皆さんこんにちは!
最北端獣医師のノスケです!
僕は2020年に麻布大学の獣医学科を卒業して、現在は日本最北端の地で牛の獣医をやっています。
今回はこんな疑問に答えていこうかなって思います!
この記事の内容!
・獣医師国家試験で最初に勉強すべき科目の条件!
・ズバリ!その科目とは?
・逆に最初に絶対やるべきでない科目!
これらについて語っていこうかなって思います!
獣医学科に進んだ人なら誰しもが最後に通る最終関門
”獣医師国家試験”
これをクリアしなければ獣医師にはなれず、6年間の頑張りがフイになってしまいます。
とはいえいきなり勉強しようにも、何からやっていいのか良く分からないですよね?
だから国試に合格した僕から、お勧めの科目をご紹介します!
ではいきましょー!!
Contents
まずは僕の当時のスペックからご紹介(笑)
まあまずは僕の当時の成績や状況について、皆さんに知ってもらおうと思います。
僕は麻布大学の中で、成績は大体いつも下位層でした(笑)
140~150人中、100位前後くらいをさまよい、悪い時は137人中128位だったこともあります。
しかも麻布大学と言えば、毎年国家試験で合格率がビリorブービーという不名誉な大学です。その大学で成績が下位層ってことは、おそらくこの記事を読んでいる皆さんのほとんどは僕より賢いはずです!(笑)
だから、そんな僕でも合格できた勉強法ですので、安心して皆さん参考にしてください!
最初に勉強すべき科目の条件って何??
僕が思うに、獣医師国家試験で一番最初に勉強すべき科目の条件は、
・勉強しやすい(分かりやすい、量が少ないなど)こと
・その科目をやることでその後の他の科目の勉強につながること
・出題数も多いこと
かなって思います。
そもそも6年生って、ほとんどの大学で授業もあまりなく、自由な時間がかなり多いです。
まあ人によっては、卒論に追われたりしてあまり自由な時間がない!って人もいるでしょうが、授業やテストがない分あまり勉強しないんじゃないかなって思います。
僕なんかは、旅行に筋トレ、飲み会など大学生活をエンジョイしまくっていました(笑)
そんな状態からいきなり国試の勉強をしようにも、なかなか集中できないんじゃないかって思います。確かに大学側が国試対策の授業をやってくれるので、強制的に国試モードに入りますが、いきなりそんなに勉強したくないですよね?
だからこそ最初は敷居が低い科目がお勧めなんです。
勉強量が多い科目だとやる気はなくなりますし、かといって重要度が低い科目なら、やる意味はありません。
そんでもってその科目が、その後の他の科目の勉強に役立つなら、かなりお得じゃないですか?
最初に勉強すべき科目とは!?
ではその科目とはなんなのか?
それはズバリ
”生理学”
です!
どうしてこの科目なのか。これからその理由についてご紹介していきますね!
理由① 出題範囲が狭い
たしかに生理学ってかなりの期間勉強しますよね?
僕のいた麻布大学でも、座学を1年後期と2年前期で行い、実習に関しては2年後期~3年後期まで行っていました。
範囲はとても広く、試験勉強も大変だった記憶があります。
でも不思議なことに国試の生理学って実はとても出題範囲が限られているんです!
獣医学生のほとんどが使用する”北大まとめ”でも、生理学のページ数はとても少なくまとまっています。
比較対象として、例えば病理学なんかは、北大まとめでも150ページくらいありますし、公衆衛生学なんかも150ページ以上あります。
それに比べて、生理学はたったの”60ページ”のみなんです!
実際に勉強すれば分かりますが、かなりとっつきやすいです。しかもとっても分かりやすくまとまっているので、頭にも残りやすいです。
生理学って、国試においては勉強すべき範囲はかなり少ないんです!
