皆さんこんにちは!最北端獣医師のノスケです!僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業し、現在は日本最北端の地で牛の獣医をやっています。
仕事も気づけば2年目に突入し、現在は後輩も出来てしまいました(笑)
時の流れというモノはとても早く、そして僕もすぐに30歳になってしまうのでしょう。
さてさて、そんな僕も6年前は皆さんと同じ獣医学科を目指す受験生でした。そして僕は私立の獣医学科をすべて受験しました。
受かった大学もあれば、残念ながら落ちてしまった大学もあります。そんな経験を通して学んだことを皆さんにお伝えできればと思っています!
そんなこんなで私立の獣医学科6大学の受験情報を皆さんにご紹介しています。
そして今回は酪農学園大学編です!北海道に唯一存在する私立の獣医学科です。
その広大でのんびりとした土地で学びたいという人も多いのではないでしょうか。
酪農学園大学に関する知識を増やして、ぜひ合格に近づきましょう!!

ちなみに他の大学の情報はこちら!!





※実はこの記事を書いたのは、2020年の夏なのですが、酪農学園大学は共通テストが始まった2021年から受験様式が大きく変わりました。
なので記事をイチから書き直すことになったのです(笑)
それまでの受験様式はすべて一新されてしまったため、これまでの倍率や合格者最低点はアテにならなくなってしまいました。
ですので、2021年のみのデータを参照することになります。
その点をご了承ください。

