一入試とも言われ、全学部同じ問題を解くことになり、学部を超えた出願をすることも出来ます。
共通テストのような立ち位置ですね。
まあ獣医学科を目指す人のほとんどは、獣医学科以外は考えていないでしょうから、他学部や他学科のことはあまり考えないので、関係はないでしょう。
ですがやはり倍率の高さは驚異的なものがあります!
去年は特に倍率が跳ね上がりました。
やはり1つの試験を受験するだけで、複数の学部を受験できるので、「とりあえず出願してみるかあ~」って人がたくさんいたのでしょう。
そしてN日程で受験するかどうかはしっかり考える必要があると思います。
というのも、N方式試験が行われる2/1は北里大学の獣医学科の一般試験と被っているのです。
北里大学は私立獣医学科の中で合格しやすい部類に入るので、獣医学科合格を第一に考えるなら、北里大学を受験したほうが得策だからです。
正直勝負可能な倍率は10倍前後なのかなと個人的には思っていて、それ以上高くなってしまうと、受ける前からやる気がなくなったりしてしまうからです。
どうしても日大の獣医学科に進学したい!
日大の他の学部学科も併願したい!
という人はこの方式を受験するべきですが、そうでない人はしっかり考えて受験プランを練りましょう!

②一般入試 A方式 第Ⅰ期 第Ⅱ期
科目
英語 100点
数学 ⅠA・ⅡB(Bはベクトル・数列) 100点
理科 物・物基or生・生基or化・化基 100点
計 300点
数学と理科は合計で120分の試験時間で行い、時間配分は自由になっています。
合格者数/受験者数(2021年)
第Ⅰ期 136/638 倍率4.7倍
第Ⅱ期 19/339 倍率17.8倍
合格者最低点(2020年) ※大学独自の標準化得点
第Ⅰ期 175.3/300
第Ⅱ期 175/300
まず倍率についてですが、第Ⅰ期においてはここ数年5倍前後で落ち着いているようです。
第Ⅱ期はちょっと高すぎですが…(笑)
これは獣医学科全体に言えることですが、受験者が減ってきており、各大学で倍率が低くなっています。
特にそれは2021年で顕著であり、酪農学園大学においては2倍を切ったという事実もあります。
N方式に比べたら、A方式のほうが倍率は安定しており、狙いやすいのかなあと個人的には感じています。
試験時間については、数学と理科が同時に配られ、好きなように時間分割が出来るようになっています。
そのため苦手な分野により時間を割くことが出来るため、うまく利用できればかなりアドバンテージになるでしょう。
そして一番気になるであろう合格者最低点ですが、ここで気を付けなければならない点があります。
見慣れない標準得点というモノです。
これについては次の章で詳しく解説していくことにします。
日大受験の落とし穴!?気を付けなければならないこと!
まず日大の合格者最低点についてです。これは間違える人がとても多いのでしっかり理解しておきましょう!!
発表されている日大獣医学科の合格者最低点は、そのまんまの点数ではなく、その試験における偏差値の合計なんです。
例えば合格者最低点が180点だとしますよね?それは300点満点と書かれているため、
180点/300点取れば合格できると思いがちです。
でもこれは3教科の偏差値の合計が180という意味なんです。獣医学科を受験する猛者たちの中で各教科偏差値60以上取るのはかなりきついです。
しかも日大の問題って簡単な問題が多いんです。だから差が生まれません。実際僕も数学に関しては満点だった自信があったのですが、結局不合格でした(笑)
だから日大は合格しづらいんです。
そしてもう一つ。日大には共通テスト利用方式が存在しません。つまり日大に合格したいなら、試験を受けに行くしかないということです。
日大は内部推薦などで生徒を多くとっているため、外部から一般試験で受験する人は厳しい戦いになるのです。
だからこそしっかりとした対策が必要なのです。一番つかみどころのない大学と言っても過言ではありません。
・日大の合格者最低点は、点数ではなく偏差値
・偏差値で各教科60以上取らなければならない
・問題が簡単なため、差が付きにくい!
・共通テスト利用方式がない
受験会場について
全日程ともに札幌・盛岡・仙台・水戸・宇都宮・高崎・千葉・八王子・新潟・長野・静岡・名古屋・大阪・岡山・福岡・東京・湘南で受験することが出来ます。
こんなに試験会場があるなんてありえないです(笑)
やはり日大はお金を持っているんでしょうか。でも試験会場が多く存在しているため、遠くまで出かける必要はありません。
とはいえ他の私立の獣医学科は試験会場が少ないため、他の獣医学科を併願している人は、その兼ね合いで受験会場を選ぶ必要があるでしょう。
こんな日大だからこそ、何をあてにすればいい??
先述の通り日大は偏差値を点数としてみなし、それを合格者最低点としています。となるとい普段の過去問演習では、いくら採点したところで、自分が合格圏内かどうかなんてわかりません。
実際僕だって数学満点でも落ちたのですから。
じゃあ何を参考にすればいいのかというと、模試です!!
模試はかなり客観的に自分の立ち位置を教えてくれます。獣医学科を受験する人はほとんど模試を活用します。偏差値の合計で合否が決まるため、結局のところ普段の模試の結果がそのまま合否になるということです。
この模試でC判定以上が出ているのなら、合格する可能性は大いにあると思います。なので模試で良い判定を出すことに集中してください!!
特に8月に行われる全統記述模試や全統マーク模試で、C判定以上が出ているなら、僕はかなり合格できると思っています。これは実体験や、麻布の同期に聞いた内容に基づいています。
獣医学科に合格した人が言うんだから、間違いないのです!!
不透明な数字ではなく、確実性の高い数字を参考にしましょう!!
では!!