また一回理解してしまえば、割と抜けにくく、そして範囲が狭い分簡単に復習が可能という点も大きな魅力です。
理由② 他の科目が理解しやすくなる
国家試験では3つの”理”が重要だと言われています。
その3つが
・生理学
・薬理学
・病理学
です。これらの科目が獣医師国家試験ではとても重要になってきます。
とはいえ薬理学は、生理学を知らなければ理解は難しいですし、病理学は膨大過ぎて最初に勉強すると沼にハマります。
その点生理学はすぐに終わりますし、しかも薬理学をはじめとする色んな科目の基礎をなしています。
臨床分野にも大きく関わってくるため、最初に理解しておくとその後の勉強が何倍もはかどるんです。
実際僕も生理学を一番最初にやっていたおかげで、そのあと勉強する科目の理解がしやすくなった記憶があります。
特に薬理学や臨床科目なんかは特に恩恵を感じました。
薬理学は薬の名前だけでなく、作用機序なんかも出題されます。そこを理解するときに生理学の知識は必要不可欠です!
理由③ 出題数も多く、コスパ最強だから
生理学は毎年10問程度出題されます。
確かに出題数で言えば、病理学や公衆衛生学などが多いですが、これらの科目は勉強しなければならない範囲も膨大で、しかも問題も難しいです。
しかし生理学は、そこまで難しい問題は出題されず、うろ覚えでも意外と解ける問題が多いです。
さらに他の科目においても、生理学の知識で絞り込める問題もたくさんあるため、とってもコスパが良いんです!
薬理学もコスパの良さで知られていますが、薬の暗記をいきなりやっても、ずっと覚えてられるわけもないので、あまり最初にやるべきでないと思います。
薬理学はむしろ最後の数日で一気に詰め込むほうが良いです!
だからその準備としても、最初にやるべきなのは生理学なんです!!
生理学からやれば、絶対失敗しません!
これまでの説明で、いかに生理学が最強の科目かが分かってもらえたと思います。
もしやる気があまり出ず、でも何かやらなきゃならないと思っているのなら、ぜひ生理学からやってみてください!!
そしてその際に北大まとめをぜひ活用してほしいです。教科書だと、どこが頻出範囲か分かりませんし、時間がかかってしまいます。
普段から勉強している人ならばいいかもしれませんが、僕みたいにいきなり勉強し始めた人は、絶対に無理です(笑)
あらかじめまとまってある参考書を使いましょう!!
そして完璧じゃなくても良いので、とりあえず一周したら過去問演習をしてください。
どんな問題が出るのかを把握してほしいです。
1周目は軽く触れる程度にして、とにかく問題を解いて理解を深めましょう!それが最短の道だと思います。
そしてある程度形になったら、他の科目に飛んでみましょう。すると生理学をやったおかげで色んな科目の理解がしやすくなっているはずです。
その恩恵は計り知れないです。
特に薬理学や毒性学、病理学、また臨床科目などは特にそうです。
これが僕が感じた淡黄金ルートかなって思います。僕はたまたま生理学からやっていましたが、やはり周りの成績優秀者も生理学から勉強していました!
嬉しい一致ですね(笑)
ちなみに公衆衛生学も重要な科目ですが、この科目から勉強すると、範囲の広さに挫けてしまうので、お勧めは出来ません(笑)
逆にこの科目からは勉強しないほうがいいです!
逆に僕が最初にやるべきでないと感じたのは
解剖学です!
これは出題範囲なんて、あってないようなものです。ほぼほぼ無限大です。
どんなにやっても知らない範囲から出題されますし、時間だけ食って成果はあまり得られません。点数は伸びにくいです。
余裕が出てきた後半に勉強するのは良いですが、ペースが見えない最初に選ぶのはとてもリスクが高いように思えます。
沼にハマる人が多いのがこの解剖学です。本当に余裕がある人以外はそこまで深追いしないほうが賢明でしょう。
まして最初には選ばないほうが良いです!
解剖学についてはこちらの記事を参照してみてください!

なので皆さん迷ったら生理学をやりましょう!
では!