Contents
酪農学園大学の受験日程
①大学入学共通テスト併用型入学試験 (第1期A日程・第2期)
日程
第1期A日程 2/4
第2期 3/3
科目
※英語と数学は共通テストの点数、理科のみ大学の独自試験を受験
英語 100点
数学ⅠA・ⅡBの合計(ベクトル・数列のみ) 100点
理科 生・生基or化・化基 100点
計 300点満点
合格者数/受験者数(2021年)
第1期日程 279/509 倍率1.8倍
第2期 6/59 倍率9.8倍
合格者最低点(2021年)
191点/300点(理科は較正点(後述します)を使用)
昨年から始まったこの共通テスト併用方式。
立ち位置で言うとこれまでの一般試験といったところでしょうか。
ですがかつての試験様式とは大きく様変わりしました。
まず、受験科目となる3教科のうち、英語と数学は共通テストの点数を用いるということになります。
英語は100点に圧縮、数学は1A・2Bの合計点数を100点に圧縮します。
そして理科のみを大学の独自試験として受験します。
他の大学で言うと、日本獣医生命科学大学と同じスタイルですね。
また酪農学園大学の獣医学科は一般試験において物理の受験は認められていません。つまり生物か化学のみでの受験になります。
そして気になる倍率ですが、第1期に関しては驚きの1.8倍となりました。10倍前後が普通な中でこれはかなりのチャンスだったと言えます。
流石に第2期に関しては10倍になっています。
とはいえ後期試験という立ち位置で考えると、決して高くはないと思います。
流石に来年からはもっと上がるとは思うのですが、共通テストを受験しなくてはならないので、受験者が減ったと思われます。
私立の獣医学科専願の人が、共通テストの対策をしていない場合も多いからです。
そして、1つ皆さんに気を付けてほしいのが、発表されている合格者最低点についてです。
表において較正点という表記がありました。
これは大学が用いている言葉でもあり、入試要項にも同様の記述があります。
較正点というのは、単純な点数ではなくて受験生の中での偏差値をそのまま点数として用いるというモノです。
もし試験の素点が50点でも、受験生の中での偏差値が60あれば、較正点としては60点ということになります。
酪農学園大学は昔からこの較正点というモノを導入しているのです。
そしてかつての酪農学園大学の較正点における合格者最低点は、1科目あたり55くらいでした。それをそのまま当てはめてみると
3科目合計の合格者最低点191点ー 生物の較正点55点=136点
つまり共通テストにおいて英語と数学で136点(68%)取れば合格の可能性があったという計算です。
流石に2021年は倍率的にもかなり恵まれていたので、来年からはもう少し上がるとは思います。
なので、合格者平均点を用いて考えてみましょう。
2021年の合格者平均点は224.6点でした。
同様に計算してみると、数学と英語で160点程度(8割)ぐらいは必要な計算です。
ですので一般試験を受験する人は、共通テストにおいて数学と英語で8割は取っておきたいところです。
そして理科においては明確な点数がないので難しいのですが、河合の全統記述模試において、偏差値65程度あれば十分合格ラインにあると言っていいでしょう!
ですのでそれを目標にして頑張ってください!!
・酪農学園大学では、一般試験において共通テストを受験しなくてはならなくなった
・そのため受験者が減り倍率が下がったので、チャンス拡大!
・共通テストで英語と数学で8割前後とれば余裕で合格圏内!
・理科は、全統記述模試で偏差値65程度あれば合格余裕!
※追記
そして2022年から新しい受験方式が登場することになります。
それが理科の配点が2倍となる理科重点型です。
科目
英語
100点
数学ⅠA・ⅡBの合計(ベクトル・数列のみ)
100点
理科 生・生基or化・化基
200点
計
400点満点
そしてこの受験方式ですが、
第1期試験では300点満点の通常型と理科重点型の2種類を選択することができ、第2期試験では、理科重点型のみの試験方式になります。
なので理科の強みを活かしたい人にとってはかなりのチャンスであると言えるでしょう。
②共通テスト利用方式
3教科5科目方式
科目
英語 (リスニング含む) 200点
数学 ⅠA・ⅡB 200点
理科 化学・生物・物理から2科目(基礎は選択不可) 200点
計 600点満点
合格者数/受験者数(2021年) 42/183 倍率4.4倍
合格者最低点数(2021年) 481点/600点満点 (80%)
5教科5科目方式
科目
英語 (リスニング含む) 200点
現代文 100点
社会(世界史or日本史or地理) 100点
数学 1Aor2B 100点
理科 化学・生物・物理から1科目(基礎なら2科目) 100点
計 600点満点
合格者数/受験者数(2021年) 49/152 倍率3.1倍
合格者最低点数(2021年) 483点/600点満点 (80.5%)
酪農学園大学は共通テスト利用方式も様式が変わり、2つの方式となりました。
これは北里大学と似ています。
これまで通りの3教科方式に加え、現代文や社会も対象となる5教科方式も新たに取りいれています。
合格者最低点はどちらも変わらずほぼ8割です。
まだ共通テストが導入されて1年しか経っていないため、明言することは出来ませんが、これまで通り共通テストの難易度によって合格者最低点は上下するように思います。
つまり共通テストが難化すれば合格者最低点は下がり、易化すれば合格者最低点も上がるということです。
およそ80~84%くらいがボーダーラインとなるのではないかと感じています。
そして国公立大学の獣医学科を目指す人にとっては、5教科方式は自分の共通テストの点数を把握できるチャンスです。
どういうことかと言うと、もしこの方式で合格出来ているのなら、自分の点数は8割以上はあるという確認になるということです。
共通テストで8割以上というのは、国公立獣医学科の最低ラインですので、それを超えていることを明確にできます。
自己採点しかできない中でこれは有益な情報ですよね!
倍率がこれからどう変化しても合格者最低点が8割を切る可能性はあまりなさそうです。
ですが一般試験で共通テストが必須となった今、共通テスト利用方式も出願して損はないと思います。
試験会場について
一般試験の前期は、酪農学園大学・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡会場があり、後期試験は、酪農学園大学・東京・大阪会場があります。
酪農学園大学は他の大学に比べて、試験会場が多く設けられています。他の大学だと、後期試験はその大学のキャンパスのみというところもあり、酪農学園大学は後期試験も受験しやすいです。
また受験会場に関してなのですが、ホテルの宴会用部屋だったり、予備校の教室だったり、小さな塾の一室で机も小学生サイズだったりとまちまちです。
場所によっては受験していてかなりストレスになることもあるので、どんな状況でも揺らがないことが重要になってきます。
僕は麻布大学受験の時、まさに小学生用の机で受験しなければならず、となりとの距離も近かったため、かなりストレスでした(笑)
一刻も早くこの場から帰りたいとしか思わず、休憩時間も一切勉強せず、外を散歩していました(笑)
逆に日本大学や酪農学園大学はホテルの宴会場が試験会場だったため、豪華な装飾に囲まれて受験しました。(笑)
それはそれで緊張するため、平常心で受けられる状態のほうが少ないってことを忘れずにいましょう!!
合格者最低点はあてにならない??
これは私立の獣医学科全般に言えるのですが、赤本などに記載されている、私立獣医学科の合格者最低点はあまりアテにしないほうが良いということです。
どういうことかというと、採点基準や配点が曖昧であり不透明な部分が多いからです。
これは麻布大学を受験した時の話なのですが、僕は自分の年の合格者最低点を満たしたとは思えません(笑)
明らかに足りていなかったと感じています。大学の同期に聞いてみてもやはりそんな点数を取れた自信がある人は殆どいませんでした。
なので何かしらの傾斜配点や部分点があったのだと考えるのが妥当です。しかし自己採点の段階ではそんなことわかりませんよね?
だからそんなに合格者最低点を気にしなくていいんです!僕だって母校の麻布大学の試験は、トータルで6割くらいしか過去問演習でもできませんでした。
合格者最低点はもっと高かったはずなのに、です。
それでも合格できたので、大丈夫です!!
それに先述の通り、酪農学園大学の合格者最低点は、偏差値を点数としたものです。これではもはや採点してもあまり意味がないですよね。
だからあまり気にしてもしょうがないのです。
私立獣医学科の合格者最低点に関して、ふか~く考察した記事はこちらになります!ぜひ参考にしてみてくださいね!

じゃあ何を参考にすればいいのかというと、模試です!!
この模試でC判定以上が出ているのなら、合格する可能性は大いにあると思います。なので模試で良い判定を出すことに集中してください!!
酪農学園大学ならば、志望者内での立ち位置がそのまま合否に反映されるため、よっぽど参考になります。
不透明な数字ではなく、確実性の高い数字を参考にしましょう!!
では!!
