日本最北端の獣医師ブログ!
獣医学科を目指す人に伝えたいこと

NOSAI獣医師と公務員獣医師の違いについて!【仕事・給料など】

皆さんこんにちは!
最北端獣医師のノスケです!

僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で牛の獣医師をやっています!

そんな僕も数年前は受験生として獣医学科を目指していました。でも獣医師のことはほとんど何も知りませんでした(笑)

 

そんな僕が獣医学科に入り、進路についていろいろと考えるようになり、その時に頭に浮かんだのが産業動物獣医師でした。
要するに牛や馬など、お金のために飼育されている動物のことですね。

 

そんなときにこんな疑問が浮かんできました。
「あれ、でも公務員獣医師と何が違うんだろう…」

 

僕は大学に入ってしばらくしてからそのことを疑問に思うくらいには、進路についてなんも考えていなかったのです(笑)

 

そして先日、公務員獣医師とNOSAI獣医師の違いについての質問を現役高校生の方からいただきました。こんな時期からそこまで考えているなんて!!

 

と感動してしまいましたが、せっかくの機会なので僕も記事にしてみることにします!

 

今回の記事の内容!

・いわゆる公務員獣医師とNOSAI獣医師の違い!
・双方のメリットデメリット!
・大学に入ってから、双方の仕事について学ぶ機会はあるのか?

 

このあたりについて記事を書いていきます。

 

とはいえこれはNOSAI獣医師である僕の目線から書いていることなので、どうしても公務員獣医師について詳しく書けないこともあると思います。

 

そのことをご了承いただいたうえで読んでもらえたらなって思います!!

ではいきましょう!


 



公務員獣医師とNOSAI獣医師の違い!

では具体的にいくつかのポイントに分けてみていくことにしましょう!

 

①動物を治療するのかどうか?

まずはこれが大きな違いであろうと思います。

・NOSAI獣医師

基本的に動物の診療・治療がメインになります。対象は牛であったり、馬であったり、時には豚なども治療しますが、農家に往診に行きます。

 

犬や猫と違い、向こうから来るわけではなく、自分から診療に伺うのです。一般的な治療のみならず、繁殖なども行います。また手術も行うので、いわゆる動物のお医者さんという仕事内容ですね。

 

また、仕事の経験を積んで成長していくと、餌だったり、飼育方法などについても農家さんにアドバイスすることもあります。

 

なので、病気の診療のみならず、飼育全般において活動すると言っても過言ではないでしょう。

 

 

・公務員獣医師

一方こちらは、基本的に動物の診療は行いません。というか全く行わないでしょう。

そしてその仕事は多岐にわたります。
例えば病気の鑑定や診断を依頼されて行ったり(血液検査、病気の組織を見たりなど)、私たちの食卓に並ぶお肉の検査、飲食店などの衛生状況の検査、空港などの検疫などです

 

どちらかというと、動物よりも人間側の仕事が多いかもしれません。なのでいわゆる動物のお医者さんらしい仕事は行いません。

 

また国家公務員という道もあり、そこでは日本の農業全体を支えるような仕事を行いますが、かなり狭き門ですね。

 

 

②仕事の忙しさ

これは僕の主観的な感想になってしまうのですが、

基本的に、

NOSAI獣医師=仕事がハード&残業(当番)も多い
公務員獣医師=仕事はそこまで忙しくない&定時で帰れることが多く自分の時間を持てる

 

という傾向にあるように思います。

 

NOSAI獣医師は動物を治療するため、予定外の診療も多くなります。そのため、夜中や早朝に呼ばれることも少なくありません。

 

仕事も命と直接関わることになるため、割と日々プレッシャーがかかります(笑)
農家さんとのコミュニケーションも要求されるので、一年目の僕は日々必死です(笑)

 

土日祝日も関係なく診療は入るので、当番として仕事に行く日もあります。

 

一方で、公務員獣医師は職域にもよりますが、基本的に時間に余裕があるように感じます。急な往診などはないので、予定通りに仕事は終わり帰れることが多いです。

 

僕が知っている限りでも、自分の時間をしっかり持って、趣味や好きなことにも時間を掛けられる人が多いですね。
また土日祝日も休みです。

 

ただし、その分血液検査だったり、病気の組織の鑑定だったり、お肉の検査など、神経を使う仕事も多いので、同じように疲労感はあると思います。

僕のようなガサツな人間には無理な気がします(笑)

 

 

ただし!国家公務員は別です。やはり仕事は激務のようで、定時に帰れる日は少ないようです(笑)

 

③給料は?

これも僕の周りでの話なので、必ずしもすべてに当てはまるというわけではないでしょうが、

 

NOSAI獣医師>公務員獣医師

ということが一般的には言えると思います。

 

NOSAI獣医師は、時間外での仕事も多くあるため、残業代としてお金がもらえます。予定外の診療があると確かに大変ですが、その分給料も多くなります。

 

 

僕の場合、毎月5万円前後は残業代として給料にプラスされます。これは配属になる診療地域の忙しさにもよりますが、やはり残業代が出る分、NOSAI獣医師は給料が高いです。

 

 

逆に公務員獣医師は、時間内での仕事がほとんどなので、給料は求人通りになることが多いように思います。

 

 

④転勤や勤務地は??

これに関しては変わらないですね。

どちらの仕事に就いても転勤はありますし、住むところも配属によります。

 

割と都市部に住めることもあれば、とんでもない田舎に住むことになることもあります(笑)まあ僕はそのクソ田舎に住む人間の1人なんですが…

 

またどちらもその都道府県での採用になるので、その中での異動や転勤はあります。

 

しかしどちらかと言えば公務員獣医師のほうが転勤は多いですかね。

 

 

双方のメリットデメリットは?

これまで具体的な双方の違いについて述べてきました。

 

では僕が思う双方のメリットデメリットについていくつか挙げていきますね。まあ完全な主観なのでご容赦ください(笑)

 

メリットについて

NOSAI獣医師

・THE獣医師という仕事ができる(動物の治療ですね)
・農家さんと関わるので、直接お礼を言われたりとやりがいを感じやすい
・給料が高い
・開業したり、コンサルタント業務など、独立のためのスキルが身につく
・動物と直接触れ合う機会が多い

 

公務員獣医師

・多岐にわたる色々な仕事に就ける
・人の健康に直接かかわる仕事を行える
・病気の鑑定など、臨床獣医師が出来ないことを行える
・仕事とプライベートの両立が行いやすい(今の時代特に重要ですね)
・国家公務員になれば、日本のトップとして仕事を行える
・職場が穏やか(イメージです(笑))

 

 

デメリットについて

NOSAI獣医師

・仕事がハード
・臭くなるし、汚れる
・大きな動物相手なので、ケガなどのリスクが高い
・往診をするので、車の運転をしまくる必要あり
・急患対応など、予定外の仕事が入ることも多い
・命を扱うというプレッシャーが付きまとう(僕の悩みの種です…)

 

公務員獣医師

・治療は行わないので、刺激は少ないかも
・農家さんとのコミュニケーションは少ない
・仕事内容がパターン化しがち
・給料はNOSAI獣医師よりは少ない
・同期が少ないので、友達ができにくいかも・・・
・国家公務員は激務!

 

まあこのほかにもあるとは思うのですが、代表的なことで言うとこんな感じですかね!

後は実際に獣医学科に入って、実習などで見て確かめてみると良いです!

 

 

大学に入ってからも仕事について学べる?

まあ色々と述べてきましたが、これらのことは大学に入ってからも学ぶ機会はたくさんあります。

それは授業で実際にその道に進んだ人から話を聞くことだったり、1週間程度の実習に実際に行ったり…などです。

 

また実習に関する費用は、出してくれる都道府県も多いので、お金はそこまでかからずに実習に行けますよ!

 

6年間もあるので、学ぶ機会はたくさんあるということです。

 

双方の違いは色々とありますが、結局大きな違いは

”動物を治療するかどうか”

 

にあると思います。獣医師を目指す人の多くは、動物を治療して元気にしてあげたい!

と思って志望することでしょう。でも意外と6年間過ごしているうちに考え方や価値観というのは変化していくものです。

 

 

必ずしもみんなが動物の治療をする方向の仕事につくわけではないのです。また割合だけで言うと、NOSAI獣医師よりも公務員獣医師の道に進む人のほうが多いです。

 

 

だから、公務員獣医師も意外な魅力が沢山あり、やりがいにあふれた仕事なのです。自分の考えや価値観がどう変化していくのかも楽しみしながら、6年間過ごしてほしいです。

 

また一度違う道に進んでから、その後で仕事を変えることが出来るのも、獣医師という仕事の魅力です。

 

公務員獣医師からNOSAI獣医師になる人、その逆だってたくさんあります。

 

1つの考えに執着せず、色んな方面に進んでみるのも面白いですよ!!

 

では!!